約 1,115,632 件
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/20405.html
ユーリ(団体戦)(ゆーり・だんたいせん) 登場作品 + 目次 ヴェスペリア 関連リンク関連種ヴェスペリア ネタ ヴェスペリア 作中説明 No.(XBOX) - No.(PS3) 439 Lv 70 種族 人型 HP 175000 TP 3000 物攻 1000 物防 1300 魔攻 545 魔防 1100 敏捷 620 状態異常 - 弱点 - 耐性 - EXP 8000 G 5000 LP 30 備考 BOSS 落とすアイテム - 盗めるアイテム - 出現場所 ザ・団体戦 (※基準はNormal 落とすものは最大値) 行動内容 習得している術技を全て使用する。また、スキルは味方時につけているスキルが反映される。 総評 闘技場団体戦バージョン。 団体戦にユーリを入れていない場合に登場。 明星弐号を装備させていると天翔光翼剣を、フレンが同時にいると武神双天波まで使ってくるので要注意。 ▲ 関連リンク 関連種 ヴェスペリア ユーリ エステリーゼ ラピード カロル リタ レイヴン ジュディス フレン パティ ネタ
https://w.atwiki.jp/gods/pages/119268.html
アダムカロルチャルトリスキ(アダム・カロル・チャルトリスキ) 両シチリア王の系譜に登場する人物。 関連: アウグスティンユゼフチャルトリスキ (アウグスティン・ユゼフ・チャルトリスキ、父) マリアデロスドロレスデボルボンドスシシリアスイオルレアンス (マリア・デ・ロス・ドロレス・デ・ボルボン=ドス・シシリアス・イ・オルレアンス、母)
https://w.atwiki.jp/gods/pages/117004.html
ジグムントカロルラジヴィウ(ジグムント・カロル・ラジヴィウ) ポーランド・リトアニア共和国の大貴族、帝国諸侯の系譜に登場する人物。 関連: ミコワイクシシュトフラジヴィウシェロトカ (ミコワイ・クシシュトフ・ラジヴィウ・シェロトカ、父) ハラシュカヴィシニョヴィエツカ (ハラシュカ・ヴィシニョヴィエツカ、母)
https://w.atwiki.jp/gods/pages/123509.html
カロルフェルディナントヴァザ(カロル・フェルディナント・ヴァザ) ポーランド王の系譜に登場する人物。 オポーレ公。 関連: ジグムントサンセイ (ジグムント3世、父) コンスタンツェフォンエスターライヒ (コンスタンツェ・フォン・エスターライヒ、母)
https://w.atwiki.jp/shiningbind00/pages/12.html
術技一覧ユーリ/エステル/ラピード/カロル/リタ/レイヴン/ジュディス/パティ/フレン 倍率とは、攻撃力を1としたときのダメージ値です。 例:攻撃力が100で蒼破刃を使った場合、約250のダメージ。 ユーリ 種別 術技名 消費TP 倍率 HIT数 FS 属性 習得方法/備考 特 技 蒼破刃 5 2.5 2 緑 風 最初から 使用回数に応じて、衝撃破の速度が上昇。400回でMAX。 三散華 6 2.8 3 緑 無 LV7 双牙掌 7 2.5 2 青 無 LV9 牙狼撃 9 3.0 2 赤 無 LV11 使用回数に応じて、ガードブレイク確率が上昇。9999回でMAX。 爆砕陣 12 3.1 1 赤 火 LV14 斧装備時は敵を多角浮かせることが出来る。使用回数が200回を超えると剣でも斧と同じ高さまで浮かせることが可能。 円閃牙 15 3.0 6 緑 無 LV26 斧装備時はヒット数が減るが、使用回数が200回以上になると剣と同じヒット数になる。 虎牙破斬 12 3.2 3 赤 無 サブイベント「賞金首」 使用回数が200回以上で空中で発動可能になる。 幻狼斬 14 3.3 2 緑 無 LV34 竜刃翔 12 2 青 無 奥 義 蒼破牙狼撃 18 3.4 4 赤 無 LV15以上 蒼破刃 牙狼撃の使用回数50回以上。 使用回数が300回以上になると、衝撃破にガードブレイク効果とダウン中の敵にもヒットさせる効果が追加される。 烈砕衝破 15 3.4 1 緑 土 LV18 爪竜連牙斬 16 3.5 6 緑 無 LV22 使用回数が200回以上で攻撃の途中、ガードボタンで行動をキャンセルできる。 遮波 16 1 緑 無 断空牙 18 3.7 3 赤 無 LV32 使用回数が100回以上で空中で発動可能になる。 義翔閃 16 3.6 3 青 無 サブイベント「クレイイベント」 使用回数が300回以上でなおかつ、称号「黒衣の断罪者」をセットしていると、通常攻撃ボタンを押し続けることによって、技の前に技の前にガードブレイク 効果付の攻撃を出す。 峻円華斬 2 4.0 8 青 無 LV36以上 円閃牙 爪竜連牙斬の使用回数50回以上 烈破掌 20 4.1 3 赤 無 LV38 一発目が外れると2発目以降がでない。 噛烈襲 23 3.8 7+α 緑 無 LV41 ○ボタン連打で最大ヒット数が増える。 最大ヒット数は使用回数に応じて変化する。最低が22ヒット最大が107まで増える。107ヒットまで出すには、使用回数が1000以上必要。 哭空裂蹴撃 22 4.3 3 緑 無 LV44 戦迅狼破 20 4.2 3 赤 無 LV48 ダウン中の敵にもヒットする。使用回数が増えるほどガードブレイクの確率が上昇する。(最大が400回以上で25%) 絶風刃 30 5.0 4 緑 風 サブイベント「剣友」 使用回数が200以上になると、空中の敵を大きく吹き飛ばせるようになる。 飛燕猛襲牙 28 4.4 4 緑 無 LV52以上 爆砕陣 哭空裂蹴撃の使用回数50回以上 狼破千烈襲 30 4.7 11 赤 無 LV56以上 噛烈襲 戦迅狼破の使用回数50回以上 ス キ ル 変 化 技 蒼破追蓮 7 2.9 2 緑 風 連撃をセットした状態での蒼破刃の使用回数100回以上 斧を装備時スキが大きいが。使用回数が200回以上になると解消される。 蒼牙刃 7 3.0 1 赤 無 剛烈をセットした状態での蒼破刃の使用回数100回以上 ダウン中の敵にもヒットする。斧を装備してダウン中のてきを攻撃すると、大きく吹き飛ばせるが、使用回数が200回以上ならば剣でも吹き飛ばせる。 三散華・追蓮 11 3.1 4 緑 無 俊敏をセットした状態での三散華の使用回数100回以上 円閃襲落 14 3.2 8 赤 無 烈震をセットした状態での円閃牙の使用回数100回以上 斧装備時はヒット数が減るが、使用回数が200回以上になると剣と同じヒット数になる。 守護方陣 26 3.0 4 青 光 守護をセットした状態での烈砕衝破の使用回数100回以上 円陣の中にいると自分も含めHPを10%回復できる、 烈破乱掌 26 3 赤 無 拡散をセットした状態での烈破掌の使用回数100回以上 哭空紅蓮撃 24 4.5 3 赤 火 紅蓮をセットした状態での哭空裂蹴撃の使用回数100回以 上 風塵狼破 25 4.6 3 緑 風 疾風をセットした状態での戦迅狼破の使用回数100回以上 使用回数が増えるほどガードブレイクの確率が上昇する。(最大が400回以上で25%) 絶破烈氷撃 35 5.0 4 緑 風・水 水塵をセットした状態での絶風刃の使用回数100回以上 使用回数が200回を超えるとヒット数が増え、ガードブレイク効果も追加される。 バ | ス ト ア | ツ 天狼滅牙 0 8.0~ 7~9 緑 無 メインシナリオで自動的に習得 OVLのレベルが上昇するほど威力、ヒット数が上昇。 天狼滅牙・飛炎 0 8.2~ 9~13 緑 火 スキル「 紅蓮」「 連撃」で発動。 天狼滅牙・砕覇 0 8.2~ 6~11 青 地 スキル「 烈震」「 剛烈」で発動。 天狼滅牙・風迅 0 8.2~ 10~13 緑 風 スキル「 疾風」「 俊敏」発動。 天狼滅牙・水蓮 0 8.2~ 3~5 青 水 スキル「 水塵」「 拡散」で発動。 秘 奥 義 漸毅狼影陣 0 10.0~ 23+α 全 無 スキル「スペシャル」で発動。 天翔光翼剣 PS3版で追加された秘奥義。 武神双天波 PS3版で追加されたフレンとの協力 秘奥義。 △
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/1174.html
テイルズ オブ ヴェスペリア ・要約版:part43-324,325 ・詳細版(途中までで中断し別の方が引継ぎ再開、それも2部までで中断していたが3部の概略が1レスで書かれ完結):part40-429~435、part41-63~70,473~484、part43-323、part48-368~377, part51-369 ・詳細版(途中まで):part44-10~20 324 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/01/16(金) 00 15 50 ID yvkYU8xU0 基本的には 腐敗した帝国やギルドなどの人間社会の話 人間が起こした環境破壊とそれを治していた魔物など世界全体の話 が絡み合って進んでいく 前提:世界の根源であるエアルという力 それを利用して動く魔導器のおかげで人は生活を豊かにしていった ・泥棒を追って旅をする主人公:ユーリ ・帝国での陰謀を騎士に伝えるため旅をする姫:エステル 偶然出会い、行き先が同じなので一緒に水戸黄門の旅を続ける ↓ 旅をする中で様々な経験をし、世界を見るうちに ・帝国腐敗しすぎててもうだめぽ ・エステルに普通じゃない力がある ということがわかる ↓ ・帝国外勢力:ギルドを作って世の中の変革に力を添えよう ・ギルドへの初依頼「エステルが自分の力が何なのか探りに行く、その護衛」 325 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/01/16(金) 00 16 43 ID yvkYU8xU0 ↓ 探ってみてわかったこと ・エステルの力はエアルを乱す力だけど、癒しの効能があるのでエステルはどうしても使いたくなっちゃう ・魔導器は同じようにエアルを乱す力だけど、人間はそれに頼らずには生活できない ・エアルが乱れると全ての生き物、引いては星に害が及ぶ ↓ この現状にエアルの調整に尽力していた魔物がキレて 魔導器はともかくまずエステルを殺すと言うので、殺さなくても力を無害化できる方法を探る ↓ 一方帝国では。 帝国を変えようとしていた騎士団長が腐った現状に絶望して世界征服することで世界を平定しようとしていた そのための力として、巨大装置を手に入れようとする騎士団長 エステルはその力が装置の鍵の代用品になるとして攫われてしまう ところが彼がその装置を起動すると、力が手に入るはずが世界を滅ぼす現象:星食み:が出てきた 星食みもまた、エアルの乱れが起こしたもの ↓ エステルを取り戻し、騎士団長を倒して帝国の混乱が収集したのはいいが、星食みのおかげで今度は世界全体が滅亡の危機に。 とにかくエアルを制御できる力を作ろうとしていたら、想定外にも精霊ができた 精霊はエアルを乱すことなく力を発揮でき、なおかつエステルの力を制御する力ももっていた ↓ 精霊の力を使って星食みを撃退 エアルを乱す魔導器も全てあぼーん 相当不便になったけど世界を滅ぼさないためには仕方ないのでがんばって生きていきましょう 終わり 429 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/21(木) 21 56 34 ID rSGuy8Fq0 テイルズ オブ ヴェスペリア 投下第1回いきます。 主要登場人物 ユーリ・ローウェル 主人公。帝都の下町に住む21歳の青年。 騎士団に所属していたが、現在は騎士団を辞めている。 皮肉屋な面があるが、困っている人をほっておけないため人々から慕われている。 エステル(エステリーゼ) ヒロイン。お城で出会う貴族の令嬢。 フレンの知り合いで、彼に会うために旅を始める。 フレン・シーフォ ユーリの親友。騎士団所属。 帝国を変えるため、内部にとどまり続けている。 ラピード ユーリの相棒の犬。 カロル・カペル ギルド「魔狩りの剣」に所属する少年。意外と博識。 リタ アスピオに住む魔導士。 レイヴン 胡散臭いおっさん。 ジュディス クリティア族の槍使い。 万物を構成する力「エアル」と、そのエアルによって駆動する魔導器(ブラスティア)に支えられる世界テルカ・リュミレース。 人々は街を巨大な結界で包むことで魔物の進入を退け、安全に暮らしていた。 旧文明の遺産である魔導器を管理する帝国は、時とともに腐敗の一途をたどり、 それに反発した人々は自由を求めて互助組織ギルドを結成した。 互いに衝突を繰り返し、双方による複雑な社会を形成していった。 そして十年前、人魔戦争と呼ばれる戦いが終結し、先の皇帝が崩御した。 以来、皇帝の座は空位となっていたが、世界はおおむね平和に見えた… 430 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/21(木) 21 57 19 ID rSGuy8Fq0 そして現在。 帝都の下町にある水道魔導器(アクエ・ブラスティア)が大量の水を噴き上げ、壊れてしまった。 溢れた水の処理のために呼ばれたユーリだったが、水道魔導器の魔核(コア)がないことに気づく。 魔導器の修理を頼んだという「モルディオ」が怪しいとにらんだユーリは、貴族街にあるモルディオの家へ行く。 そこで一人の男を見つけ、追いすがるが、騎士団のデコボココンビ、アデコールとボッコスが立ちはだかった。 二人を一蹴したユーリだったが、そのまま騎士団に捕まり、城の牢屋へ入れられてしまった。 隣に入れられた囚人に脱出の方法はないか尋ねるユーリだったが、知らないと言う。 そのうち、その男が牢屋から出されることとなったが、「女神像の下を調べろ」と助言を残し、牢屋の鍵を落として去っていった。 鍵を使い、牢屋を脱出したユーリは女神像を探すため、城内をうろつく。 慌しい城内で一人の女性と出会う。 彼女はフレンに会いたいと言い、ユーリは彼女をフレンの私室に案内することになる。 どうやらフレンに危険が迫っているらしい。 フレンの私室に辿り着いたユーリたちだったが、謎の男が乱入してくる。 二人で力を合わせ、暗殺者を退けたが、フレンはどこかへ旅立った後だった。 フレンを追いたいという彼女、エステルの願いを聞いたユーリはとりあえず彼女を着替えさせるため、彼女の私室へ行く。 着替えてきた彼女と一緒に女神像の下から脱出したユーリは、 追ってくる騎士団に下町の人たちが絡んでいる間に相棒のラピードを加え、帝都を脱出したのだった。 帝都を飛び出した2人と1匹は、フレンの行方を追うことにする。 騎士団の巡礼に出たのなら、ハルルの街にいるはずだというエステルの言葉から、ハルルへ向かうことにした。 ハルルまでの途中にあるデイドン砦に辿り着いた一行。 そこは結界がなく、「草原の主」が魔物を引き連れて襲ってくる場所だった。 運が悪いことに、その草原の主が現れ、人々が避難を開始する。 逃げる途中、こけてしまった子供たちを助けるために飛び出したエステルを追うかたちで一緒に助けに行くユーリ。 助けた子供が落としたぬいぐるみを取り、ギリギリで砦の内側に逃げ込むことが出来た。 2人の前に「ギルド・ド・マルシェ」のボスを名乗る女性が現れ、仕事を持ちかける。 そんな暇はないとユーリは断り、彼女から「ハルルに行くならクオイの森を通れ」とアドバイスを貰う。 431 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/21(木) 22 00 00 ID rSGuy8Fq0 クオイの森へ辿り着いた二人と1匹。 エステルの読んだ本によれば、ここは呪われた森なのだという。 さっさと通り抜けようという一行は、森の出口で小さな男の子と出会う。 興奮している少年は、巨大な剣を振りかぶってくるが、ユーリがその剣を折って落ち着けと諭す。 落ち着いた少年はカロルと名乗り、ギルド「魔狩りの剣」に所属していると語った。 何やらエッグベアを倒すのが目的だったらしいが、出ないなら仕方ないとハルルまで同行することになる。 ハルルは巨大な樹と一体化した結界のある町だった。 その樹が枯れてしまう時期があり、その間は結界が使えないという。現在がその時期だった。 しかもその隙を狙って魔物が進入し、フレンがこれを退治したのだという。 カロルによれば、花が咲かない原因は、街を襲った魔物たちが流した血を樹が吸ってしまったことで、 それを浄化しなければ花は咲かないという。 浄化するためにはパナシーアボトルが必要だが、それを作るためにはエッグベアの爪などの材料が必要なのだった。 それを仲間たちにも信じてもらえなかったカロルは、一人で何とかしようとしていたのだった。 ユーリはカロルの言葉を信じ、一行は材料集めをはじめる。 クオイの森でエッグベアを倒し、材料をすべて集めた一行はパナシーアボトルを作ることに成功する。 パナシーアボトルを樹の根元に撒くが、一向に花が咲く様子はない… エステルが花が咲くよう祈ると、突如彼女の体が光を放ち、たちまち花が咲き、結界が復活した。 一連の騒ぎが収まり、フレンがどこへ向かったか問うユーリに長は東に向かったという。 下町の魔導器の魔核を奪ったモルディオがいるというアスピオも東にある。 ユーリたちはカロルを加え、アスピオを目指す。 アスピオでモルディオの家に辿り着くが、どこにも魔核らしきものはない。 そこへ一人の少女が入ってくる。 彼女はリタ・モルディオと名乗り、自分は魔核を奪っていないと主張する。 彼女は潔白を証明するため、盗賊団がいるらしいシャイコス遺跡へ一緒に行くことを提案する。 シャイコス遺跡の奥で一人の魔導士らしき男を見つけたユーリたちは、その男が起動させた巨大な人型魔導器と対決する。 人型魔導器ゴライアースを倒したユーリたちは魔導士を捕まえた。 そいつによれば、魔核を集めている男がカプワ・トリムにおり、下町の魔核を奪ったデデッキもそこにいったのではないかという。 ユーリは付いて来るというリタを一向に加え、すでにハルルへ戻ったというフレンを追うかたちで一路ハルルへ戻る。 432 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/21(木) 22 01 23 ID rSGuy8Fq0 ハルルの街に着き、ユーリたちが直したという結界を見たいというリタ。 咲いた樹を呆然と見上げる。 そこへ長がやってくる。彼によれば、すでにフレンは旅立ち、カプワ・ノールにいるらしいことを知る。 街を出ようとする一行の前に、あの騎士団のデコボココンビが現れる。 彼らによれば、ユーリが指名手配を受けているという。彼らを軽くあしらったユーリたちは、カプワ・ノールへ行くため、エフミドの丘を目指す。 エフミドの丘に辿り着いた一行だったが、そこに設置された結界魔導器が竜使いと呼ばれる者に破壊され、 そのために騎士団がやってきていた。 結界魔導器を調べるために強引に近づいたリタのせいで獣道を行くことになってしまう。 途中、襲ってきた魔物を倒したユーリたちは無事エフミドの丘を抜けてカプワ・ノールへ辿り着く。 カプワ・ノールへ辿り着いた一行は、街の執政官が圧政を強いていることを知る。 どうやら街の執政官に子供を人質にとられ、返してほしくばリブガロという魔物のツノを持って来いといわれたらしい。 さらにユーリは、城で襲ってきた暗殺者と一緒にいた赤眼の男を見かける。 みんなと別れ、ヤツらが消えた路地へ入ったユーリを赤眼の男たちが襲った。 そこへフレンが現れ、ユーリを助けたのだった。 フレンと共にエステルたちのところに戻ったユーリ。 宿に入ったエステルは、事情をすべてフレンに話したのだった。 そこへフレンの部下が現れる。 どうやらラゴウのやっていることを調査していたらしい。フレンは強制捜査を行うつもりらしい。 執政官のことをフレンに任せたユーリたちは、街の外に出てリブガロを探す。 無事、リブガロのツノを手に入れた一行は、夫婦にツノを渡し、フレンがどうなったのかを見に行った。 しかしフレンは突っぱねられてしまったらしい。 なんとか執政官の屋敷に忍び込めないかと探る一行。 そこへ城の牢屋でユーリを助けてくれた男、レイヴンが現れる。 彼もどうやらラゴウに用があるらしく、協力を持ちかけてくる。 433 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/21(木) 22 02 47 ID rSGuy8Fq0 だが、レイヴンはユーリたちを囮にし、まんまと屋敷へ侵入した。 ユーリたちは彼が乗ったエレベーターの横にあるエレベーターに乗ったが、それは地下へ降りるものだった。 地下に閉じ込められたユーリたちは、そこに魔物が飼われていること、 魔物に食べられたと見られる骨が散らばっていることに気づく。 地下内であの夫婦の子供を保護したユーリたちは、ラゴウを追っていく。 辿り着いた先には巨大な魔導器が存在していた。 それは街に圧政を強いるため、船を出させないために天候を操るための魔導器だという。 そこへあの竜使いが現れる。竜使いは魔導器を破壊し、去っていった。リタはその行動に激昂する。 逃げ出したラゴウを追う一行は、ラゴウの船に飛び乗る。 そこに現れたのはギルド紅の絆傭兵団(ブラッド・アライアンス)のボス、バルボスだった。 どうやら彼が魔核の盗難を指揮していたらしい。 バルボスはラゴウと共に脱出し、そこへ城で襲ってきた暗殺者ザギを呼ぶ。 ザギを倒した一行だったが、ラゴウたちは取り逃がしてしまった。 沈む船に乗っていた少年を助けたユーリたちは、フレンの指揮する船に救助される。 カプワ・トリムに辿り着いた一行が救出した少年は、実は次期皇帝候補の一人ヨーデル殿下だった。 しかもラゴウはフレンの取調べを受けたが、証拠不十分となってしまう。 街中で情報収集をしたユーリは、レイヴンに出会い、紅の絆傭兵団らしき一団が廃都カルボクラムにいるらしいことを知る。 レイヴンと別れ、紅の絆傭兵団を追うことにしたユーリたちはカルボクラムを目指す。 カルボクラムに辿り着いた一行だったが、そこにいたのは紅の絆傭兵団ではなく魔狩りの剣だった。 カルボクラムに入ろうとするユーリたちに警告をしてきた少女ナンは、ハルルの一件で逃げ出したと勘違いされたカロルにクビを宣言する。 どうやら彼女はカロルの大切な人らしい。 手がかりを求め、カルボクラムを捜索するユーリたちは、地下で逆結界に封じられた巨大な魔物を発見する。 そこへ現れた魔狩り剣は、その魔物を開放し、襲い掛かった。 だがそこに竜使いが現れ、魔狩りの剣を牽制する。 襲い掛かってきた巨大な魔物をユーリたちが相手にすることになる。 434 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/21(木) 22 04 09 ID rSGuy8Fq0 なんとか魔物を撃退したユーリたちは、地上へ戻る。 地上に戻った一行を、騎士団のキュモール隊が待ち構えていた。 キュモールは帝国の姫、エステルを取り戻し、ユーリたちを殺すつもりだった。 しかしそこへデコボココンビの所属するシュヴァーン隊の副隊長ルブランたちが現れた。 彼らにより、ユーリたちは逮捕される。 新興都市ヘリオードに連行された一行は余罪を追及されていた。 そこへ騎士団長のアレクセイが現れる。 彼によれば、ヨーデルの救出、エステルの護衛をしたとのことでお咎めなしとなったのだった。 エステルは帝都へ戻るらしい。 宿へ入ろうとしたユーリをアデコールとボッコスが追いかけてきた。 2人は正々堂々と勝負し、勝てば免罪を認めようという。ユーリはあっさりと勝利した。 宿の前にいたフレンとヨーデルと話した後、ようやくユーリは宿で休むのだった。 朝起きると、なにやら街中に設置されている結界魔導器の調子が悪いらしい。 リタが調べているとエステルがやって来た。騎士団が修理を手配しているとのことだった。 一行は騎士団本部にいるフレンに会いに行く。 フレンに魔導器の修理を申し出るリタだったが、その時、振動が街を襲った。 どうやら魔導器に何かあったらしい。リタは一人で突っ走る。 広場に出ると、結界魔導器から大量のエアルが出ていた。 大量のエアルは人体に対して毒になる。 リタは何とかエアルの放出を止めようと魔導器を調べる。 そこへエステルがやってきた。彼女はハルルの樹を直した時のように光り輝いていた。 なんとか魔導器を直すことに成功するが、その瞬間、衝撃波が2人を襲った。 エステルは無事だったが、リタがぐったりして目を覚まさない。 435 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/21(木) 22 05 35 ID rSGuy8Fq0 宿に部屋をとり、エステルがずっと治癒術をかけている。 このままではエステルも倒れてしまうと心配するユーリだったが、彼女は平気だと告げる。 無理しないように言い、ユーリは立ち去った。 廊下に座り込んでいるカロルと話すユーリ。 何も出来なかった自分にがっくりしているカロルをユーリは励ます。 カロルはユーリに一緒にギルドを作らないかと持ちかけてきた。ユーリは考えておくと返答した。 部屋に戻るとリタが起きていたが、エステルが疲れて眠ってしまっていた。 リタと話し込むユーリ。そのうちエステルが起きてくる。 リタはエステルに、もう魔導器を使って治癒術を使うフリはやめていいと語る。 驚くエステル。 そこへあの竜使いが現れた。 竜使いはユーリたちに攻撃をしかけてくる。 だが、すぐに立ち去ってしまった。結局、話は打ち切られてしまった。 次の日の朝、エステルは帝都へ帰ることになった。 ユーリたちはこのままギルドの街ダングレストへ行き、紅の絆傭兵団の情報を集めることにする。 エステルを待っているはずのフレンを探すが、どこにもいない。 そこへアレクセイが現れる。 彼によればフレンは別の用事ですでに旅立ったという。 さらにリタに昨日の魔導器の暴走について調査のため、ケーブ・モック大森林に行って貰いたいという。 リタはそれを承諾し、エステルも同行したいと願い出る。 結局、ユーリが護衛をすることで同行を許可された。一行はまず、ダングレストを目指す。 今回はここまで。 63 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/23(土) 01 16 08 ID R6qRZNbQ0 テイルズ オブ ヴェスペリア 2回目いきます。 ダングレストへ辿り着いた一行。どうやらここはカロルの故郷らしい。 バルボスの行方を知るためにはどうすればいいか問うユーリにカロルは「ユニオン」へ顔を出すことを奨める。 ユニオンとは、5大ギルドと呼ばれるギルドが集まり、他のギルドを統括する組織らしい。 だが、バルボスの率いる紅の絆傭兵団もその5大ギルドのひとつ。ヘタをすればユニオンを敵に回してしまう。 すべてはユニオンの元首『天を射る矢(アルトスク)』のボス、ドン・ホワイトホースに会ってからだとカロルは言う。 ユーリたちはドンへ面会するため、ユニオン本部へ赴く。 街の広場まで来たとき、ギルドの人間と思しき2人組みがカロルへ絡んできた。 カロルを馬鹿にする彼らを見てユーリとリタがケンカを売りそうになる。 しかし、突然街に響いた鐘の音に、男たちは去っていった。 カロルによれば、それは魔物が来たときに鳴らされる警鐘らしい。 心配はいらないというカロルだが、街を護る結界が突如消失してしまった。 ユーリたちも魔物を止めるため、男たちの後を追う。 とてつもない数の魔物を撃退するユーリたち。だが、段々と圧されはじめる。 そこへ現れたのは大柄の屈強な老人だった。その男こそ天を射る矢のボス、ドンらしい。 さらにフレンも現れ、騎士団も手を貸すという。 だがドンは、自分たちで帝国を抜け出したからには騎士の世話にはならないと言い、突っぱねる。 その態度に感嘆するユーリとカロル。そこへリタとエスエルが現れ、結界魔導器の下へ案内するように言う。 結界魔導器の前では番人らしき男が死んでいた。 リタはすぐに魔導器の修理に取り掛かろうとする。 しかし、あの赤眼の集団が魔導器を直させまいと攻撃を仕掛けてきた。結界魔導器を止めたのはコイツラらしい。 ユーリたちは赤眼たちを倒し、魔導器を修復することに成功した。 残った魔物はフレンに任せ、ユーリたちはユニオンへ行くことにする。 64 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/23(土) 01 17 12 ID R6qRZNbQ0 ドンに会おうと、ユニオンの番兵に取次ぎを願うが、ドンは魔物の群れを追って行ってしまったと言う。 ユーリは街で情報収集すべきだと判断するが、リタは先に調査を終わらせるため、ケーブ・モック大森林へ行くという。 エステルと2人だけでは危ないということでユーリたちもついていくことにする。 その会話を、レイヴンが屋根の上から盗み聞きしていたのだった。 ケーブ・モック大森林へ辿り着いた一行。 リタはヘリオードで魔導器が暴走した時の感じに似ているという。 そこへレイヴンが現れる。 ユーリたちは警戒しつつも、同行することを許す。 慎重に森を探索する一行はようやく森の奥へ辿り着く。 そこではやはり大量のエアルが放出され、ヘリオードと似た状態になっていた。 一行の退路を絶つかたちで現れた魔物と戦うユーリたち。 魔物を倒したはいいが、同じ魔物に四方を囲まれてしまう。 そこへ奇妙な剣を携えた白髪の男が静かに降り立つ。 彼が何かを行った次の瞬間には魔物たちは消えていた。 レイヴンは彼を「デューク」と呼んだ。 デュークは「エアルクレーネには近づくな」と警告する。 彼が言うには、エアルクレーネとは世界に点在するエアルの源泉のことらしい。 ユーリが礼を言うと、すぐに立ち去ってしまった。 リタはデュークの剣の力を「リゾマータの公式」ではないかと推測する。 リタは調査を進めるため、他のエアルクレーネを探すことを提案する。 とりあえずはダングレストへ戻り、ドンに会うことでまとまった。 65 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/23(土) 01 18 26 ID R6qRZNbQ0 ケーブ・モック大森林から出ようと入り口まで戻るが、その時魔物の大群がやって来た。 なんとか隠れてやりすごすが、魔物が来た方向にはドン・ホワイトホースたちがいた。 どうやらエアルの暴走が止まったため、魔物たちも元に戻ったらしい。 手柄を誇るカロルに、ドンは「そういうことは胸にひそめておくものだ」と諭した。 さらにドンは、ユーリたちと一緒にいるレイヴンに気づく。どうやらレイヴンも天を射る矢の一員らしかった。 ユーリはドンに頼みを言おうとするが、ドンは急用が入り、ダングレストで聞くと告げて立ち去った。 ユーリたちも後を追うことにする。 ダングレストへ戻り、ユニオン本部のドンの部屋へ入ったユーリたちは、ドンの前に立つフレンを見つける。 フレンもどうやらバルボスに関してドンに用があるらしい。 フレンはユニオンと紅の絆傭兵団の盟約の破棄、および討伐を協力するため、ヨーデルからの密書を持ってきていたのだ。 ドンも乗り気であり、いざとなればノードポリカの闘技場を収めるベリウスにも協力してもらうと意気込む。 ドンは密書に目を通し、レイヴンに読んで聞かせるように言う。 「ドン・ホワイトホースの首を差し出せば、 バルボスの件に関しユニオンの責任は不問とす」 それが密書の内容だった。 ドンはフレンを牢屋へぶち込むよう部下に命令する。 さらに帝国との全面戦争を宣言する。 帝都に戻り、真相を確かめるというエステルをなだめ、ユニオンを後にする。 広場に来た時、ユーリは財布を落としたと言い、一人ユニオンへ引き返した。 66 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/23(土) 01 19 17 ID R6qRZNbQ0 ユニオンの地下牢でフレンに話を聞くユーリ。 彼が言うには、ユーリたちと別れたあと、あの赤眼たちに襲われたらしい。 その時、書状をすりかえられたのではないかと言う。 騎士団とギルドを衝突させるため、ラゴウの仕組んだと推測する。 ユーリはフレンに書状を奪い返すよう言って牢を開け、代わりに自分が中に入った。 フレンが去った後、ドンが牢の前に現れる。 ドンは偽の書状と黒幕がいることを察していた。 黒幕をおびき出すため、あえてギルドの連中を煽ったのだった。 立ち去ろうとするドンにユーリは「なぜギルドを作ったのか」と問いかける。 ドンの答えはシンプルだった。「帝国のルールでは自分が護りたいものを護れないから」。 ドンは人質を逃がした責任をとるよう言って立ち去った。 外に出たユーリはエステル、カロルと合流した。 2人が言うには、紅の絆傭兵団を見かけ、リタとラピードが追っているという。 リタたちと合流し、紅の絆傭兵団のいる建物へ突入する。 中にはバルボスとラゴウがいた。2人はなにやら言い争っている。 どうやらバルボスが魔核ドロボウを指揮していたことや「塔」を勝手に建てたことが気に入らないらしい。 そこへ踏み込むユーリたち。 バルボスの命令で傭兵たちがユーリたちを取り囲み、襲いかかろうとする。その時、大砲の音らしきものが聞こえた。 このままでは騎士団とギルドが衝突し、双方が壊滅的打撃を受けてしまう。 騎士団が壊滅すれば評議会が台頭し、帝国を支配するだろう…それがラゴウの目的だった。 騎士団とギルドがにらみ合う草原に、馬の蹄の音が響く。 フレンが書状を取り戻すことに成功したのだ。 どうやらラゴウが帝国側への根回しに失敗していたらしいことも功を奏したようだ。 バルボスは巨大な銃型の魔導器を使い、攻撃を仕掛けてきた。 そこへ現れたのは、あの竜使い。 竜使いはバルボスの魔導器を弾き飛ばし、ユーリたちを救った。 バルボスはチェーンソーのような魔導器を取り出し、それで空を飛んで逃げていく。 追おうとする竜使いに、ユーリは一緒に乗せてくれるよう頼む。 竜使いは無言で乗れと示した。ユーリは後ろに座るが、スペースが足りないため、みんなを置いていくことになる。 67 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/23(土) 01 20 10 ID R6qRZNbQ0 ユーリは竜使いと共にバルボスの後を追い、巨大な竜巻の中にそびえる塔を発見する。 竜巻を起こしているらしい巨大な歯車で構成された魔導器を竜の攻撃で破壊し、内部へ降り立つ。 そこへバルボスがやって来た。 対峙する二人。 突如放たれた炎が竜使いを攻撃した。 竜から落ちた竜使いを心配するユーリ。炎を放ったヤツラを見つけ、切り伏せた。 だが、バルボスの持つチェーンソー魔導器から、今度は衝撃波が放たれ、ユーリの武器を弾き飛ばした。 竜使いともども、塔─ガスファロスト─の中の一部屋へ閉じ込められるユーリ。 そこには塔を建設するために連れて来られたと見られる連中もいた。 その中の一人がユーリたちを連れて来た傭兵に「早く出して欲しい」と懇願する。 刃物を抜いて脅す傭兵からじいさんをユーリは庇う。傭兵はユーリに斬りかかった。 咄嗟にかばったのは竜使いだった。鎧が砕け、片方の目が見えている。 傭兵が立ち去り、竜使いはその重苦しい鎧を脱ぎだした。 中から出てきたのはクリティア族の女だった。 なぜ自分を庇ったのかと問うユーリに、彼女は「バウル─相棒の竜─を助けてくれたから」と答えた。 また、なぜ魔導器を壊して回るのかと問うと「壊したいから壊している」と語る。 ユーリは彼女にもう少し協力しないかと呼びかけた。 彼女もそれに賛成する。 手がないわけではないというユーリに、彼女はその手を使えと言う。 彼女からOKを貰ったユーリは、突然彼女に殴りかかった。 途端に二人の殴り合いがはじまる。 中の騒動を聞きつけた傭兵達が中へ入る。 その瞬間を見計らい、捕まっていた人たちと一緒に脱出することに成功する。 彼女は「一発は一発だ」と言い、ユーリの頬を叩いた。 彼女は「ジュディス」と名乗り、ユーリはジュディと呼ぶことに決める。 2人はとりあえず屋上の魔導器を破壊することに決め、塔を登っていく。 68 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/23(土) 01 21 02 ID R6qRZNbQ0 塔の外壁に出ると、そこではエステルたちが戦っていた。 ドンの命令でレイヴンも一緒にいる。 ユーリはジュディスが竜使いであることを伏せ、みんなに紹介した。 そのままみんなでバルボスを倒すため、進むことになる。 みんなが進んでいくが、レイヴンだけ塔を見上げ、立ち止まった。 ユーリは一緒に行くよう促し、立ち去っていく。 レイヴンは物陰にいたデュークに話しかける。 少しは手伝って欲しいと言うレイヴンだが、デュークは「人の世にも興味はない」と言って立ち去ってしまう。 塔の屋上に辿り着いた一行の前に、バルボスが立ちはだかった。 どうやらあのチェーンソーのような剣にはまっている魔核が下町の魔核らしい。 チェーンソー魔導器での強力な攻撃の前に手が出せないユーリたち。 そのへデュークが現れた。彼は「伏せろ」といい、あの剣の力を使う。 途端、バルボスの魔導器は剣先が折れ、使い物にならなくなった。 デュークはそのまま立ち去った。 バルボスは剣を取り出し、最後の戦いを挑んでくる。 戦いはユーリたちの勝利に終わった。 バルボス「これ以上、無様を晒すつもりはない」と言い、ユーリが若い頃のドン・ホワイトホースに似ていると語る。 いつか、ユーリは世界に大きな敵を作り、やがて世界に食いつぶされる…と語った直後、バルボスは塔から飛び降りた。 ユーリは下町の魔核を無事、取り戻すことが出来た。 だが、塔から出てきた一行の中から、いつの間にかレイヴンが消えていた。 ダングレストに戻れば、いつでも会えるさ、と気楽な調子でユーリは言う。 ダングレストに戻り、フレンにバルボスのことを報告しなければならない。 騎士団とギルドの戦いも、どうやらフレンのおかげで丸く収まったらしい。ラゴウもすぐに拘束されるとのこと。 ジュディスもバウルのところへ戻ると言い、みんなと別れる。 残った一行は一路、ダングレストへ向かう。 69 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/23(土) 01 21 54 ID R6qRZNbQ0 ダングレストへ到着した一行は、騎士団に連行されるラゴウを目撃する。 どうやらまだ悪あがきをしているらしい。 戯言を言うラゴウの前に、フレンがやって来る。 帝国とユニオンとの間に友好協定が結ばれることになったと言う。 ラゴウの野望も潰え、カプワ・ノールも圧政から開放されるであろう。 ユーリは次の執政官がまともな人間であることを願い、エステルは城に戻ったら掛け合ってみると言う。 エスエルは城に帰るというが、ユーリは「まだ帰りたくない顔をしている」と指摘する。 だが、自分で決めたのならいい、と納得した。 夜、宿に泊まって眠ろうとしていたユーリのところへカロルが慌てた様子でやってくる。 ラゴウが評議会の立場を利用し、罪を軽くしたのだそうだ。 途端、不機嫌になるユーリ。 カロルはエステルに掛け合ってみると言い、部屋を駆け出していく。 ユーリはフレンに会いに、駐屯地のテントへ行く。 テントから出てきたフレンは、今回の功績で隊長に就任していた。 フレンもラゴウの罪が軽くなってしまったことを歯がゆく思っていた。 ユーリはこれで終わったわけではない、この理不尽を変えるため、もっと上に行くのだろうと諭す。 ユーリは「オレのやり方でやる」と宣言する。 その言葉を訝しむフレン。 「法で裁けない悪党……おまえならどう裁く?」 そう問いかけ、ユーリは去っていった。 70 :ゲーム好き名無しさん:2008/08/23(土) 01 22 48 ID R6qRZNbQ0 ダングレストの橋の上、男達に何やら渡して指示をしているラゴウ。 評議会の力でフレンへ厳罰を下そうと逆恨みするラゴウ。 その時、周りにいた男が斬り捨てられ、川へ落ちた。 目の前に立っていたのは…ユーリ。 虚勢を張るラゴウ。 「法や評議会がおまえを許しても、オレはおまえを許さねえ」 そう言った直後、逃げようとしたラゴウを背中から斬りつけた。 ラゴウは最期に「あと少しで、宙の戒典(デインノモス)を…」と残し、川へ落ちていった… ユーリの行動を見ている者がいた…ラピード。 ユーリはそのまま宿へ入り、次の朝を迎えた… ここまでで第一部完。 第二部へつづきます。 473 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 05 37 32 ID HMaogvuy0 ユーリがラゴウを手にかけた翌日、帝都へ帰るエステルをカロルとリタが見送っていた。 リタはエアルクレーネを調査するといい、今度遊びに行くと告げて去っていった。 エステルたちを見送ったカロルは宿で寝ているユーリのところへやって来た。 今追えば間に合うというカロルにユーリはそっけなく返す。 カロルは怒って出て行ってしまった。 一人愚痴るユーリだったが、突然何かの衝撃が響いた。 ラピードと共に外に出たユーリは空を飛ぶ巨大な魔物を目にする。 降りてきた魔物の元へ走り出すユーリ、カロル、ラピード。 フレンが膝をついていた。 駆け寄るユーリ。フレンはエステルを頼むと苦しそうに言う。 エステルは倒れた兵士の治療をしていた。 魔物は攻撃してくる騎士たちには目もくれず、エステルの目の前を飛んでいた。 そこへ騎士団長アレクセイが現れる。 アレクセイはすぐに部下へ指示を与えると、駆け出すユーリを引き止めた。 ユーリはそれを突っぱねる。 魔物はエステルに向かって言った。 「忌マワシキ、世界ノ毒ハ消ス」 人の言葉を話す魔物に驚愕するエステル。 その魔物に砲弾が当たった。 途端、魔物は空へ逃れる。 474 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 05 39 04 ID HMaogvuy0 エステルの元に辿り着くユーリ。 魔物は上空で巨大な要塞から放たれる対空砲火を浴びていた。 どうやらヘラクレスと呼ばれる帝国の兵器らしい。 ユーリはエステルに、このまま街を出て旅をつづけることを告げる。 ついてくるか帝都に戻るか、選ぶのはエステルだとユーリは言う。 エステルは旅をつづけたいと言った。 ユーリはエステルに笑顔を向け、手を差し出した。 ユーリたちはそのままダングレストの橋の上を駆ける。 途中、エステルは橋に佇むジュディスを見つけた。 エステルはジュディスを強引にその場から連れ出そうとする。 同時に、魔物はどこかへ飛び去っていった。 ユーリたちを止めようと、フレンがやってくる。 すでにダングレストの橋は途中で破壊されていた。 エステルはフレンに謝り、まだ戻れないと告げる。 ユーリはフレンに下町の魔核を投げ、ギルドを始めると告げた。 ユーリたちはそのままダングレストを後にし、ヘリオードへ向かうことにした。 ある程度進んだ森の中で一行はしばしの休憩をとることにした。 その間、ギルドのことを決めることになる。 結果、ギルドの掟やジュディスも加わることが決まった。 休憩が終わり、ギルドとしてはりきるカロルを抑え、ユーリはエステルの今後を問う。 エステルはあの魔物を追いたいと言った。 だが、一行には何の手がかりもない。 そこへジュディスが割ってくる。 あの魔物の名はフェローというらしい。 彼女は以前、あの魔物をデズエール大陸のコゴール砂漠で見ていたという。 475 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 05 40 10 ID HMaogvuy0 一人でも行きそうなエステルを見かね、ユーリがこれをギルドの初仕事にしようと言う。 カロルも承諾し、エステルをあの魔物に会わせることに決定する。 出発しようとカロルを気勢をあげるが、彼の考えたギルド名「勇気凛々胸いっぱい団」にエステルが反発した。 結局、彼女の案により「凛々の明星(ブレイブヴェスペリア)」という名で決まり、一行はようやく出発したのだった。 まずは船を調達するため、トリム港へ向かう。 トリム港へ向かう途中、ヘリオードに着いた一行は、街が以前より閑散としていることに気づく。 ヘリオードには以前から突然人がいなくなるという噂があった。 ほっておけない顔をするエステルを見かね、調査をはじめることになる。 が、すでに夜遅いため、宿屋で休んでからということになった。 夜、皆が寝静まった頃、一人宿を出て行く足音。 それに気づいたユーリは、足音の主を追いかける。 街を眺めるジュディス。 ユーリは初めてジュディスの故郷、あの一緒に飛び回っていた竜について聞いた。 あの竜の名はバウルというらしい。戦争中、彼に救われた彼女はそれからずっと一緒にいるらしかった。 何の戦争かと問うユーリを、ジュディスは誤魔化した。 そして以前、この街でジュディスがバウルと共に現れた時のことを尋ねる。 ユーリはエステルが狙いだったのだろうと指摘した。彼女は狙ったことを否定しなかった。 嘘は得意じゃないという彼女に、ユーリは釘を刺した。彼女も、もう二度とエステルを狙わないと言う。 結局その場はそれで終わりとなった。 翌朝、以前暴走した魔導器を調べておくことにした一行。 特に問題もなく、暴走もしてないらしい。 そこにあのノール港でラゴウに脅されていた夫婦の妻と息子が現れた。 なぜ父親がいないのかと問うエステルに、妻は三日前から行方不明になっていると話した。 心当たりはないかと問うユーリに「いなくなる前の晩に貴族になるためがんばろう」と言っていたと話す妻。 街が完成した時には貴族として住める、という彼女にエステルが「それはおかしい」と指摘する。 どうやらそれを言ったのは、あのキュモールらしい。 いてもたってもいられなくなったエステルからの依頼により、ギルドは次の仕事として夫探しを引き受けたのだった。 476 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 05 41 10 ID HMaogvuy0 調査の結果、街の下層部があやしいとにらんだ一行は、仲間の一人が見張りの兵士を連れ出し、エレベーターで下層部へ向かうことにした。 (ここは誰を選ぶかで展開が微妙に変化) 見張りの兵士を色仕掛けで誘い出し、殴って気絶させた一行は、怪しまれないよう兵士の鎧を拝借した。 そこへ突然、別の兵士がやってきて鎧を来た仲間を連れて行った。捕まえていた魔導士があばれて困っているらしい。 後を追うユーリたち。 騎士団本部へ入ると、兵士たちが倒されていた。 その中心に立っていたのはリタだった。 なんとかリタを落ち着かせ、事情を聞く一行。 どうやら魔導器が気になったため、調査の前に立ち寄ったらしかった。 しかし、リタは夜中、下層部にある労働者キャンプに魔導器が運び込まれていることを知り、忍び込んだらしい。 そこでは街の人々が騎士に脅され、強制労働させられていたのだという。 リタによれば、兵装魔導器が運び込まれているらしく、戦い準備を進めているのではないかという。 まずは当初の予定通り、下層部へ行くことになる。 エレベーターの近くに来た時、逆側からキュモールと一人の男が歩いてきた。 隠れて様子を伺う一行。 二人が話す内容によれば、キュモールはアレクセイの命令を無視し、こんなことをやっているという。 一緒にいる男は『海凶(リヴァイアサン)の爪』を率いていると言った。 キュモールは男を「イエガー」と呼び、ユニオンを倒して騎士団長となる野心をのぞかせた。 二人はそのままエレベーターで下層部へ移動していった。 イエガーはユーリたちが隠れていることに気づいているらしかった。 二人を追って下層部へ着いた一行。 そこであのイエガーが、以前襲ってきた赤眼たちに指示をしているところを見つける。 すぐ近くで働いている男が倒れ、キュモールが叱責する。 その男はあの夫…ティグルだった。 耐え切れなくなったユーリはキュモールに向かって石を投げつけた。 ようやくユーリたちに気づくキュモール。 エステルを見て驚くが、途端に本性を現し、エステルを始末すると告げ、イエガーを差し向けてきた。 477 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 05 42 11 ID HMaogvuy0 イエガーを退けたと同時にフレンがやって来たと騎士が告げる。 イエガーが二人の少女─ゴーシュとドロワット─を呼び、煙幕を張って逃走した。 ほぼ同時にやって来るフレン。 ユーリ達はティグルのことをフレンにまかせ、イエガーたちを追うことにする。 しかし、すでにキュモール達は見当たらず、逃げられてしまった。 ユーリはそのままトリム港へ行く方向で話を進めるが、エステルはキュモール達を追わないのかと言う。 ジュディスはエステルが本来の目的を忘れていることを指摘する。 謝るエステル。フォローするユーリ。 話を把握できていないリタはフェローや凛々の明星について説明しろという。 そこにいつの間にかレイヴンが加わっていた。 なぜここにいるのかと問うユーリだったが、レイヴンはトリム港の宿で事情を説明するという。 トリム港についてユーリ一行。 宿屋でレイヴンの話を聞くと、どうやらユニオンとしてはエステルがぶらぶらしてるのを放っておけないため、 監視役としてレイヴンを派遣したのだという。 一連の事情がわかり、エステルを心配するリタだったが、結局エステルの意思を尊重した。 レイヴンは他にもデズエール大陸のノードポリカを治める『戦士の殿堂』の長ベリウスへの手紙を託されていた。 手紙の内容は、あのフェローのことらしい。どうやらベリウスはフェローについて知っているらしかった。 ユーリ達もベリウスに会うことに決まり、その日はそれで解散となった。 翌日、リタは別にやることがあるはずなので、どうするのか話しているユーリ達。 そこへやって来るリタ。 エアルクレーネの調査をするはずだったのではと問うと、ケーブ・モック大森林については報告済み、 あとは旅をしながら調査をつづけるつもりだったらしいので、一緒に来るという。 港へ向かうと、途中でヨーデルと会った。 どうやらユニオンとの友好協定のことでドンと話し合いに行く最中らしい。 ヘラクレスのこともあり、うまくいっていないらしい。 ユーリはヨーデルがヘラクレスのことを知らなかったことに疑問を持つが、騎士団の指揮は皇帝でなければできず、 今のヨーデルにはその権利がないのだった。 皇帝を継げばいいというユーリだったが、今のヨーデルには帝位を継ぐことができないと言う。 なぜかと問えば、皇帝になるには『宙の戒典(デインノモス)』という帝国の至宝が必要との話だった。 だが、『宙の戒典』は十年前の人魔戦争のおりに行方不明となっており、それが現在、皇帝の座が空位となっている事情だった。 478 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 05 43 13 ID HMaogvuy0 ヘリオードに向かうというヨーデルを見届けた一行は、港へ船を調達に行く。 交渉へ行く途中、船乗りたちが怯えながら逃げ出しいるのを目撃する。 そこには、以前デイドン砦で出会った『幸福の市場(ギルド・ド・マルシェ)』のボス、カウフマンがいた。 もしかすれば、彼女なら船を出してくれるかもしれないというカロルに従い、一行はカウフマンと交渉する。 彼女はユーリを見つけると、一つ仕事をしないかと持ちかけてくる。 どうやらこの季節、魚人の群れに襲われるため、商品を運ぶことができないらしい。 以前から契約していた傭兵団はボス(バルボス)が死んだため、現在使えなくなっているとのことだった。 結局、相互利益ということで船の護衛をした後はその船を貰えることになり、護衛を引き受けたのだった。 船の上を行く道中、カウフマンから『海凶の爪』の話を聞くユーリ達。 彼らは兵装魔導器専門のいわゆる死の商人のギルドらしかった。 その兵装魔導器をどこから仕入れているのかも謎だという。 話の途中、船が揺れ、魚人の群れが襲ってきた。 魚人の群れを撃退ユーリ達。 こき使われると嘆くレイヴンは『聖核(アパティア)』も探しているのに…と口にする。 どうやら『聖核』を探すのはドンからの指令らしい。 もう大丈夫だからと、カウフマンは船の針路をユーリたちにまかせた。 船を進めていると、だんだんと霧が深くなってきた。 霧の中から一隻の船が現れ、ユーリ達の船にぶつかった。 船は沈まなかった。 ぶつかってきたのは古い船だった。人の気配もない。 船体には「アーセルム号」と書かれている。 と、突然アーセルム号からフィエルティア号(ユーリ達の船)へ架け橋が降ろされた。人影は見当たらなかった。 船を出せというリタだったが、船の動力である魔導器が動かず、逃げることができない。 幽霊船を調査するしかないと判断したユーリだったが、カウフマンの抗議から乗り込むのは数人となった。 メンバーを選出し、内部へ侵入したユーリ達は姿の見えない敵に襲われる。 敵を倒しつつ探索をつづけるユーリ達だったが、突然シャッターのようなものが降り、閉じ込められてしまった。 その頃、外では幽霊船のマストが折れてしまっていた。 残ったメンバーはユーリ達を心配し、自分達も突入することを決意する。 479 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 05 44 14 ID HMaogvuy0 内部を探索し、ユーリ達と合流した一行。 しかし入ってきた扉が閉まってしまい、別の出口を探すことになる。 辿り着いた先は船長室らしき場所。 そこには船長らしき人の遺体が机に倒れていた。すでに白骨化している。 傍らにおいてある航海日誌らしきものに目を通すユーリ。 アスール暦232年 ブルエールの月13 それは帝国ができるずっと以前、少なくとも千年以上前の暦だった。 日誌には船が漂流し、船員達は空腹で倒れていったことが書かれていた。 そしてこの船の目的が「ヨームゲン」と呼ばれる街へ『澄明の刻晶(クリアシエル)』を届けることだと。 その『澄明の刻晶』は、ユイファンなる人物から貰った小箱に収めてあるらしい。 『澄明の刻晶』の入った箱は遺体が大事そうに抱えていた。 だが、箱は開くことができなかった。 それどころか、退魔の力を持つと書かれていた『澄明の刻晶』は魔物を引き寄せ、戦うことになってしまう。 魔物を倒したユーリ達。 『澄明の刻晶』を船長に返すというカロル達だったが、エステルがヨームゲンへ届けてあげたいと言い出す。 ジュディスが再び批判し、それにリタが食いかかる。 結局、旅をしながら多少手伝う分には問題ないということでおさまった。 と、その時レイヴンが外に煙のようなものを見つける。 どうやら船の動力が直ったことを知らせる発炎筒のようだった。 ユーリ達は幽霊船を脱出し、ノードポリカへ急ぐのだった。 ノードポリカへ辿り着いた一行。 港へ着くと、一人の男がカウフマンに声をかけてきた。 男の名はラーギィ。ギルド『遺構の門(ルーインズ・ゲート)』のボスだった。 レイヴンの説明によれば、帝国の遺跡発掘の手伝いをしているギルドらしい。 リタは『海凶の爪』に魔導器を横流ししているのでは、と怪しむが、カウフマンは完全にシロだという。 一行はベリウスに会ってからコゴール砂漠へ向かうことにした。 闘技場にいると思われるベリウスを訪ね、闘技場へ赴く。 480 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 05 45 23 ID HMaogvuy0 ベリウスのいるらしい部屋の前に立つ男に声をかけたユーリたちだったが、 男─ナッツと名乗った─は約束がなければ通せないという。 だがレイヴンがドンの名前を出したことで、ナッツは用向きを承るという。 レイヴンはドンに直接渡すよう言われたと告げると、次の新月の晩に来るよう言われた。 ドンの使いが来たことを伝えてもうよう言い、一行は砂漠の情報を集めることにした。 とりあえず、もう遅いため、その日は休むこととなった。 夜、港に立つエステルの元にユーリが現れた。 フェローから言われた言葉がまだ耳から離れないらしい。 ユーリはエステルが世界の毒には見えないと言い、エステルも少しは気分が晴れたのだった。 ふと、空を指したエステル。 夜空に一際輝く星が見える。 それが『凛々の明星』だという。あの星には一つの伝承が残っているらしい。 かつて、世界を災厄が見舞い、それに立ち向かった人々が次々と命を落としていった。 皆が倒れ、力尽きたとき、ある兄妹が現れた。 兄妹は力を合わせ、世界を災厄から救った。 妹は満月の子と呼ばれ、大地に残り、兄は凛々の明星と呼ばれ、空から世界を見守ることにした。 伝承を聞いたユーリは今度カロルにも聞かせてやろうと言い、エステルにも早く帰るよう促して宿へ帰ったのだった。 翌日、情報集めに街中を歩いていると、二人の男が武器を抜いて言い争っていた。 それを止めようとしているのはあのラーギィ。 そこへユーリがジュディスが割り込み、その場は収まったのだった。 ユーリ達に礼を言うラーギィは、ユーリ達の腕を見込んで一つの願いを持ちかけてきた。 が、誰にも聞かれたくないのか、闘技場のほうへ走っていった。 481 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 06 18 26 ID HMaogvuy0 ラーギィを追い、闘技場へやって来たユーリ達。 彼によると、『戦士の殿堂』を乗っ取ろうとしている男がいるため、倒してほしいのだという。 なぜそんなことに関わろうとするのか聞いたリタに、ラーギィは闘技場遺跡の調査をさせてもらっているからだと答えた。 別の人間が上に立ち、街との縁が切れれば、『始祖の隷長(エンテレケイア)』に申し訳がないという。 『始祖の隷長』について聞くカロル。 『始祖の隷長』とは、かつてこの街を作った古い一族であり、『遺構の門』と街の渡りをつけてくれたらしい。 レイヴンがその乗っ取りをしようとしているのが誰なのかを聞くと、それは闘技場のチャンピオンだとラーギィは言う。 真っ向から挑んできたため、『戦士の殿堂』も手を出すことができないらしい。 早い話が大会に出てその男を倒してほしいというのだった。 その男の背後には『海凶の爪』がいるとラーギィは言う。 『海凶の爪』はベリウスを倒し、ギルドの制圧をしようとしているのだと。 キュモールならそう考えると踏んだユーリ達は、出場することを決める。 結局、ユーリが出場することとなった。 大会がはじまり、順調に勝ち進むユーリ。 ついにチャンピオンとの対戦となる。 そこへ現れたのはフレンだった。フレンがチャンピオンだったのだ。 どうやらラーギィに一杯食わされたらしい。 フレンは騎士団の任務でここにいるという。 戦いつづける二人。茶番はやめないかというフレンだが、ここでやめると大ブーイングになるというユーリ。 そこへ、一人の男が乱入してきた。再びやって来たザギ。 ザギは左腕を魔導器に変え、ユーリを殺すためだけにやって来たのだった。 加勢に入るエステル達。 ザギを退けると、ザギの左腕の魔導器が暴走し、闘技場で見世物として使う魔物の檻を破壊した。 ザギは苦しみながら逃げ出し、ジュディスが追いすがろうとするが、エステルが魔物に攻撃され、倒れた。 ユーリ達はまず魔物を倒すことにした。 482 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 06 19 29 ID HMaogvuy0 魔物を倒し続けるが、その数に疲弊していく一行。 その時、エステルの体が光を放った。 エステルが持っていたあの幽霊船で手に入れた箱のせいらしい。 と、突然やって来たラーギィがエステルから箱を取り、走り去った。 闘技場はフレンと騎士団に任せ、ユーリ達はラーギィを追うことにする。 ジュディスとラピードが先行しているらしい。 闘技場から出たところでジュディス達と合流し、ラーギィが街の外へ逃げたことを聞く。 まだラピードが追っているらしい。 ラーギィがなぜこんなことをしたのか考える一行だったが、ラピードとラーギィを追うことにした。 街の出口近くでラピードと合流。 ラーギィの匂いがついたものを使い、匂いで追うことになる。 ジュディスによれば、西の山脈は旅支度がないまま越えることはできないため、追い詰められそうだという。 準備を整え、ラーギィを追いすがる。 洞窟の前に辿り着いた一行。 カロルによれば、この洞窟は「カドスの喉笛」と呼ばれる危険な場所なのだという。 すぐにラピードが物陰に隠れていたラーギィを発見した。 追い詰めたユーリ達だったが、そこへ『海凶の爪』の戦闘員である赤眼達が現れた。 赤眼達を一掃した時にはすでにラーギィは逃げた後だった。 ユーリ達は逃げたラーギィを追い、カドスの喉笛の奥へ進む。 ようやくラーギィに追いついたが、突然エアルが活性化し、行く手を阻んだ。 どうやらここもエアルクレーネらしい。 逃げ出すラーギィ。 だが、突然洞窟が揺れ、天井から巨大な魔物が現れた。 魔物はおもむろにエアルを食べ始め、食べ終わったときにはユーリ達の体が動かなくなっていた。 ピンチかと思われたが、魔物はそのまま去っていった。同時に金縛りも解けた。 同時に逃げ出したラーギィ。 エアルクレーネが気になるリタを促し、ラーギィを追う。 反対側の出口近くでコウモリの群れに行く手を阻まれていたラーギィからラピードが箱を取り返した。 追い詰められたラーギィは、突然口調が変わり、次の瞬間『海凶の爪』のボス、イエガーとなっていた。 イエガーはラゴウの死体がダングレストの川下で発見されたことを告げ、ああはなりたくないと言う。 イエガーはゴーシュとドロワットを呼び、その場をまかせて逃走した。 483 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 06 20 34 ID HMaogvuy0 イエガーが去ると、ゴーシュとドロワットが相手をしていたコウモリたちが集まり、一匹の巨大な魔物になった。 その魔物、プテロプスを倒し、怪我をした二人をエステルが介抱しようとするが、二人は拒否する。 再び煙幕を張り、二人は逃走した。 煙幕には臭いも含まてあったため、ラピードでも追えなかった。 二人が出て行った出口はコゴール砂漠に繋がっていた。 エステルはフェローに会いに行くという。 護衛を引き受けたからにはほっておけないというカロル。 リタは反対したが、近くにあるオアシスの町で一息つくことで決定した。 ジュディスの言う砂漠の街マンタイクへ到着した一行。 なぜか人が少なく、騎士ばかりが目立つ。 一旦、自由行動をし、それぞれ今後のことを決めることにした一行。 宿屋前で集合するが、突然エステルが仕事の報酬として何かを差し出した。 エステルはここで皆と別れ、一人でフェローに会うことにしたのだという。 ユーリは突然、『凛々の明星』の掟である「義を持って事を成せ。不義には罰を」を口にした。 エステル一人を危険な場所へ行かせるのは不義であると言い、エステルに協力するという。 カロルやジュディス、レイヴンも賛成するが、リタはエステルを行かせるのを反対した。 しかし、エステルの意思が強固であることを知り、結局全員で砂漠へ行くこととなったのだった。 砂漠へ行く準備として宿屋で人数分の水筒を用意してもらうことになった一行は、そのまま宿に泊まることにした。 夜、街の雰囲気について話し合うが、そのまま休んだのだった。 翌朝、宿屋の主人から水筒をもらった一行は、騎士たちについて話を聞く。 あれは街の住民を監視しているのだという。その理由もわからないらしい。 最近、この街にも執政官がやって来たらしい。 何でも、ノードポリカでベリウスを逮捕するため、騎士団が動いているらしい。 主人の話によると、ベリウスは十年前の人魔戦争の裏で糸を引いていたという話だった。 訝しむジュディス。 そこへ騎士がやって来たため、話はそこまでとなった。 484 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 06 21 46 ID HMaogvuy0 オアシスで水を汲んだ一行。 その近くで子供を捕まえている騎士を見かけ、ユーリが飛び出していってしまう。 エステルがやって来たため、なんとかその場を凌ぐことができた。 子供達─アルフとライラと名乗った─に話を聞くと、フェローの調査として連れて行かれた両親を探すため、砂漠に行こうとしていたのだという。 ジュディスが二人の両親を探すと説得した。 子供達は仕事の報酬として、大事にしているガラス玉をくれたのだった。 なぜフェローを探しているのか、街を外出禁止にしているのか、分からなかったが、 まずはコゴール砂漠へ行き、街のことは帰ってから調べることにした一行。 砂漠に入り、暑さでまいってしまうユーリ達。 まず、子供達の両親を探してからフェローを探すことに決まる。 と、その時、フェローの鳴き声が聞こえ、フェローがこの砂漠にいることが確認できた。 砂漠の中間地点まで辿り着いたところで水も少なくなり、へばってしまった。 が、カロルが近くに水場を発見し、一休みすることになる。 休憩が終わり、探索をつづける一行。 砂漠の出口近くで倒れている二人の人間を発見し、エステルの治癒術で治療した。 水をほしがる二人に水筒の水を分け与え、どうやら二人がアルフとライラの両親らしいことを確認する。 二人だけで返すのは危険と判断し、近くにいるらしいフェローの鳴き声を頼りに進むユーリ達。 砂漠の出口へ辿り着くと、突然気味の悪い魔物が襲い掛かってきた。 なんとか勝利をおさめ、エステルはなぜかその場に舞い降りたフェローの羽を手にする。 限界にきていたユーリ達はその場に倒れてしまった。 薄れゆく意識の中、ユーリはカドスの喉笛で出会ったあの魔物の姿を見た… 323 :ゲーム好き名無しさん:2009/01/15(木) 23 57 45 ID VVKOLDDX0 すいません、テイルズ オブ ヴェスペリア途中まで書いた者ですが。 諸般の事情から続きが書けなくなってしまいました。 大変申し訳ないのですが、他の方、お願いいたします。 368 :ゲーム好き名無しさん:2009/12/20(日) 21 47 40 ID R1kIgfh10 テイルズオブヴェスペリア投下します。 物語の1部、2部の途中までは他の方が詳しく記述してくださってるのでその続きから。 意識を失ったユーリ達が目を覚ますとヨームゲンと呼ばれる村にいた。 以前遭遇した幽霊船の船長が目指していた村の名前だと気付き、澄明の刻晶を届ける相手を捜す。 澄明の刻晶の箱を開ける鍵を持った女性ユイファンを発見。だが彼女の話と幽霊船の日記の話が合わない。 (幽霊船の日記は1000年以上も前に書かれたのに対し、ユイファンはその幽霊船の船長が旅に出て3年しか経っていないと言う) 澄明の刻晶を賢人に届けて欲しいと頼まれ、訝しがりつつも賢人のもとへ。賢人の家にいたのはデューク。ひとまず澄明の刻晶を渡す。 彼によると澄明の刻晶は『聖核(アパティア)』と呼ばれるもの。デュークは剣を用いて聖核をエアルに分解してしまう。 事情をよく呑み込めないユーリ達。デュークは説明する気は無いらしい。 ユーリ達は諦めてアルフとライラの両親をマンタイクに送る。するとマンタイクにはキュモール隊がいた。 キュモールはマンタイクの住人や自分の配下を無理矢理砂漠に送り出しフェローの捜索をさせていた。アルフ達の両親もキュモールたに砂漠に放り出されて行き倒れたと言う。 カロルが帝国の馬車をこっそり破壊し出発は延期された。だが時間稼ぎにしかならない事は明白。 宿屋でキュモールの行いについて話し合う一行。レイヴンの「バカは死ななきゃ治らない」という言葉が頭から離れない。 皆が寝静まった後、ユーリは1人行動を開始。キュモールの寝室に侵入する。 部下もおらず(ユーリが予め倒したと思われる)必死に逃げるキュモール。 キュモールは追いつめられ命乞いをする。恐怖のあまり足を踏み外し流砂に呑み込まれてしまい、助けを懇願する。ユーリは冷たく言い放つ。 「お前はその言葉を、今まで何度聞いて来た?」 断末魔をあげて流砂に消えて行くキュモールを見下ろすユーリ。 ユーリは背後から声をかけられる。そこにいたのはフレン。 場所を変え、オアシスの前で話す2人。フレンはユーリがラゴウを暗殺した事に気付いていた。 個人の感情で人を砂漠のは罪人の道だ、悪人は法で裁くべきだと主張するフレン。 ユーリは法で裁けない悪党がいるから自分が手を汚すと主張する。自分が罪を犯す事で救われる命がある。罪人の道を自分をもう選んだと言う。 フレンはユーリが罪人の道を行くのならユーリを止めると仄めかしたその時ソディアが報告に現れる。 フレンが目を反らした間にユーリは姿を消した。 隠れるユーリのもとにエステルが現れる。エステルはフレンとユーリの一連のやり取りを聞いていた。 ユーリが近付くとエステルは思わず一歩引いてしまう。自分が怖いかと問うユーリ。エステルはユーリの手を労るかのように取った。 翌日、フレン隊の到着によち住人迫害を犯していたキュモール隊は捕縛されマンタイクは解放されていた。そしてキュモールは行方不明という扱いになっている。 新月が近いのでノードポリカのベリウスに会いにいくことに。 ノードポリカに戻ろうとするが途中カドスの喉笛が騎士団によって封鎖されていた。洞窟ではフレン隊が魔物を用いて検問をしている(魔物を調教し通行人を脅していた様子) レイヴンが魔物を暴れさせ、騎士団が混乱した隙に乗じて突破。 途中でシュヴァーン隊のルブラン、アデコール、ボッコスが哨戒にあたっていた。レイヴンが「気をつけ!」と声を張り上げるとルブラン達が一斉に気をつけをする。 その隙に突破し、無事カドスの喉笛を抜けることに成功した。 369 :テイルズ オブ ヴェスペリア:2009/12/20(日) 21 50 02 ID R1kIgfh10 ノードポリカに到着、丁度約束の新月の夜。ベリウスに会いに行く。 ベリウスの部下ナッツを通してベリウスと面会。統治者ベリウスの正体は狐のような姿をした『始祖の隷長(エンテルケイア)』だった。 エステルはベリウスに満月の子、世界の毒についての話を尋ねる。その時魔狩りの剣が闘技場に潜入。 ベリウスに魔狩りの剣のボス、クリントが挑む。ベリウスは自分は大丈夫だからナッツらを助けて欲しいと頼み、ユーリ達はナッツ救出に向かう。 魔狩りの剣は魔物を倒す事を信条とするギルド。ベリウスを魔物とみなし討伐すると言う。レイヴンは魔狩りの剣と行動してる青年を見つけて驚く。 ナッツを助けると負傷したベリウスとクリントが現れる。 ベリウスを治そうと治癒術をかけるエステル。ジュディスの制止の声も間に合わず、ベリウスに治癒術がかけられる。途端ベリウスが苦しみだす。始祖の隷長にとってエステルの治癒術は猛毒だった。 暴走したベリウスは自分を殺してくれと懇願、彼女を倒すことでようやく暴走は収まった。 愕然とするエステルを慰めるベリウス。自分を癒そうとしてくれたその心を大切に。そう言ってベリウスは息絶えて後には聖核が残った。 聖核を欲する魔狩りの剣と交戦するユーリ達。その中でエステルは自分が殺してしまった、自分が世界の毒、誰も救えない…とショックを受けていた。 ユーリはエステルの目の前で自分の腕を斬りつける。反射的にユーリを癒すエステル。 「ちゃんと救えたじゃねぇか」 ひとまず退散しようとフィエルティア号に引き返すユーリ達。だが途中、フレン達がユーリ達を足止めする。フレンにより、ユーリがラゴウやキュモールを屠った事が皆に明かされてしまう。しかしユーリは怯まず、魔物を使った封鎖など、らしくないフレンの行いを責める。 帝国を変えようと騎士になった。それなにのお前がやってる事は自分達が嫌いだった帝国のやってることそのものだ。ユーリの言葉に立ち尽くすフレンを他所に船に引き上げる。 出航しようとするとレイヴンが魔狩りの剣と行動していた青年ハリーを連れてやってくる。 彼はドンの孫であり天を射る弓の一員だが、偽の情報を掴まされベリウスに攻撃を仕掛けさせてしまったらしい。 ユーリがラゴウ達を暗殺した事に対し複雑な心境のカロル。さらに、ジュディスが突然フェエルティア号の動力である魔導器を破壊してしまう。 各地で魔導器を破壊していた竜使いがジュディスだと悟り驚愕するリタ。ジュディスは一方的に別れを切り出し、相棒の竜バウルに乗ってどこかへ飛んで行く。 幸い予備の魔導器があったため再出発。凛々の明星の今後に一抹の不安を覚えるユーリ。 聖核をベリウスの盟友のドンに渡すためダングレストを訪れるとベリウスのギルド『戦士の殿堂(パレストラーレ)』が押し掛けていた。 ドンが『海凶(リヴァイアサン)の爪』のアジトに向かったと聞いて背徳の館へ。館の奥でイエガーと対峙するドンを発見。 ノードポリカで魔狩りの剣とハリーがベリウスを襲った騒動の裏には海凶の爪が関係してると見抜いたドンは単身イエガーに対決を挑むがイエガーには逃げられてしまう。 ドンに聖核を見せるユーリ達。ドンはベリウスがこんな姿になってしまったと悔やむ。聖核について尋ねようとするが、ドンはもう時間が無いと言う。 襲ってくる海凶の爪。レイヴンがドンのために時間稼ぎしてくれと頼む。ユーリ達が海凶の爪の相手をしてる間にドンはダングレストに戻る。 ユーリ達がダングレストに戻ると一騒動が起きていた。 戦士の殿堂のボス、ベリウスが天を射る弓のハリーが原因で死んだ。それにより戦士の殿堂の報復が始まろうとしていた。それを防ぐには天を射る弓が相応の代償を払わねばならない。つまり、ドンの首を差し出すことに。 悲しむカロルを諭し、広場で自決をしようとするドン。ドンは全員にに「これからはてめぇの足で歩け」と言い放つ。 ハリーが自分の責任だから自分も自害すると駆け寄るが、レイヴンが「バカ野郎が!」と殴って止めた。 ドンが介錯を頼むが介錯人は現れず、ユーリが名乗り出る。ドンはユーリを損な役回りと言い、お前のこれからを見たかったと呟いた。ユーリはあんたの覚悟を忘れない、と告げる。ドンは自分の腹に刃を向けた…。 370 :テイルズ オブ ヴェスペリア:2009/12/20(日) 21 51 52 ID R1kIgfh10 ドンの死によって戦士の殿堂とユニオンの衝突は避けられたが、ダングレストは大きな支柱を失う。 ドンに認めてもらいたかった、ドンが憧れだったというカロルはギルドに対する意欲を失っていた。ユーリはお前の夢だったギルドはそんなものかと強くカロルを説得する。 カロルがいなくても凛々の明星は止まらない、ユーリは1人でも凛々の明星を続ける事を告げる。ユーリが去った後、カロルは1人咽び泣いた。 ユーリはギルドの掟の重さを痛感し、ジュディスの処遇について考える。 ジュディスの行き先の情報を掴んだユーリ達はテムザ山に行くことに。だが、カロルが姿を見せない。心配するエステルとリタ。 ユーリはカロルなら大丈夫と船に向かう。船を出航させようと言うところでカロルが乗り込んでくる。 カロルはボスと胸を張って言えるようになるまで自分をボスと呼ぶのはやめて欲しいと頼む(今までユーリがカロルをたまにボスと呼んでいた) レイヴンによるとテムザ山は10年前、『人魔戦争』と呼ばれる大きな戦が起こった戦場跡(レイヴンは戦争の当事者らしい)。 人魔戦争とは人と魔物が戦った戦争。人の勝利に終わったが生存者はほとんどおらず、帝国が情報操作している為に真相を知るものは少ないらしい。 道中、魔狩りの剣を叩きのめしているジュディスを発見。うちのギルドのメンバーに手を出すなと脅し魔狩りの剣を撤退させるユーリ。 ギルドを裏切る形で別れたジュディスへのけじめをつけに来たユーリ。ジュディスは理由を話すからついてきて欲しいと言う。 ジュディスすら場合によっては許さないと言うユーリに、カロルは何かを思う。 山頂で自らの行いについて語るジュディス。 ヘルメス式魔導器と呼ばれる魔導器を開発したヘルメスという科学者がいた。 ヘルメス式魔導器は通常の魔導器よりも高出力で技術の革新になるはずだったが、同時にエアルを大量に消費した。結果、各地のエアルクレーネは消費されたエアルを補う為に異常にエアルを放出するようになる。 始祖の隷長は脅威に気付き、ヘルメス式魔導を壊し始めた。人がそれに抵抗し、戦に発展した。それが人魔戦争だった。 ジュディスは始祖の隷長に代わりヘルメス式魔導器を壊してきた。 リタは何故今まで言わなかったのか、1人で世界を救ってるつもりかととジュディスを責める。 そこに魔狩りの剣のティソンとナンが現れる。 近くにジュディスの相棒バウルがいると踏んだ彼らはバウルを始末しようとテムザ山に現れたらしい。 カロルの制止も虚しく2人と戦う事に。2人を気絶させた後バウルのもとに向かう一行。 バウルは若い始祖の隷長であり、成長のために数日動けなかった。始祖の隷長にとってエステルの治癒術は毒。苦しむバウルを癒せぬことを歯痒く感じるエステル。 やがてバウルが成長し、巨大な鯨の姿になる。バウルに乗ってテムザ山を後にする一行。 疲労で眠りにつくジュディスの回復を待つ。世界のためとはいえギルドを裏切ったジュディスについて考えるユーリとカロル。 翌日ジュディスが目覚めた後、話し合いが再開される。 魔導器は大気中のエアルに干渉して世界を乱す原因だが、ある程度までは始祖の隷長が体内に蓄積することで世界のエアルを調整できる。 しかし始祖の隷長の聖核を手に入れようと人間が始祖の隷長を狙うようになり、今では役目を果たすのも難しくなっている。 (始祖の隷長が死ぬと聖核ができるので、高密度エネルギーである聖核を欲しがる人物はたくさんいる) また、以前ジュディスがヘリオードでエステルを狙ったのはエステルの治癒術がヘルメス式魔導器と同じくエアルの乱れの原因になるからだった。 ジュディスはフェローと約束した。人間であるエステルを見極める時間が欲しい。もし害のある存在ならば、エステルを殺す、と。 それを知っても尚エステルは自分のことを知るためにフェローに会いたいと言う。 371 :テイルズ オブ ヴェスペリア:2009/12/20(日) 21 53 05 ID R1kIgfh10 バウルに乗ってフェローのもとへ。リタは執拗に止めるがエステルの覚悟は揺るがない。 エステルはフェローに自分の力、満月の子のこと、世界の毒とは何かを教えて欲しいと訴える。もし自分が生きる事が許されない存在なら死んだっていい、でも何故死ななければならないのか理由が知りたい。 フェローは語り始める。満月の子の力はどんな魔導器よりも大量のエアルを消費し、エアルクレーネを刺激する。 リタはエステルの力が世界に及ぼす影響に勘付いていた。自分の仮説が間違ってて欲しかったと悔やむリタ。 世界を救おうとするフェローのとエステルを救おうとするユーリの主張が食い違うが、ジュディスが仲裁。 エアルを抑制する方法を捜させて欲しい、その前に世界が限界に来るようならジュディスがエステルを殺すという約束でフェローは納得する。 ユーリはエステルの「死んだっていい」という発言に苛立っていた。二度と言わないよう忠告する。 魔導器は古代に創られたもの。ならば昔も同じようにエアル関連で問題が生じたはずだと、その手がかりを求めフェローの言っていた「罪を受け継ぐ者」を捜す。罪を受け継ぐ者とは魔導器を創りだしたクリティア族と結論づけ、クリティアの街ミョルゾを目指す。 アスピオにいるクリティア族がミョルゾを知っている可能性があるとリタが言う。ユーリ達はアスピオを目指す。 カロルはジュディスがギルドの掟を破ったけじめについて、みんなで罰を受けようと提案する。 ジュディスが1人で世界のために行動していた、知らなかったとはいえカロルは仲間であるジュディスを助けなかった。仲間に協力しなかったことは一人はみんなのために、みんなは一人のためにという掟に反する。 そしてユーリも自分の道だからと仲間に話さないことがあった、それは仲間のためにならない。だから皆、罰を受ける必要がある。 正しいことをしてるのに掟をやぶったから罰を受けるべきかカロルはずっと悩んでいた。だから皆で罰を受けてやり直そうと提案する。 カロルの提案を皆が受け入れる。罰の内容は休まずクリティア族を捜すこと。 クリティア族のトートに出会い、ミョルゾへの行き方を教わる。 ミョルゾへ行くためにエゴソーの森へ。ミョルゾへ行く交換条件として、クリティアの聖地であるエゴソーに入り浸る集団を排除して欲しいと言われる。 エゴソーの森を守る騎士達は騎士団長直属の部隊だった。突然襲いかかってくる。 山頂に設置された兵装魔導器で狙撃されるがエステルの力をで事無きを得る。だが、エステルの力は感情に反応して無意識に発動するようになってきている。 兵装魔導器を止めようと山頂をめざす。兵装魔導器の技師を捕らえ機能停止させようとするがもう1台の魔導器に狙われる。その隙に技師に逃げられるが、リタが機能を停止させる。 文字通り死ぬ気で頑張るリタに感嘆するレイヴン。レイヴンも人魔戦争で死にかけたのだろうと言うユーリ。 「死ぬ気で頑張るのは生きてる奴の特権だわな。死人にゃ信念も覚悟も……」言った後茶化すレイヴン。 リタが2台目の兵装魔導器を停止させる間に騎士達と応戦するユーリ達。魔導器停止には時間がかかり、皆の疲労の色が濃くなっていく。 ならばいっそ魔導器を壊そうとするリタだがエステル達が止める。仲間に支えられ、リタが魔導器の機能停止に成功。騎士団が引き上げていく。 トートから受け取った鐘を鳴らすとミョルゾが出現。 ミョルゾは始祖の隷長に包まれた空を浮遊する空中都市だった。バウルに乗ってミョルゾへ。 372 :テイルズ オブ ヴェスペリア:2009/12/20(日) 21 54 55 ID R1kIgfh10 ミョルゾで長老に会う。クリティア族は魔導器を創った一族だが、大昔に捨てたらしい。 長老によると魔導器に使われる魔核は聖核を砕いたものだという。 さらにミョルゾの伝承を調べると、大昔に魔導器がエアルを乱し災厄を招いたという伝えがあった。 乱れた大量のエアルは星喰み(ほしはみ)となり世界を包む。その後、始祖の隷長と人間が力をあわせて星喰みを鎮めた。満月の子の犠牲を以て。 クリティア族はそれ以降、魔導器を捨てた…。 ショックを受け、姿を消すエステル。エステル不在のまま話をまとめるユーリ達。全ての魔導器は星喰み出現の危険をはらむものであり、ヘルメス式魔導器も満月の子も危険の一部に過ぎない。 全ての魔導器が危険の原因だが人は簡単に魔導器を捨てられない。 魔導器を使ってもエアルを消費しなければいい…リタがハッとする。リタ達魔導士が求める究極の到達地点「リゾマータの公式」 確立されればエアルの制御が容易になり、エステルも世界も無事になるかもしれない。 レイヴンはリゾマータの公式に辿り着くことこそが夢物語だと言って部屋を出ていってしまった。 ユーリ達は危険分子であるヘルメス式魔導器をつくり出している黒幕を捜すことに。聖核を狙ってる連中を追っていけば見つかる。話がまとまったその時、どこかで転送装置が作動する。 レイヴンとエステルが同時に姿を消した。訝しがる一行。 ユーリの脳裏にエゴソーの森でのレイヴンの発言がよみがえる。 『死ぬ気で頑張るのは生きてる奴の特権だわな。死人にゃ信念も覚悟も…』 初めて会った帝都の地下、騎士団長アレクセイが直々に迎えに来て釈放されたレイヴンの姿。なんでこんな時に思い出す、ユーリは苦々しげに呟く。 エアルの流れを辿ってエステル達の行方がヨームゲンの辺りに向かったと判明、ユーリ達はバウルに乗って砂漠へ。 ヨームゲンは廃墟となっていた。不思議がるユーリ達はデュークを見かける。デュークはカドスの喉笛で見た魔物と一緒にいた。同時にアレクセイが登場。 そこでユーリ達が遭遇してきた数々の事件。バルボス、ラゴウ、全ての黒幕が元を辿るとアレクセイによるもの判明する。 フレン隊が到着。フレンはアレクセイが謀反を起こした事が信じられない様子。 イエガーが登場し、アレクセイは去って行く。アレクセイにユーリ達を始末するよう言い渡されたイエガーだが、彼はエステルはバクティオン神殿にいると言って去っていった。 ユーリはアレクセイにまんまと利用されたフレンを責める。フレンの口からアレクセイの暴挙が明かされる。 ヘリオード、マンタイク、キュモールの行動、ヘルメス式魔導器の開発、聖核の回収、全てアレクセイの命令だったという。 ヨーデルの護衛に向かったフレンと別れ、ユーリ達はエステル救出にバクティオン宮殿へ。 373 :テイルズ オブ ヴェスペリア:2009/12/20(日) 21 56 13 ID R1kIgfh10 バクティオン神殿に向かうとそこではヘラクレスが始祖の隷長アスタルを攻撃していた。アスタルはバクティオン神殿の中に逃げ込む。 神殿に乗り込んだユーリ達の前にアレクセイが現れる。捕らえたエステルの力を強制的に引き出して攻撃。ユーリ達は倒れて意識を失ってしまう。 そこにソディア率いるフレン隊が駆けつけ救われる。フレンがユーリを助けるよう寄越したらしい。 ソディアがユーリを敵視する。何故ユーリのような人物がフレンの友人なのだとあたる。ユーリの存在はフレンのためにならない。ソディア達はその後すぐにフレンの合流すべく引き返して行った。 神殿の奥には結界が設置されて通れない。そこにエステルを殺しにきたデュークが現れる。 エステルを何としても助けるというユーリに、デュークは自分の剣を渡す。剣は『宙の戒典(デインノモス)』と呼ばれるもの。宙の戒典があれば結界を解けるらしい。 アレクセイとエステルの元にたどりつく。アレクセイはエステルの力を使いアステルを殺して聖核を入手した。 続けてエステルの力を使ってユーリ達に攻撃を仕掛けるが、宙の戒典の力で中和する。 アレクセイはもともと宙の戒典を欲していたが入手できなかったためエステルで代用しているらしい。 自分の力で皆を傷つけてしまうことにエステルが絶望する。 そんな中アレクセイの部下である親衛隊が現れる。その中からシュヴァーンが登場。ラピードが激しく吠える。 「……やはり犬の鼻はごまかせんか」 シュヴァーンの声はユーリ達のよく知る男の声のものだった。 天を射る弓の幹部であり、エステルをさらいアレクセイに引き渡したレイヴン。彼の正体は騎士団ナンバー2シュヴァーンだった。 ユーリ達に剣を向けるシュヴァーン。交戦の最中、シュヴァーンはわざと攻撃を受け、倒れる。 斬られた部分、はだけた胸に魔導器が埋め込まれていた。シュヴァーンは10年前の人魔戦争で一度死んでいた。アレクセイが心臓代わりに魔導器を埋め込んだことで蘇生させられたと言う。 突然神殿が崩れ、閉じ込められた。アレクセイはユーリ達をシュヴァーンと一緒に生き埋めにするつもりらしい。 ようやく訪れた死、と動こうとしないレイヴンをユーリは叱咤する。レイヴンは観念したようで脱出路を作るがその時天井が崩れる。 身を賭してユーリ達を逃がすレイヴン。アレクセイが帝都に向かったと告げる。ユーリ達が脱出した後、シュヴァーンの支えていた天井が崩れる…。 レイヴンの死を悼む仲間達に檄をとばすユーリ。 神殿の入り口でルブラン達と遭遇。彼らはシュヴァーンを捜していた。生き埋めになったことを告げるユーリ。呆然とするルブラン達をよそに帝都へ。 バウルで帝都に向かう途中ヘラクレスを発見。ヘラクレスにアレクセイがいると踏んで侵入を決意。砲撃が薄い左後方側から侵入する。 侵入するとそこにはルブラン隊がいた。そこにレイヴンが颯爽と登場、驚くユーリ達。 レイヴンは部下のルブラン達にアレクセイの部下を片付けるよう命じ、ユーリ達と同行を希望。駄目ならこの場でユーリ達に殺されても構わないと。 ユーリはギルドのケジメとしてレイヴンの命を預かった、勝手に死なさないと宣言。1人1人がケジメとしてレイヴンに鉄拳制裁を与えた。 アレクセイがいると思われた制御室に到着すると、ザギが急襲。ヘラクレスは囮でアレクセイはここには居ないらしい。 ザギを倒しヘラクレスを停止させるが、ザギが復活してヘラクレスの装置を破壊。ヘラクレスが誤作動を起こす。 その時イエガー達が突然現れてユーリを救出、ザギを倒す。イエガーはアレクセイが帝都にいると告げて去って行った。 ヘラクレスの動力を断つため動力室へ。動力室では聖核とエアルが暴走し、エネルギー主砲に集まっていた。主砲が放たれれば帝都ザーフィアスが粉々になる。 宙の戒典でエアルの暴走を止めることに成功するが、既にエネルギーが集まってしまい主砲が発射されてしまう。その時フレンの指揮により騎士団の船がヘラクレスに体当たりし、軌道を変え、ザーフィアスは難を逃れた。 ヘラクレスを発ちザーフィアスを目指すユーリ達。バウルに乗って帝都に行くとザーフィアスの結界が解けていた。 アレクセイによってエステルの力が暴走。エステルは苦しみ、嘆く。 ユーリはエステルの手を取ろうと手を伸ばす。エステルもまたユーリの手を取ろうとするが、手が届く前にユーリは吹き飛ばされてしまった。 「これ以上…誰かを傷つける前に… お願い 殺して」 エステルの悲痛な叫びが聞こえる。ユーリ達はバウルごと吹き飛ばされてしまう。 374 :テイルズ オブ ヴェスペリア:2009/12/20(日) 21 57 17 ID R1kIgfh10 カプワ・ノールの近くに不時着し、重傷を負う。身体を休める為にカプワ・ノールへ向かった。バウルは傷つき、しばらくユーリ達を運べそうにない。 ノール港では上空にエアルが溜まって赤くなり住人がパニックを起こしていた。 そこでティグルと再会、医者を紹介してもらい休憩する。 情報収集するユーリ。ヘラクレスの主砲によりエフミドの丘付近が道が消滅していて通れなくなり、ノール港は孤立してしまった。 ザーフィアスへの迂回路を探るが、船は騎士団が全て持って行ってしまい船も出せない。 八方ふさがりのユーリ達にティグルが提案する。海岸から続くゾフェル氷刃海では流氷が道になり、遠回りだが帝都に行けるという。 ゾフェル氷刃海、足場となる氷のあちこちに武器が刺さってた。冷たい海を巨大な魔物が泳いでいる。 途中で活動停止したエアルクレーネを発見。その時魔物が急襲、魔物の攻撃によりエアルクレーネが活性化する。 とっさにユーリがカロルを突き飛ばしカロルは難を逃れるが、濃いエアルによりカロル以外は身動きが取れなくなる。 カロルに逃げろと叫ぶユーリ。カロルは仲間が魔物に襲われようとしている所を目の当たりにする。 「ボクがやらなきゃ……今やらなきゃ… 今やらなくていつやるんだぁ!!」 勇気を奮い立たせ魔物に挑むが手も足も出ない。何度も何度も吹っ飛ばされ、その度に起き上がる。 ついに武器がはじかれ丸腰になってしまうカロル。頼むから逃げてくれと叫ぶ仲間達。 カロルはみんながいるから、後ろにみんながいるから大丈夫とあくまで魔物に立ち向かった。 カロルは遠くに大剣が氷に刺さっているのに気付き、魔物に向かって駆け出した。カロルの姿ユーリ達の死角に消えて、打ちのめされた音がした。 次の瞬間、空高くふっ飛ばされたカロルがユーリ達の目に映る。その手には大剣が握られていた。 「ボクの勝ちだ!」 上空からのカロルの急襲に魔物が怯み、エアルクレーネが制止。その隙に全員抜け出す。皆の力を合わせて魔物を倒す。 戦闘後、気が緩んで意識を失うカロルを気遣うユーリ達。眠るカロルにユーリが「ありがとうな、首領(ボス)」 しばらくして目を覚ましたカロルはドンの言葉を思い出す。「仲間を守ってみろ、そうすれば応えてくれる」その意味が分かった気がすると言う。 それがお前の見つけた答えならきっと正解だ、と励ますユーリ。一方、リタは先のエアルクレーネがエアルの乱れの制御の手がかりにならないかと考ええていた。 帝都の前にハルルを訪れる。カロルが熱を出し、休む場所を捜す。 ハルルは帝都から逃げて来た人の避難先となっていた。だが、避難した人が貴族ばかりなのを気にするユーリ。 ヨーデルと遭遇。ハルルに避難民を受け入れるようはからったのは彼だった。 帝都はエアルが暴走し人が住めない場所になってしまった。そんな場所に下町の人間が取り残されてしまったという。 宿屋に戻るユーリ達。帝都を包み込む程のエアルの暴走、全てアレクセイがエステルに負担をかけているらしい。エステルはもう無事では済んでいないのかもしれないと不安がるリタ。 ユーリは風に当たると言って宿屋を後にする。ついてくるラピード。 ユーリはヨーデルと遭遇する。ヨーデルはエステルの身を心配していた。 エステルは強い力を持っていたため評議会に担ぎだされた。そしてその力は世界の災いとなる。事によっては騎士団はアレクセイだけでなくエステルを討つこともあるかもしれない。 ユーリは帝都に向かう途中エステルのことを思い出す。少し休憩するとラピードに言って、眠りにつく。 目を覚ますとカロル達から攻撃される。勝手に1人で帝都を目指したユーリを責める仲間達。 ラピードがカロル達を連れて来たらしく、カロル達はユーリ1人で帝都に行かせないという。全員で最後まで行こうと決め、再出発した。 最悪の場合エステルを討つことになる、討たねばならないかもしれない。その決断を決めあぐねる仲間達。ユーリは1人覚悟を決める。 375 :テイルズ オブ ヴェスペリア:2009/12/20(日) 21 58 37 ID R1kIgfh10 帝都は異常に成長した植物が蔓延り、下町は覆いつくされていた。 だが城内はエアルが充満しておらず、人が普通に行動できる環境。アレクセイがエステルの力を使ってそう仕向けたらしい。 城の奥には下町の人間が避難していた。ルブラン達が下町の人間を救ったらしい。安堵するユーリ。 ルブラン達はアレクセイ親衛隊が『御剣の階梯(みつるぎのきざはし)』について話していたのを聞いていた。そこにアレクセイがいる。 御剣の階梯の頂上でアレクセイ、エステルと対面する。 アレクセイはエステルを返すと言う。だがエステルは操られていた。ユーリに刃を向ける。 エステルの力は本人の意思では制御できない暴走した状態だった。エステルが襲いかかる。 アレクセイがエステルを術式で拘束し、エステルが苦しむ。アレクセイはエステルの力を使い封印を解くという。海から巨大な建物が浮かび上がる。 その建物こそがミョルゾの伝承にある、世界の災厄を打ち砕いたという究極の魔導器、ザウデ不落宮なのだとアレクセイが高笑いする。 アレクセイはエステルをユーリ達を倒すよう仕向ける。 エステルが我に還った時自分の手で仲間を殺したと知った時の姫のことを思うと心が痛む、と嘲笑して消えた。 ユーリに再度剣を向けるエステル。 「これ以上…誰かを傷つける前に……お願い 殺して」 「今……楽にしてやる」 静かに言い放つユーリに全員が息を呑む。 エステルとユーリが一騎打ちとなる。 「帰って来い エステル!」 道具として死ぬつもりかと説得するユーリに、エステルが剣を落とす。 「わたしは… わたしはまだ人として生きていたい!!」 エステルが叫び、暴走がおさまる。空のエアルの乱れが消え去る。しかし、再度苦しみだすエステル。 リタがエステルを解放しようと解析するが、聖核の役割を果たしていたアレクセイの剣が無いため解放できない。 ユーリは宙の戒典を使うことを提案。皆に逃げるよう言うエステル。だがユーリが必ず助けると説得。エステルは笑顔を見せる。 解放に成功し、エステルの無事を喜ぶ皆。エステルはユーリの腕の中に落ちる。 「……おかえり」 「……ただいま」 ユーリはフレンの部屋でザウデ、アレクセイのことについて話す。ユーリはアレクセイ打倒のため明日ザウデ不落宮に挑むという。 ソディアの報告によりヨーデルに帝国の全権が委ねられる決定が下されたこと、フレンが団長代行と昇格が伝えられる。 ユーリはフレンを祝う。フレンはエステリーゼ救出はユーリのおかげと言うがユーリは細かいことはいい、と部屋を後にする。 それぞれ休んでいる仲間達と話すユーリ。 ジュディスはフェローにザウデについて訊いていた。 ヘルメス式魔導器を壊していた時は色々あることを考えないで済んでいたとユーリに打ち明ける。アレクセイ打倒を誓う。 ラピードが見つけて来た下町の住人の道具の修理を請け負っていたカロル。カロルは自分でもやれることをやっておきたいと言う。 エステルの身体の術式を解析しようと悩むリタ。エステルは帝都から出るとエアルが乱れてしまうらしい。エステルを自由にする方法を模索していた。 城の地下牢でくつろぐレイヴン。1人考え事をしていたらしい。今まで考えずにいた、だから考え直す、エステルからケジメを受けたことを話す。 翌日、フレンと別れ皆と合流する。 リタから宙の戒典を渡される。エステルの制御は上手くいったらしい。また、ジュディスはフェローからの警告を告げる。ザウデに触れてはいけない、と。 だが、エステルの姿はない。リタはエステルはもう戦えないという。エステルの力を抑えるため、レイヴンと同じく生命力を動力にした。 生活する分には問題無い。しかし術技を使えば生命力が削られてしまう。 そこにエステルが現れる。自分も連れて行って欲しいと。 最初はこれで普通に暮らせると思った、しかし皆が世界のために命懸けで戦おうとしてるのに自分だけ何もしないわけにはいかない。一緒に連れて行ってほしい。 ユーリ達はエステルの意志を尊重し、受け入れる。リタは1人で無理しないことを条件に甘受する。 バウルの怪我も癒えたのでバウルに乗ってザウデを目指す。 376 :テイルズ オブ ヴェスペリア:2009/12/20(日) 21 59 26 ID R1kIgfh10 ザウデの警備は厳重だった。侵入経路を考える一行。そこにフェローが現れて囮となってくれる。フェローの力をもってしてもザウデには手も足も出なかった。その隙に低空から到着。 通風路からザウデ内部に侵入し、途中アレクセイの親衛隊を倒しながら進む。そこでイエガーが登場。 イエガーは単身勝負を挑んで来た。ドンの仇を取るというレイヴン。イエガーの胸にもレイヴンと同じく魔導器が埋め込まれていた。イエガーは息を引き取った。 その様子をイエガーの側近ゴーシュとドロワットが見、去って行った。後味の悪さを抱きつつアレクセイを目指す。 途中フレンと合流。相変わらずソディアから敵視されるがここは協力した方がいいと、フレン隊と一緒に行動。アレクセイのもとへ。 アレクセイは元は騎士の鏡とも言える存在だったのに何が貴方を変えたのかと問うフレン.アレクセイは何も変わっていない、やり方を変えただけとせせら笑う。 今の帝国の在り方に不満を持ったアレクセイはザウデという絶対的な力を使い世界を1つにしようとしていた。エアルも始祖の隷長も関係ないアレクセイが覇権を担う世界を創ると。 全員が反発し、勝負を挑むがアレクセイの攻撃がユーリを狙う。フレンがユーリを庇うがフレンが膝をつき、ソディアがユーリを睨む。 アレクセイの足元が動きだし、上昇する。アレクセイのいる足場に飛び乗るユーリ達一行。 ザウデの頂上にてアレクセイとの戦闘に勝利する。そこには巨大な魔核があった。アレクセイが傷つきながらもザウデを発動させてしまう。 空の巨大な何かの塊が出現。それはミョルゾの神話に伝えられていた災厄、星喰みだった。 ザウデとは災厄を打ち砕いたのではなく、封じていた魔導器だった。自分自身の手で世界の破滅を呼び寄せてしまったと狂い笑い、絶望するアレクセイ。 アレクセイはもう駄目だと笑い続ける。もっとも愚かな道化が自分だとは、と自嘲する。その時巨大な魔核が降ってくる。涙を流してアレクセイは魔核に押しつぶされた。 ユーリはかろうじて逃げるが魔核を隔てて皆と別れてしまう。星喰みを眺めるユーリのもとに駆け寄る音。 フレンかと思って振り返った瞬間ユーリは腹を刃で貫かれた。眼前にはソディアの姿。 ユーリはザウデから転落し、海に落ちた。 377 :ゲーム好き名無しさん:2009/12/20(日) 22 01 43 ID R1kIgfh10 以上で2部終了です。 3部は後日投下します。 ミスして368のタイトルを入れ忘れてしまいました、申し訳ないです 369 :TOV:2010/06/10(木) 23 24 41 ID nlvPqiav0 埋めついでにTOV。 2009年12月20日の分の続きから。 ユーリは目覚めたら帝都の自分の部屋にいた。デュークが助けてくれたらしい。 貸していた宙の戒典を回収するために助けたらしく、剣を回収してデュークは素っ気なく立ち去った。 その後を追おうとしたユーリの前にラピードとエステルが現れる。ラピードはユーリがいるとわかっていたらしい。 そのままみんなと再合流すると、リタがエアルを制御する方法を思いついたと言いだした。 そのためにドンが持っていたベリウスの聖核が必要だったのだが、ハリーが盗まれたという名目で貸してくれた。 それを持ってゾフェル氷刃海に行くと、エアルの変換器を作るつもりが、それ以上のものができた。 聖核を経て始祖の隷長が転生した存在、精霊ウンディーネを生み出して、さらにエステルの力も制御してくれた。 精霊はエアルを制御する存在だから、精霊がいれば星喰みをどうにかできるのでは?と新たな希望が生まれた。 ザウデの魔核が本格的に壊れて星喰みが世界中の空を覆うなか、最低限必要な四属性の精霊を生み出す。 ウンディーネの他にフェローがイフリート、グシオスがノーム、クロームがシルフに転生する。 デュークのことを前から知っていたクロームの話によると、デュークが人間嫌いになったのは人魔戦争時に 彼の友であった始祖の隷長エルシフルを帝国が裏切って殺したためであるらしい。 それで人間を信じられなくなったデュークは、人間すべての命を使ってでも星喰みを倒すつもりのようだ。 四属性の精霊が揃ったので、精霊の力を収束する機械を作るためにカプワ・ノールへ行く。 宿屋に泊ったところで大きな振動があり、慌てて外に出てみればアスピオのあたりから変な建造物が現れた。 精霊たちはそれをタルカロンの塔と呼んでいた。デュークはタルカロンの塔で人間の生命力を吸収し、 それをもって星喰みを倒すつもりなのだ。 さらに、そこへユーリを探してソディアたちがやってきた。 フレンがヒピオニア大陸で危ない、という話を聞いてフレンを助けるために向かうことになる。 魔物のあまりな量の多さに、リタが作ったばかりの精霊の力を収束する機械を使わせてもらうことにする。 なんとかリタが作った機械のおかげで魔物を撃退することはできたものの、星喰みに使うにはとても出力が足らなかった。 四属性の精霊だけではなく、世界各地に無数にある魔導器の魔核を精霊にして数で補うしかない。 魔導器がすべて使えなくなるのだから、帝国やギルドの人間に話してこうするしかないと理解を得ることに成功する。 リタが世界中の魔導器の魔核を精霊に転生させるシステムを組んでいる一方、ユーリはフレンと話す。 自分の功績とされていることのほとんどはユーリのやったことだとフレンはいうものの、ユーリはそんなつもりはない。 言葉で上手く伝わらないのでいっちょ戦い、自分たちはお互いに手の届かないところがあり、それを補い合っているのだと 再確認した。 タルカロンに向かい、途中にいたザギを倒し、最上階にいたデュークと対決する。 精霊の力で星喰みを倒せるのだとしても、それは人間に都合のいいように世界を造り変えているわけで、 デュークはそれを何たる傲慢かと非難して結局相いれずに戦うことになる。 なんとかデュークを倒し、精霊の力を星喰みにぶつけたもののあと少し足りない。 エルシフルの望んだものは生きとし生けるものすべての安寧――そのために人は変わっていけるのか、と ユーリたちの行動を見ていたデュークが星喰みを倒すために宙の戒典で助けてくれた。 彼の助力でなんとか星喰みを倒すことができたのだった。おしまい。 10 :ゲーム好き名無しさん:2009/02/05(木) 22 08 11 ID 7PikbEU+0 一月にテイルズオブヴェスペリアの執筆予告をしたものです 途中かけのがあるようですが、初めから投下します 前の人すみません 11 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/02/05(木) 22 18 11 ID 7PikbEU+0 登場人物のあたりは前回の人と同じでいいと思います 第一部から ある日帝都の下町の水道魔導器(アクエ・ブラスティア)が故障してしまう ボロい魔導器しか与えられていない下町だ、毎度のことかと様子を見に行くと 魔導器の魔核が盗まれていた。魔導器は魔核がなければ動かないというのに… ユーリは情報を元に貴族街の「モルディオ」邸へ行くが、不法侵入に家捜し、騎士団との衝突と無茶が祟って捕まってしまう。 生活に必要不可欠な水道魔導器を壊れたままにはしておけない。 隣の牢のうさんくさいおっさんから「モルディオ」は学術閉鎖都市の天才魔導師だという情報を聞き出すと彼は脱獄し、城の外を目指す。 城から街へ抜ける途中、身なりのよい女性が騎士に追われているのに出会った。 ユーリが彼女を助け事情を聞くと、彼女はユーリの親友でもある「フレン」に会いたいと懇願してきた しかしフレンは既に城にはおらず、ユーリをフレンと勘違いをした赤眼の暗殺者に襲われる始末。 確かに異常事態なのは間違いないようだ。 「お願いします!助けてください!今の私にはフレン以外に頼れる人がいないんです。せめてお城の外まででも…」 エステリーゼと名乗るこの女性はどうしてもフレンに直接会って伝えなければならないことがあるという。 ユーリは相棒のラピード(犬)と合流しモルディオを追って学術都市へ、エステルはフレンに会うためハルルの街へ、 方角が同じため彼らは協力し、城を抜けて共に旅をすることになった。 呪いの噂があるという怪しいクオイの森を抜け、もう少しでエステルの目的地ハルルの街に着こうというところで一人の少年が飛び出してきた。 カロル・カペル。魔物討伐を専門にするギルド「魔狩りの剣」に所属する少年。 自称、魔狩りのエースであるカロルは森の出口である魔物を狙っていた。 目的地ハルルの街の結界魔導器は、巨大な樹と絡み合って複雑な構成をしている。 ところがこの街の名物にもなっているこの巨大樹が枯れてしまい、結界魔導器の力が失われて街は魔物に襲われていた。 フレン率いる騎士団が魔物を撃退したが、彼は魔導器の不調を調べるため発った後だった。 カロルはこの樹を治す除毒薬を作るため、素材に必要な魔物を刈ろうとしていた。 ユーリ達がこの方法について探っているとカロルが意外そうに驚いた 「信じてくれるの・・・?」今までの失敗から気を取り直して素材になる魔物を狩り、 薬を完成させて樹の根元に撒くカロル。しかし樹は反応は見せるものの回復しない。 街中が失意に飲まれる中、エステルは花が咲くよう祈る。すると光が発し樹は花を咲かせ結界が回復してしまった。 この力が何なのか、本人すらもわからずただ感激する中で城で襲ってきた赤眼の暗殺者たちを目にする 街の人に迷惑はかけられない。その上フレンは既にこの街にはいない。 強がっては見せるものの一人が嫌らしいカロルを加え、学術都市へと向かう。 12 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/02/05(木) 22 30 59 ID 7PikbEU+0 学術都市は帝国直属の魔導研究機関。許可がないものは立ち入り禁止だった。 犯罪まがいの手口で忍び込み、ようやく会ったリタ・モルディオは魔核泥棒の件はいいがかりだ、自分は無実だと主張する。 彼女にとって魔導器は何よりも大切なもの。自分が魔導器にそんな扱いをするなんてありえない。 論より証拠、と彼女は身の潔白を証明するため窃盗団のいる遺跡へ同行することを提案する。 遺跡に同行すると魔核泥棒の一味を追い詰めることに成功した。下町を襲った泥棒ではなかったが情報を得ることができた。 「港町にいる隻眼の大男が魔核を集めている。下町の魔核もおそらくそこにある。」 泥棒の件で疑ったことをリタに謝罪し、ハルルへ戻ろうとする一向 だが共に戦ううちにリタはエステルが不思議な力を使うことに気付いていた。 (エステルの力は自分の研究の手がかりになるに違いない…) 彼女はエステルの力が治したという大樹を見るという口実をつけ同行を申し出る。 「私、同年代の友達初めてなんです!よろしくお願いします!」 表裏なく喜ぶエステルに戸惑いながらもリタが一緒にいくことに。 ハルルへ戻ると少し前にフレン達が戻ってきて港町へ発ったという。 またしてものすれ違いに、ハルルの村長はフレンからの言付けを渡す。 それは「僕はノール港へ行く。早く追いついて来い」という挑発とユーリの手配書だった… 暗殺者と騎士団というふたつの厄介に追われ、ユーリ達は港町へ。 現時点での目的 ユーリ:魔核泥棒を捕まえるため港へ エステル:フレンに会うため港へ カロル:先に行った魔狩の剣のメンバーに追いつくため港へ ラピード:飼い犬 リタ:エステルの力に興味を持ち同行 丘を越えて港へ行こうとすると、丘では問題が起きていた。 旅人の安全のため設置された結界魔導器を竜に乗った槍使いが壊して飛び去ったという。 仕方なく丘を海の見える迂回路を通ることに。帝国一般人は街から出ることが滅多にないこの世界。 広大な海に感動すると同時に、ユーリ達はそれぞれ自分達のいた世界の狭さを自覚することとなる。 「早く追いついて来い、ね。簡単にいってくれる…。」 13 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/02/05(木) 22 53 06 ID 7PikbEU+0 辿り着いた港では執政官が圧制をしいていて重い雰囲気だった。降り続く雨に船も出ていない。 子供を人質にとられた両親が、税のため魔物を狩りに行こうと躍起になるような場面にまで出会う。 兎にも角にもフレンに会い、エステルはようやく用事を伝えることが出来た。 しかしフレン達は帝国騎士。ユーリが罪を犯したことに対して憤っている様子だった。 加えてフレンの部下ソディアはユーリの罪状について追求する。 ユーリは自分の罪に対し魔核泥棒を捕まえるまで待って欲しいと猶予をもらい、街の事情を調べることに。 どうやらここの執政官「ラゴウ」は重税を課し、住人をいたぶって遊んでいるという。 船を出せないような降り続く雨も執政官の天候を操る魔導器のせいという話しだ。 天候を操る魔導器などありえない。リタは調査したいというが、執政官の屋敷には騎士さえ入れないらしい。 有事特権があれば強制捜査ができるというフレン達 「なるほど、執政官の屋敷に泥棒でも入ってボヤ騒ぎでも起こればいいんだな」 ユーリは屋敷に忍び込むことに決める 屋敷前でユーリが城の牢で会ったうさんくさいおっさん「レイヴン」に出会い、屋敷潜入の協力を持ちかけられる。 協力といいながら彼はユーリ達を囮にして屋敷の中へ、ユーリ達は屋敷の地下へ入れられてしまう。 屋敷の地下には魔物が巣食い、攫われた人間も同じ場所にいれられていた。そこかしこに魔物に食われた骨が散らばる… 地下をさ迷うと巨大な魔導器を見つかった。いくつもの魔導器をつぎはぎにして、確かに天候を操っている。 魔導器の妙な使い方に魔導器を愛するリタが憤慨していると、丘で話しに聞いた竜使いが現れ魔導器を壊して飛び去ってしまう。 強制調査権限を使って乗り込んできたフレン達に後を任せ、逃げたラゴウ執政官を追って船着場から船に飛び乗ると そこにはギルド「紅の絆傭兵団(ブラッド・アライアンス)」が雇われて活動していた。 どうやらこの男が遺跡で聞いた魔核泥棒の親玉である隻眼の大男、紅の絆傭兵団のボス「バルボス」のようだ ここまでユーリを追ってきた赤眼暗殺者の一人、ザギを相手にしている内にラゴウとバルボスは逃亡 沈みゆく船の船室からは少年の声が聞こえてきた 14 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/02/05(木) 23 21 59 ID 7PikbEU+0 少年を助けて隣の港街でフレンとエステルから話を聞くと、彼は次期皇帝候補の1人ヨーデル殿下であるとのこと。 なぜそんな人が…と話しているとそこへラゴウが現れた 街で圧制を敷き国家重要人物まで誘拐していたにも関わらず、ラゴウは堂々と登場し白を切り通す。 結局ラゴウは証拠不十分と権力行使により不問となってしまう。 権力の力はここまで大きいのか。 目の前で死に行く国民も守らず上層でいざこざを起す帝国にユーリが苦言を呈するとフレンと言い合いになってしまった 「そうやって帝国から背を向けて、何か変わったか?」 「何も変わってないのは俺だってわかってるよ…!」 帝国全体を変えないといけないというフレン、目の前の人間を見捨てられないユーリ やり切れない思いを抱えて街を歩いていると、再びうさんくさいおっさんレイヴンに会い「紅の絆傭兵団らしき集団が北の廃都へ行った」と聞く ラゴウの屋敷で騙されたばかりで怪しむものの、他に手がかりもなく、 向かった廃都にいたのは「紅の絆傭兵団」ではなく「魔狩の剣」だった。 カロルはようやく仲間に追いつけたと喜ぶが、魔狩の剣の少女ナンに ハルルから出る際ついてこなかったのは逃げ出したからだと勘違いされ、クビを言い渡されてしまう。 気にかけてた女の子から、「むかしっからいつもそう!臆病者ですぐに逃げ出してどこのギルドも追い出されて…」 と痛いところつかれた上でのクビ宣言 カロルはショックをうけ行き場をなくしてユーリ達についてくる。 廃都の地下にはエアルが充満していて、みるからに凶暴そうな魔物が暴れているという非常事態だった 魔狩の剣が逆結界で魔物を捕らえていたが、またしても竜使いが現れこの結界魔導器を破壊してしまう 暴れる魔物に苦戦していたが、この魔物は落ち着きを取り戻すとエステルをじっと見つめ、立ち去っていった。 街へ戻ろうとすると貴族で編成された騎士隊、キュモール隊が待っていた。 彼らは実は帝国の姫であるエステルを乱暴に取り戻し、賞金首であるユーリを下民扱いし殺すよう命令する。 そこへここまでユーリ達を追っていた騎士隊、シュヴァーン隊が現れて牽制し ユーリ達を捕えエステルを保護したことでその場は収まった 15 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/02/05(木) 23 33 50 ID 7PikbEU+0 連行された先の新興都市ヘリオードで取調べを受けていると騎士団長アレクセイが現れる。 ヨーデルとエステルという二人の皇帝候補の取り計らい、 彼らの救助と護衛という名目でユーリの罪が白紙に戻された。 皇族であるエステルはユーリ達と別れ帝都へ帰るということだ。 この日ヨーデルから聞いた話しでは、今帝国ではエステルとヨーデルどちらを時期皇帝にするかが問題になっている。 エステルは評議会の、ヨーデルは騎士団の後ろ盾を受け、騎士団と評議会がもめている状態だそうだ。 翌日、激しい振動とともに街の結界魔導器が異状を起こし、大量のエアルを発生。 リタが修理を行い魔導器を治すが、高濃度のエアルにやられリタは倒れてしまう。 騒ぎの後カロルが無力な自分に落ち込んでいた。 大人にだってできないことはあるとのユーリの励ましに、カロルは一緒に新しいギルドを作らないかと持ちかける。 「ギルドか…考えておくよ」ギルドというのは下町でくすぶっていた自分では思いつかなかった新しい可能性だった。 部屋ではリタが目を覚ましていた。 自分を看病し続けてつかれて眠っているエステルを見て、自分はエステルにどう思われているか?とユーリに問う 今まで魔導器ばかりで他人など気にしてこなかったリタも、この旅で人との関係というものを学んでいた。 ほどなくエステルが起きだしリタに治癒術を使うと彼女はこう告げる 「もう大丈夫よ、それと治癒術を使うのに魔導器を使うフリはやめていいわ」 エステルの力とは魔導器なしでも治癒術が使える力。 魔導器なしでは術技の使えない世界では相当特異なものだが、リタとユーリはこれを見抜いていた。 そこへ竜使いが現れ一方的に攻撃を仕掛け、去っていく。話はうやむやに流れてしまう。 ユーリたちはこのままギルドの街ダングレストへ行き、紅の絆傭兵団の情報を集めることになった。 帝都へ戻るエステルに挨拶をしていると騎士団長アレクセイが現れ 帝国直属の研究機関の魔導師であるリタに、先日の魔導器の暴走についての調査を依頼する。 似たような異状が起きている大森林に行って貰いたいというのだ。 エステルが自分の力も役にたつはず、同行を嘆願する。まだ旅をしていたいという彼女の密かなわがままでもあった。 騎士団長アレクセイはユーリに護衛を任せることでそれを許可した。 一行はまず、大森林への通り道でもあるギルドの街ダングレストを目指す。 16 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/02/06(金) 00 39 00 ID TKyKA+sA0 ダングレストはギルドの巣窟。帝都に次ぐ規模であり、五大ギルドが総括する「ユニオン」の街。 今はギルド「天を射る矢(アルトスク)」のボス、ホワイトホースが統領(ドン)である。 そして、紅の絆傭兵団も五大ギルドのひとつであった。 情報を得ようとユニオン本部へ向かう途中、魔物の襲来を告げる警鐘が鳴り響いた。 そして突然、結果が消失してしまった。地鳴りのするほどの大量の魔物が直接街に襲いかかる。 応戦していると大柄の屈強な老人が現れ魔物をなぎ倒していった。 この男こそ天を射る矢のボス、この街の元首であるドンだった。 フレン達騎士団も現れ手を貸そうとするが、ドンは「帝国の世話にはならない、自分達の街は自分達で守る」と突っぱねた。 ここは彼に任せ、魔導器のスペシャリスト、リタとともに結界魔導器へ急ぐと赤眼の暗殺者が魔導器の修復を阻止しようと襲ってきた。 彼らを倒し結界魔導器は修理したが、魔物の襲来、暗殺者と不審続きである。 事情を聞こうにもドンは魔物の群れを追っていき、落ち着きを取り戻した街にはいないことがわかる。 この間に帝国から依頼された調査を終わらせるため、大森林へ行くことにした。 そんな彼らの会話をレイヴンが密かに聞いていた。 ケーブ・モック大森林へ付くと確かに新興都市ヘリードと似たようなエアルの異状が起きていた。 そこへレイヴンが現れ同行を願う。 本当の目的を言わない明らかに胡散臭いレイヴンにユーリ達は警戒しつつも、共に奥地へ。 大森林の奥では大量のエアルが放出され、魔物が暴走していた。四方を囲まれ窮地に立たされる一行の前に、白髪の男が現れる。 彼が持っていた剣を掲げると、エアルの異状はおさまり魔物の動きも落ち着きを取り戻した。 レイヴンは彼を知っているようで「デューク」と呼んだ デュークは「エアルクレーネには近づくな」と謎の警告をして去っていく。 エアルクレーネとは世界に点在するエアルの源泉であり、この大森林のエアルの異状もそこから起こっていたものだった。 リタはエアルを鎮めたあの剣の力こそが、自分が研究して捜し求めている「リゾマータの公式」ではないかと推測する リゾマータの公式とは、 エアルの仕組みに自由に干渉することが可能にする世界中の魔導士が追い求めている現代魔導学の頂点 これまで消費する一方だったエアルを、使用し、形を変え、また還元することができるという未知の理論 リタはこの現代魔導学の頂点を追い求めていた。 エステルの力がヒントになるかもしれないとついてきたのもこの公式のためだったのだ 17 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/02/06(金) 00 45 19 ID TKyKA+sA0 大森林の入り口では魔物を追ってきていたドン・ホワイトホースに会った ドンに声を掛けられるレイヴンはどうやら天を射る矢の一員らしかった。 ドンは急用が入り街へ戻るという。ユーリ達の用件もダングレストで聞いてもらえるということで話がついた。 ダングレスト、ユニオン本部へ行くとフレンが来ていた。ドンの急用とは騎士団からの話だったのだ。 フレン達騎士団の用件は、ユニオンと紅の絆傭兵団の盟約破棄、および討伐の協力を仰ぐというもの。 近頃行き過ぎた行動の目立つ紅の絆傭兵団への処置を考えていたドンはこれに乗り気であり、話はうまくまとまりそうに見えた。 しかし、フレンが持ってきたヨーデル殿下からの密書には 「ドン・ホワイトホースの首を差し出せば、(紅の絆傭兵団)バルボスの件に関しユニオンの責任は不問とする」 との記述。 ヨーデル殿下がこんな密書を出すはずがないと訴えるフレンだが、 ドンは憤った様子でフレンを牢へ入れ、帝国との前面戦争を宣言した。 ユーリが1人地下牢へ忍び込みフレンにこの件について聞くと 道中あの赤眼達に襲われ、その時に書状をすりかえられたのではないかという。 騎士団とギルドの衝突を狙う例の執政官ラゴウが仕組んだことだろう。 そこまでわかっているならさっさと取り返して来い、とユーリはフレンの身代わりに牢へ入った。 実はドンも書状が偽者であるということ、黒幕がいるということに気付いていた。 黒幕をおびき出すため、血気盛んなギルドの連中を納得させるため、わざと戦争などと煽ったのだった。 牢へ来たドンはユーリに責任をとって黒幕を探し出せと言い、さらに状況を煽りにいった。 外へでるとエステル達が紅の絆傭兵団を見かけた駆け寄ってくる。 彼らが潜む建物に突入すると、紅の絆傭兵団のバルボスとあの港町の執政官ラゴウがいた。 ユーリ達が踏み込むも外では帝国とギルドの争いの音が聞こえる。 このままでは騎士団とギルドが衝突し、双方が壊滅的な打撃を受けるだろう。 騎士団が壊滅すれば評議会が帝国を支配できる。ドンが死んで主力ギルドが弱体化すれば、紅の絆傭兵団がギルドを支配できる… ラゴウとバルボスはこういった利害関係の内に手を結んでいたのだった。 一発触発の睨み合い続く草原に、フレンが書状を取り戻して駆け馳せた。 魔導器を使い逃げるバルボスを例の魔導器破壊の竜使いが現れ追おうとする。 ユーリは竜使いに足になってくれるよう頼み、仲間をおいてバルボスを追っていった。 18 :テイルズ オブ ヴェスペリア ◇l1l6Ur354A:2009/02/06(金) 02 11 43 ID TKyKA+sA0 ユーリと竜使いはバルボスを追って怪しげな塔につく。 巨大な魔導器で構成されたこの塔、竜使いは一部しか壊すことができず二人は囚われてしまった。 牢の中で改めて竜使いの姿を見ると、彼女はクリティア族の女性だった。 ジュディスと名乗る彼女に魔導器を壊す理由を尋ねると「壊したいから壊しているだけよ」とはぐらかされてしまう 意気投合した二人が一芝居打ち、牢からの脱出すると街からは仲間達がかけつけていた。 共に塔を上りバルボスと戦いに向かう。ただし、リタを含む仲間にはジュディスが魔導器壊しの竜使いだとは隠したまま。 リタにとって魔導器は特別な存在。それを壊すジュディスのことを告げて、今わざわざ事を荒立てる必要はないのだ。 屋上では見たこともない強力な武器を使うバルボス。彼の武器にはユーリが探していた下町の水道魔導器が使われていた。 そこへ急に大森林で会ったデュークが現れバルボスの魔導器を破壊して去っていく。 バルボスと戦い決着をつけたユーリは、ようやく水道魔導器の魔核を取り返すことができた。 自分の負けを悟ったバルボスはユーリは若いころのドンに似ていると話し始める いつか大きな敵を作り世界に食いつぶされる存在だと。 「悔やみ、嘆き、絶望した貴様がやってくるのを先に地獄で待つとしよう…」 言い終えるとバルボスは塔の上から身を投げ暗闇に消えていった。 目的をはたしたジュディスと別れ、ダングレストへ戻るとラゴウが糾弾され、騎士団に連行されていた。 これで帝国も安定し城の中にも安全になる。エステルは迷いながらも今度こそ帝都に帰ると告げる。 しかしその夜、今回もラゴウは評議会の立場を利用し、大した罪には問われなくなったことがわかる。 ラゴウは帝国を混乱に陥れた。人を人とも思わず蹂躙し、大勢の人間を好奇によって殺してきた。 にも関わらずラゴウを法で裁けない帝国の現状。 ユーリがフレンに話を聞きにいくと、フレンは隊長に昇格していた。 隊長になっても蹂躙される人々を助けられないと悔しがるフレンに、ユーリはそのまま上に行けと告げる 「俺も俺のやり方でやるさ…」 そしてユーリは再び悪事を企て密談していたラゴウの元へ行き、一閃の元に殺害した。 19 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/02/06(金) 02 15 19 ID TKyKA+sA0 次の日、リタは各地のエアルクレーネの調査のためにダングレストを去った。 エステルも街を出ようと挨拶をしていると、巨大な魔物が現れ街を襲う。 魔物はエステルに向き合うとこう告げる「忌マワシキ 世界ノ毒ハ 消ス」 騎士団が強力な兵器を持ち出し応戦し、町中は混乱に陥った 魔物を見上げていたジュディスも引っ張るように混乱の街から逃げる一向。 そんな中エステルは帝都へ戻らずにユーリ達と旅を続けたいと言う。自分にはまだ、知らなければならない世界がある。 ユーリもカロルとギルドを作るため帝都にはまだ戻らないと決心。 崩れた橋の向こうで立ち竦むフレンに彼らは一方的に別れを告げ、下町の水道魔導器の魔核を託してダングレストを後にした。 その上空を、巨大な魔物も何故か攻撃を止め、飛び去っていく…。 20 :テイルズ オブ ヴェスペリア:2009/02/06(金) 02 20 53 ID TKyKA+sA0 第一部終了です。今日はここまで。 大きくまとめて三部までで相当長い話ですが、なるべく綺麗に簡潔にまとめるよう努力します 途中でなんですが、語句等疑問があったら補足しますのでどうぞ
https://w.atwiki.jp/malicestella/pages/21.html
当サイトの今現在の(一応)メインとして推したいCPの、更にノリを分かり易く図?で纏めてみました。 だ、駄目そうだったら引き返して下さい(多分このサイトのブツはどれも↓みたいなノリのものしかありません)! ……。 わかんねぇ! た、多分、・フレン(友愛か恋愛か微妙な限りなく初恋に近い親愛)→ユーリ ・ユーリ(庇護欲5:カロル先生愛好家根性3:胸のトキメキ(初恋)2)→カロル ・カロル(初恋)→ナン って感じ(ますますカオス!)? 要は、非常にがっかりなフレンさんと、ちょっと気持ち悪いユーリと、非常に男前で可愛いカロル先生がウロウロしてる傾向のサイトですというような。
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/1161.html
テイルズ オブ ヴェスペリア ・要約版:part43-324,325 ・詳細版(途中までで中断し別の方が引継ぎ再開、それも2部までで中断していたが3部の概略が1レスで書かれ完結):part40-429~435、part41-63~70,473~484、part43-323、part48-368~377, part51-369 ・詳細版(途中まで):part44-10~20 324 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/01/16(金) 00 15 50 ID yvkYU8xU0 基本的には 腐敗した帝国やギルドなどの人間社会の話 人間が起こした環境破壊とそれを治していた魔物など世界全体の話 が絡み合って進んでいく 前提:世界の根源であるエアルという力 それを利用して動く魔導器のおかげで人は生活を豊かにしていった ・泥棒を追って旅をする主人公:ユーリ ・帝国での陰謀を騎士に伝えるため旅をする姫:エステル 偶然出会い、行き先が同じなので一緒に水戸黄門の旅を続ける ↓ 旅をする中で様々な経験をし、世界を見るうちに ・帝国腐敗しすぎててもうだめぽ ・エステルに普通じゃない力がある ということがわかる ↓ ・帝国外勢力:ギルドを作って世の中の変革に力を添えよう ・ギルドへの初依頼「エステルが自分の力が何なのか探りに行く、その護衛」 325 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/01/16(金) 00 16 43 ID yvkYU8xU0 ↓ 探ってみてわかったこと ・エステルの力はエアルを乱す力だけど、癒しの効能があるのでエステルはどうしても使いたくなっちゃう ・魔導器は同じようにエアルを乱す力だけど、人間はそれに頼らずには生活できない ・エアルが乱れると全ての生き物、引いては星に害が及ぶ ↓ この現状にエアルの調整に尽力していた魔物がキレて 魔導器はともかくまずエステルを殺すと言うので、殺さなくても力を無害化できる方法を探る ↓ 一方帝国では。 帝国を変えようとしていた騎士団長が腐った現状に絶望して世界征服することで世界を平定しようとしていた そのための力として、巨大装置を手に入れようとする騎士団長 エステルはその力が装置の鍵の代用品になるとして攫われてしまう ところが彼がその装置を起動すると、力が手に入るはずが世界を滅ぼす現象:星食み:が出てきた 星食みもまた、エアルの乱れが起こしたもの ↓ エステルを取り戻し、騎士団長を倒して帝国の混乱が収集したのはいいが、星食みのおかげで今度は世界全体が滅亡の危機に。 とにかくエアルを制御できる力を作ろうとしていたら、想定外にも精霊ができた 精霊はエアルを乱すことなく力を発揮でき、なおかつエステルの力を制御する力ももっていた ↓ 精霊の力を使って星食みを撃退 エアルを乱す魔導器も全てあぼーん 相当不便になったけど世界を滅ぼさないためには仕方ないのでがんばって生きていきましょう 終わり 429 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/21(木) 21 56 34 ID rSGuy8Fq0 テイルズ オブ ヴェスペリア 投下第1回いきます。 主要登場人物 ユーリ・ローウェル 主人公。帝都の下町に住む21歳の青年。 騎士団に所属していたが、現在は騎士団を辞めている。 皮肉屋な面があるが、困っている人をほっておけないため人々から慕われている。 エステル(エステリーゼ) ヒロイン。お城で出会う貴族の令嬢。 フレンの知り合いで、彼に会うために旅を始める。 フレン・シーフォ ユーリの親友。騎士団所属。 帝国を変えるため、内部にとどまり続けている。 ラピード ユーリの相棒の犬。 カロル・カペル ギルド「魔狩りの剣」に所属する少年。意外と博識。 リタ アスピオに住む魔導士。 レイヴン 胡散臭いおっさん。 ジュディス クリティア族の槍使い。 万物を構成する力「エアル」と、そのエアルによって駆動する魔導器(ブラスティア)に支えられる世界テルカ・リュミレース。 人々は街を巨大な結界で包むことで魔物の進入を退け、安全に暮らしていた。 旧文明の遺産である魔導器を管理する帝国は、時とともに腐敗の一途をたどり、 それに反発した人々は自由を求めて互助組織ギルドを結成した。 互いに衝突を繰り返し、双方による複雑な社会を形成していった。 そして十年前、人魔戦争と呼ばれる戦いが終結し、先の皇帝が崩御した。 以来、皇帝の座は空位となっていたが、世界はおおむね平和に見えた… 430 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/21(木) 21 57 19 ID rSGuy8Fq0 そして現在。 帝都の下町にある水道魔導器(アクエ・ブラスティア)が大量の水を噴き上げ、壊れてしまった。 溢れた水の処理のために呼ばれたユーリだったが、水道魔導器の魔核(コア)がないことに気づく。 魔導器の修理を頼んだという「モルディオ」が怪しいとにらんだユーリは、貴族街にあるモルディオの家へ行く。 そこで一人の男を見つけ、追いすがるが、騎士団のデコボココンビ、アデコールとボッコスが立ちはだかった。 二人を一蹴したユーリだったが、そのまま騎士団に捕まり、城の牢屋へ入れられてしまった。 隣に入れられた囚人に脱出の方法はないか尋ねるユーリだったが、知らないと言う。 そのうち、その男が牢屋から出されることとなったが、「女神像の下を調べろ」と助言を残し、牢屋の鍵を落として去っていった。 鍵を使い、牢屋を脱出したユーリは女神像を探すため、城内をうろつく。 慌しい城内で一人の女性と出会う。 彼女はフレンに会いたいと言い、ユーリは彼女をフレンの私室に案内することになる。 どうやらフレンに危険が迫っているらしい。 フレンの私室に辿り着いたユーリたちだったが、謎の男が乱入してくる。 二人で力を合わせ、暗殺者を退けたが、フレンはどこかへ旅立った後だった。 フレンを追いたいという彼女、エステルの願いを聞いたユーリはとりあえず彼女を着替えさせるため、彼女の私室へ行く。 着替えてきた彼女と一緒に女神像の下から脱出したユーリは、 追ってくる騎士団に下町の人たちが絡んでいる間に相棒のラピードを加え、帝都を脱出したのだった。 帝都を飛び出した2人と1匹は、フレンの行方を追うことにする。 騎士団の巡礼に出たのなら、ハルルの街にいるはずだというエステルの言葉から、ハルルへ向かうことにした。 ハルルまでの途中にあるデイドン砦に辿り着いた一行。 そこは結界がなく、「草原の主」が魔物を引き連れて襲ってくる場所だった。 運が悪いことに、その草原の主が現れ、人々が避難を開始する。 逃げる途中、こけてしまった子供たちを助けるために飛び出したエステルを追うかたちで一緒に助けに行くユーリ。 助けた子供が落としたぬいぐるみを取り、ギリギリで砦の内側に逃げ込むことが出来た。 2人の前に「ギルド・ド・マルシェ」のボスを名乗る女性が現れ、仕事を持ちかける。 そんな暇はないとユーリは断り、彼女から「ハルルに行くならクオイの森を通れ」とアドバイスを貰う。 431 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/21(木) 22 00 00 ID rSGuy8Fq0 クオイの森へ辿り着いた二人と1匹。 エステルの読んだ本によれば、ここは呪われた森なのだという。 さっさと通り抜けようという一行は、森の出口で小さな男の子と出会う。 興奮している少年は、巨大な剣を振りかぶってくるが、ユーリがその剣を折って落ち着けと諭す。 落ち着いた少年はカロルと名乗り、ギルド「魔狩りの剣」に所属していると語った。 何やらエッグベアを倒すのが目的だったらしいが、出ないなら仕方ないとハルルまで同行することになる。 ハルルは巨大な樹と一体化した結界のある町だった。 その樹が枯れてしまう時期があり、その間は結界が使えないという。現在がその時期だった。 しかもその隙を狙って魔物が進入し、フレンがこれを退治したのだという。 カロルによれば、花が咲かない原因は、街を襲った魔物たちが流した血を樹が吸ってしまったことで、 それを浄化しなければ花は咲かないという。 浄化するためにはパナシーアボトルが必要だが、それを作るためにはエッグベアの爪などの材料が必要なのだった。 それを仲間たちにも信じてもらえなかったカロルは、一人で何とかしようとしていたのだった。 ユーリはカロルの言葉を信じ、一行は材料集めをはじめる。 クオイの森でエッグベアを倒し、材料をすべて集めた一行はパナシーアボトルを作ることに成功する。 パナシーアボトルを樹の根元に撒くが、一向に花が咲く様子はない… エステルが花が咲くよう祈ると、突如彼女の体が光を放ち、たちまち花が咲き、結界が復活した。 一連の騒ぎが収まり、フレンがどこへ向かったか問うユーリに長は東に向かったという。 下町の魔導器の魔核を奪ったモルディオがいるというアスピオも東にある。 ユーリたちはカロルを加え、アスピオを目指す。 アスピオでモルディオの家に辿り着くが、どこにも魔核らしきものはない。 そこへ一人の少女が入ってくる。 彼女はリタ・モルディオと名乗り、自分は魔核を奪っていないと主張する。 彼女は潔白を証明するため、盗賊団がいるらしいシャイコス遺跡へ一緒に行くことを提案する。 シャイコス遺跡の奥で一人の魔導士らしき男を見つけたユーリたちは、その男が起動させた巨大な人型魔導器と対決する。 人型魔導器ゴライアースを倒したユーリたちは魔導士を捕まえた。 そいつによれば、魔核を集めている男がカプワ・トリムにおり、下町の魔核を奪ったデデッキもそこにいったのではないかという。 ユーリは付いて来るというリタを一向に加え、すでにハルルへ戻ったというフレンを追うかたちで一路ハルルへ戻る。 432 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/21(木) 22 01 23 ID rSGuy8Fq0 ハルルの街に着き、ユーリたちが直したという結界を見たいというリタ。 咲いた樹を呆然と見上げる。 そこへ長がやってくる。彼によれば、すでにフレンは旅立ち、カプワ・ノールにいるらしいことを知る。 街を出ようとする一行の前に、あの騎士団のデコボココンビが現れる。 彼らによれば、ユーリが指名手配を受けているという。彼らを軽くあしらったユーリたちは、カプワ・ノールへ行くため、エフミドの丘を目指す。 エフミドの丘に辿り着いた一行だったが、そこに設置された結界魔導器が竜使いと呼ばれる者に破壊され、 そのために騎士団がやってきていた。 結界魔導器を調べるために強引に近づいたリタのせいで獣道を行くことになってしまう。 途中、襲ってきた魔物を倒したユーリたちは無事エフミドの丘を抜けてカプワ・ノールへ辿り着く。 カプワ・ノールへ辿り着いた一行は、街の執政官が圧政を強いていることを知る。 どうやら街の執政官に子供を人質にとられ、返してほしくばリブガロという魔物のツノを持って来いといわれたらしい。 さらにユーリは、城で襲ってきた暗殺者と一緒にいた赤眼の男を見かける。 みんなと別れ、ヤツらが消えた路地へ入ったユーリを赤眼の男たちが襲った。 そこへフレンが現れ、ユーリを助けたのだった。 フレンと共にエステルたちのところに戻ったユーリ。 宿に入ったエステルは、事情をすべてフレンに話したのだった。 そこへフレンの部下が現れる。 どうやらラゴウのやっていることを調査していたらしい。フレンは強制捜査を行うつもりらしい。 執政官のことをフレンに任せたユーリたちは、街の外に出てリブガロを探す。 無事、リブガロのツノを手に入れた一行は、夫婦にツノを渡し、フレンがどうなったのかを見に行った。 しかしフレンは突っぱねられてしまったらしい。 なんとか執政官の屋敷に忍び込めないかと探る一行。 そこへ城の牢屋でユーリを助けてくれた男、レイヴンが現れる。 彼もどうやらラゴウに用があるらしく、協力を持ちかけてくる。 433 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/21(木) 22 02 47 ID rSGuy8Fq0 だが、レイヴンはユーリたちを囮にし、まんまと屋敷へ侵入した。 ユーリたちは彼が乗ったエレベーターの横にあるエレベーターに乗ったが、それは地下へ降りるものだった。 地下に閉じ込められたユーリたちは、そこに魔物が飼われていること、 魔物に食べられたと見られる骨が散らばっていることに気づく。 地下内であの夫婦の子供を保護したユーリたちは、ラゴウを追っていく。 辿り着いた先には巨大な魔導器が存在していた。 それは街に圧政を強いるため、船を出させないために天候を操るための魔導器だという。 そこへあの竜使いが現れる。竜使いは魔導器を破壊し、去っていった。リタはその行動に激昂する。 逃げ出したラゴウを追う一行は、ラゴウの船に飛び乗る。 そこに現れたのはギルド紅の絆傭兵団(ブラッド・アライアンス)のボス、バルボスだった。 どうやら彼が魔核の盗難を指揮していたらしい。 バルボスはラゴウと共に脱出し、そこへ城で襲ってきた暗殺者ザギを呼ぶ。 ザギを倒した一行だったが、ラゴウたちは取り逃がしてしまった。 沈む船に乗っていた少年を助けたユーリたちは、フレンの指揮する船に救助される。 カプワ・トリムに辿り着いた一行が救出した少年は、実は次期皇帝候補の一人ヨーデル殿下だった。 しかもラゴウはフレンの取調べを受けたが、証拠不十分となってしまう。 街中で情報収集をしたユーリは、レイヴンに出会い、紅の絆傭兵団らしき一団が廃都カルボクラムにいるらしいことを知る。 レイヴンと別れ、紅の絆傭兵団を追うことにしたユーリたちはカルボクラムを目指す。 カルボクラムに辿り着いた一行だったが、そこにいたのは紅の絆傭兵団ではなく魔狩りの剣だった。 カルボクラムに入ろうとするユーリたちに警告をしてきた少女ナンは、ハルルの一件で逃げ出したと勘違いされたカロルにクビを宣言する。 どうやら彼女はカロルの大切な人らしい。 手がかりを求め、カルボクラムを捜索するユーリたちは、地下で逆結界に封じられた巨大な魔物を発見する。 そこへ現れた魔狩り剣は、その魔物を開放し、襲い掛かった。 だがそこに竜使いが現れ、魔狩りの剣を牽制する。 襲い掛かってきた巨大な魔物をユーリたちが相手にすることになる。 434 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/21(木) 22 04 09 ID rSGuy8Fq0 なんとか魔物を撃退したユーリたちは、地上へ戻る。 地上に戻った一行を、騎士団のキュモール隊が待ち構えていた。 キュモールは帝国の姫、エステルを取り戻し、ユーリたちを殺すつもりだった。 しかしそこへデコボココンビの所属するシュヴァーン隊の副隊長ルブランたちが現れた。 彼らにより、ユーリたちは逮捕される。 新興都市ヘリオードに連行された一行は余罪を追及されていた。 そこへ騎士団長のアレクセイが現れる。 彼によれば、ヨーデルの救出、エステルの護衛をしたとのことでお咎めなしとなったのだった。 エステルは帝都へ戻るらしい。 宿へ入ろうとしたユーリをアデコールとボッコスが追いかけてきた。 2人は正々堂々と勝負し、勝てば免罪を認めようという。ユーリはあっさりと勝利した。 宿の前にいたフレンとヨーデルと話した後、ようやくユーリは宿で休むのだった。 朝起きると、なにやら街中に設置されている結界魔導器の調子が悪いらしい。 リタが調べているとエステルがやって来た。騎士団が修理を手配しているとのことだった。 一行は騎士団本部にいるフレンに会いに行く。 フレンに魔導器の修理を申し出るリタだったが、その時、振動が街を襲った。 どうやら魔導器に何かあったらしい。リタは一人で突っ走る。 広場に出ると、結界魔導器から大量のエアルが出ていた。 大量のエアルは人体に対して毒になる。 リタは何とかエアルの放出を止めようと魔導器を調べる。 そこへエステルがやってきた。彼女はハルルの樹を直した時のように光り輝いていた。 なんとか魔導器を直すことに成功するが、その瞬間、衝撃波が2人を襲った。 エステルは無事だったが、リタがぐったりして目を覚まさない。 435 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/21(木) 22 05 35 ID rSGuy8Fq0 宿に部屋をとり、エステルがずっと治癒術をかけている。 このままではエステルも倒れてしまうと心配するユーリだったが、彼女は平気だと告げる。 無理しないように言い、ユーリは立ち去った。 廊下に座り込んでいるカロルと話すユーリ。 何も出来なかった自分にがっくりしているカロルをユーリは励ます。 カロルはユーリに一緒にギルドを作らないかと持ちかけてきた。ユーリは考えておくと返答した。 部屋に戻るとリタが起きていたが、エステルが疲れて眠ってしまっていた。 リタと話し込むユーリ。そのうちエステルが起きてくる。 リタはエステルに、もう魔導器を使って治癒術を使うフリはやめていいと語る。 驚くエステル。 そこへあの竜使いが現れた。 竜使いはユーリたちに攻撃をしかけてくる。 だが、すぐに立ち去ってしまった。結局、話は打ち切られてしまった。 次の日の朝、エステルは帝都へ帰ることになった。 ユーリたちはこのままギルドの街ダングレストへ行き、紅の絆傭兵団の情報を集めることにする。 エステルを待っているはずのフレンを探すが、どこにもいない。 そこへアレクセイが現れる。 彼によればフレンは別の用事ですでに旅立ったという。 さらにリタに昨日の魔導器の暴走について調査のため、ケーブ・モック大森林に行って貰いたいという。 リタはそれを承諾し、エステルも同行したいと願い出る。 結局、ユーリが護衛をすることで同行を許可された。一行はまず、ダングレストを目指す。 今回はここまで。 63 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/23(土) 01 16 08 ID R6qRZNbQ0 テイルズ オブ ヴェスペリア 2回目いきます。 ダングレストへ辿り着いた一行。どうやらここはカロルの故郷らしい。 バルボスの行方を知るためにはどうすればいいか問うユーリにカロルは「ユニオン」へ顔を出すことを奨める。 ユニオンとは、5大ギルドと呼ばれるギルドが集まり、他のギルドを統括する組織らしい。 だが、バルボスの率いる紅の絆傭兵団もその5大ギルドのひとつ。ヘタをすればユニオンを敵に回してしまう。 すべてはユニオンの元首『天を射る矢(アルトスク)』のボス、ドン・ホワイトホースに会ってからだとカロルは言う。 ユーリたちはドンへ面会するため、ユニオン本部へ赴く。 街の広場まで来たとき、ギルドの人間と思しき2人組みがカロルへ絡んできた。 カロルを馬鹿にする彼らを見てユーリとリタがケンカを売りそうになる。 しかし、突然街に響いた鐘の音に、男たちは去っていった。 カロルによれば、それは魔物が来たときに鳴らされる警鐘らしい。 心配はいらないというカロルだが、街を護る結界が突如消失してしまった。 ユーリたちも魔物を止めるため、男たちの後を追う。 とてつもない数の魔物を撃退するユーリたち。だが、段々と圧されはじめる。 そこへ現れたのは大柄の屈強な老人だった。その男こそ天を射る矢のボス、ドンらしい。 さらにフレンも現れ、騎士団も手を貸すという。 だがドンは、自分たちで帝国を抜け出したからには騎士の世話にはならないと言い、突っぱねる。 その態度に感嘆するユーリとカロル。そこへリタとエスエルが現れ、結界魔導器の下へ案内するように言う。 結界魔導器の前では番人らしき男が死んでいた。 リタはすぐに魔導器の修理に取り掛かろうとする。 しかし、あの赤眼の集団が魔導器を直させまいと攻撃を仕掛けてきた。結界魔導器を止めたのはコイツラらしい。 ユーリたちは赤眼たちを倒し、魔導器を修復することに成功した。 残った魔物はフレンに任せ、ユーリたちはユニオンへ行くことにする。 64 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/23(土) 01 17 12 ID R6qRZNbQ0 ドンに会おうと、ユニオンの番兵に取次ぎを願うが、ドンは魔物の群れを追って行ってしまったと言う。 ユーリは街で情報収集すべきだと判断するが、リタは先に調査を終わらせるため、ケーブ・モック大森林へ行くという。 エステルと2人だけでは危ないということでユーリたちもついていくことにする。 その会話を、レイヴンが屋根の上から盗み聞きしていたのだった。 ケーブ・モック大森林へ辿り着いた一行。 リタはヘリオードで魔導器が暴走した時の感じに似ているという。 そこへレイヴンが現れる。 ユーリたちは警戒しつつも、同行することを許す。 慎重に森を探索する一行はようやく森の奥へ辿り着く。 そこではやはり大量のエアルが放出され、ヘリオードと似た状態になっていた。 一行の退路を絶つかたちで現れた魔物と戦うユーリたち。 魔物を倒したはいいが、同じ魔物に四方を囲まれてしまう。 そこへ奇妙な剣を携えた白髪の男が静かに降り立つ。 彼が何かを行った次の瞬間には魔物たちは消えていた。 レイヴンは彼を「デューク」と呼んだ。 デュークは「エアルクレーネには近づくな」と警告する。 彼が言うには、エアルクレーネとは世界に点在するエアルの源泉のことらしい。 ユーリが礼を言うと、すぐに立ち去ってしまった。 リタはデュークの剣の力を「リゾマータの公式」ではないかと推測する。 リタは調査を進めるため、他のエアルクレーネを探すことを提案する。 とりあえずはダングレストへ戻り、ドンに会うことでまとまった。 65 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/23(土) 01 18 26 ID R6qRZNbQ0 ケーブ・モック大森林から出ようと入り口まで戻るが、その時魔物の大群がやって来た。 なんとか隠れてやりすごすが、魔物が来た方向にはドン・ホワイトホースたちがいた。 どうやらエアルの暴走が止まったため、魔物たちも元に戻ったらしい。 手柄を誇るカロルに、ドンは「そういうことは胸にひそめておくものだ」と諭した。 さらにドンは、ユーリたちと一緒にいるレイヴンに気づく。どうやらレイヴンも天を射る矢の一員らしかった。 ユーリはドンに頼みを言おうとするが、ドンは急用が入り、ダングレストで聞くと告げて立ち去った。 ユーリたちも後を追うことにする。 ダングレストへ戻り、ユニオン本部のドンの部屋へ入ったユーリたちは、ドンの前に立つフレンを見つける。 フレンもどうやらバルボスに関してドンに用があるらしい。 フレンはユニオンと紅の絆傭兵団の盟約の破棄、および討伐を協力するため、ヨーデルからの密書を持ってきていたのだ。 ドンも乗り気であり、いざとなればノードポリカの闘技場を収めるベリウスにも協力してもらうと意気込む。 ドンは密書に目を通し、レイヴンに読んで聞かせるように言う。 「ドン・ホワイトホースの首を差し出せば、 バルボスの件に関しユニオンの責任は不問とす」 それが密書の内容だった。 ドンはフレンを牢屋へぶち込むよう部下に命令する。 さらに帝国との全面戦争を宣言する。 帝都に戻り、真相を確かめるというエステルをなだめ、ユニオンを後にする。 広場に来た時、ユーリは財布を落としたと言い、一人ユニオンへ引き返した。 66 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/23(土) 01 19 17 ID R6qRZNbQ0 ユニオンの地下牢でフレンに話を聞くユーリ。 彼が言うには、ユーリたちと別れたあと、あの赤眼たちに襲われたらしい。 その時、書状をすりかえられたのではないかと言う。 騎士団とギルドを衝突させるため、ラゴウの仕組んだと推測する。 ユーリはフレンに書状を奪い返すよう言って牢を開け、代わりに自分が中に入った。 フレンが去った後、ドンが牢の前に現れる。 ドンは偽の書状と黒幕がいることを察していた。 黒幕をおびき出すため、あえてギルドの連中を煽ったのだった。 立ち去ろうとするドンにユーリは「なぜギルドを作ったのか」と問いかける。 ドンの答えはシンプルだった。「帝国のルールでは自分が護りたいものを護れないから」。 ドンは人質を逃がした責任をとるよう言って立ち去った。 外に出たユーリはエステル、カロルと合流した。 2人が言うには、紅の絆傭兵団を見かけ、リタとラピードが追っているという。 リタたちと合流し、紅の絆傭兵団のいる建物へ突入する。 中にはバルボスとラゴウがいた。2人はなにやら言い争っている。 どうやらバルボスが魔核ドロボウを指揮していたことや「塔」を勝手に建てたことが気に入らないらしい。 そこへ踏み込むユーリたち。 バルボスの命令で傭兵たちがユーリたちを取り囲み、襲いかかろうとする。その時、大砲の音らしきものが聞こえた。 このままでは騎士団とギルドが衝突し、双方が壊滅的打撃を受けてしまう。 騎士団が壊滅すれば評議会が台頭し、帝国を支配するだろう…それがラゴウの目的だった。 騎士団とギルドがにらみ合う草原に、馬の蹄の音が響く。 フレンが書状を取り戻すことに成功したのだ。 どうやらラゴウが帝国側への根回しに失敗していたらしいことも功を奏したようだ。 バルボスは巨大な銃型の魔導器を使い、攻撃を仕掛けてきた。 そこへ現れたのは、あの竜使い。 竜使いはバルボスの魔導器を弾き飛ばし、ユーリたちを救った。 バルボスはチェーンソーのような魔導器を取り出し、それで空を飛んで逃げていく。 追おうとする竜使いに、ユーリは一緒に乗せてくれるよう頼む。 竜使いは無言で乗れと示した。ユーリは後ろに座るが、スペースが足りないため、みんなを置いていくことになる。 67 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/23(土) 01 20 10 ID R6qRZNbQ0 ユーリは竜使いと共にバルボスの後を追い、巨大な竜巻の中にそびえる塔を発見する。 竜巻を起こしているらしい巨大な歯車で構成された魔導器を竜の攻撃で破壊し、内部へ降り立つ。 そこへバルボスがやって来た。 対峙する二人。 突如放たれた炎が竜使いを攻撃した。 竜から落ちた竜使いを心配するユーリ。炎を放ったヤツラを見つけ、切り伏せた。 だが、バルボスの持つチェーンソー魔導器から、今度は衝撃波が放たれ、ユーリの武器を弾き飛ばした。 竜使いともども、塔─ガスファロスト─の中の一部屋へ閉じ込められるユーリ。 そこには塔を建設するために連れて来られたと見られる連中もいた。 その中の一人がユーリたちを連れて来た傭兵に「早く出して欲しい」と懇願する。 刃物を抜いて脅す傭兵からじいさんをユーリは庇う。傭兵はユーリに斬りかかった。 咄嗟にかばったのは竜使いだった。鎧が砕け、片方の目が見えている。 傭兵が立ち去り、竜使いはその重苦しい鎧を脱ぎだした。 中から出てきたのはクリティア族の女だった。 なぜ自分を庇ったのかと問うユーリに、彼女は「バウル─相棒の竜─を助けてくれたから」と答えた。 また、なぜ魔導器を壊して回るのかと問うと「壊したいから壊している」と語る。 ユーリは彼女にもう少し協力しないかと呼びかけた。 彼女もそれに賛成する。 手がないわけではないというユーリに、彼女はその手を使えと言う。 彼女からOKを貰ったユーリは、突然彼女に殴りかかった。 途端に二人の殴り合いがはじまる。 中の騒動を聞きつけた傭兵達が中へ入る。 その瞬間を見計らい、捕まっていた人たちと一緒に脱出することに成功する。 彼女は「一発は一発だ」と言い、ユーリの頬を叩いた。 彼女は「ジュディス」と名乗り、ユーリはジュディと呼ぶことに決める。 2人はとりあえず屋上の魔導器を破壊することに決め、塔を登っていく。 68 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/23(土) 01 21 02 ID R6qRZNbQ0 塔の外壁に出ると、そこではエステルたちが戦っていた。 ドンの命令でレイヴンも一緒にいる。 ユーリはジュディスが竜使いであることを伏せ、みんなに紹介した。 そのままみんなでバルボスを倒すため、進むことになる。 みんなが進んでいくが、レイヴンだけ塔を見上げ、立ち止まった。 ユーリは一緒に行くよう促し、立ち去っていく。 レイヴンは物陰にいたデュークに話しかける。 少しは手伝って欲しいと言うレイヴンだが、デュークは「人の世にも興味はない」と言って立ち去ってしまう。 塔の屋上に辿り着いた一行の前に、バルボスが立ちはだかった。 どうやらあのチェーンソーのような剣にはまっている魔核が下町の魔核らしい。 チェーンソー魔導器での強力な攻撃の前に手が出せないユーリたち。 そのへデュークが現れた。彼は「伏せろ」といい、あの剣の力を使う。 途端、バルボスの魔導器は剣先が折れ、使い物にならなくなった。 デュークはそのまま立ち去った。 バルボスは剣を取り出し、最後の戦いを挑んでくる。 戦いはユーリたちの勝利に終わった。 バルボス「これ以上、無様を晒すつもりはない」と言い、ユーリが若い頃のドン・ホワイトホースに似ていると語る。 いつか、ユーリは世界に大きな敵を作り、やがて世界に食いつぶされる…と語った直後、バルボスは塔から飛び降りた。 ユーリは下町の魔核を無事、取り戻すことが出来た。 だが、塔から出てきた一行の中から、いつの間にかレイヴンが消えていた。 ダングレストに戻れば、いつでも会えるさ、と気楽な調子でユーリは言う。 ダングレストに戻り、フレンにバルボスのことを報告しなければならない。 騎士団とギルドの戦いも、どうやらフレンのおかげで丸く収まったらしい。ラゴウもすぐに拘束されるとのこと。 ジュディスもバウルのところへ戻ると言い、みんなと別れる。 残った一行は一路、ダングレストへ向かう。 69 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/23(土) 01 21 54 ID R6qRZNbQ0 ダングレストへ到着した一行は、騎士団に連行されるラゴウを目撃する。 どうやらまだ悪あがきをしているらしい。 戯言を言うラゴウの前に、フレンがやって来る。 帝国とユニオンとの間に友好協定が結ばれることになったと言う。 ラゴウの野望も潰え、カプワ・ノールも圧政から開放されるであろう。 ユーリは次の執政官がまともな人間であることを願い、エステルは城に戻ったら掛け合ってみると言う。 エスエルは城に帰るというが、ユーリは「まだ帰りたくない顔をしている」と指摘する。 だが、自分で決めたのならいい、と納得した。 夜、宿に泊まって眠ろうとしていたユーリのところへカロルが慌てた様子でやってくる。 ラゴウが評議会の立場を利用し、罪を軽くしたのだそうだ。 途端、不機嫌になるユーリ。 カロルはエステルに掛け合ってみると言い、部屋を駆け出していく。 ユーリはフレンに会いに、駐屯地のテントへ行く。 テントから出てきたフレンは、今回の功績で隊長に就任していた。 フレンもラゴウの罪が軽くなってしまったことを歯がゆく思っていた。 ユーリはこれで終わったわけではない、この理不尽を変えるため、もっと上に行くのだろうと諭す。 ユーリは「オレのやり方でやる」と宣言する。 その言葉を訝しむフレン。 「法で裁けない悪党……おまえならどう裁く?」 そう問いかけ、ユーリは去っていった。 70 :ゲーム好き名無しさん:2008/08/23(土) 01 22 48 ID R6qRZNbQ0 ダングレストの橋の上、男達に何やら渡して指示をしているラゴウ。 評議会の力でフレンへ厳罰を下そうと逆恨みするラゴウ。 その時、周りにいた男が斬り捨てられ、川へ落ちた。 目の前に立っていたのは…ユーリ。 虚勢を張るラゴウ。 「法や評議会がおまえを許しても、オレはおまえを許さねえ」 そう言った直後、逃げようとしたラゴウを背中から斬りつけた。 ラゴウは最期に「あと少しで、宙の戒典(デインノモス)を…」と残し、川へ落ちていった… ユーリの行動を見ている者がいた…ラピード。 ユーリはそのまま宿へ入り、次の朝を迎えた… ここまでで第一部完。 第二部へつづきます。 473 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 05 37 32 ID HMaogvuy0 ユーリがラゴウを手にかけた翌日、帝都へ帰るエステルをカロルとリタが見送っていた。 リタはエアルクレーネを調査するといい、今度遊びに行くと告げて去っていった。 エステルたちを見送ったカロルは宿で寝ているユーリのところへやって来た。 今追えば間に合うというカロルにユーリはそっけなく返す。 カロルは怒って出て行ってしまった。 一人愚痴るユーリだったが、突然何かの衝撃が響いた。 ラピードと共に外に出たユーリは空を飛ぶ巨大な魔物を目にする。 降りてきた魔物の元へ走り出すユーリ、カロル、ラピード。 フレンが膝をついていた。 駆け寄るユーリ。フレンはエステルを頼むと苦しそうに言う。 エステルは倒れた兵士の治療をしていた。 魔物は攻撃してくる騎士たちには目もくれず、エステルの目の前を飛んでいた。 そこへ騎士団長アレクセイが現れる。 アレクセイはすぐに部下へ指示を与えると、駆け出すユーリを引き止めた。 ユーリはそれを突っぱねる。 魔物はエステルに向かって言った。 「忌マワシキ、世界ノ毒ハ消ス」 人の言葉を話す魔物に驚愕するエステル。 その魔物に砲弾が当たった。 途端、魔物は空へ逃れる。 474 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 05 39 04 ID HMaogvuy0 エステルの元に辿り着くユーリ。 魔物は上空で巨大な要塞から放たれる対空砲火を浴びていた。 どうやらヘラクレスと呼ばれる帝国の兵器らしい。 ユーリはエステルに、このまま街を出て旅をつづけることを告げる。 ついてくるか帝都に戻るか、選ぶのはエステルだとユーリは言う。 エステルは旅をつづけたいと言った。 ユーリはエステルに笑顔を向け、手を差し出した。 ユーリたちはそのままダングレストの橋の上を駆ける。 途中、エステルは橋に佇むジュディスを見つけた。 エステルはジュディスを強引にその場から連れ出そうとする。 同時に、魔物はどこかへ飛び去っていった。 ユーリたちを止めようと、フレンがやってくる。 すでにダングレストの橋は途中で破壊されていた。 エステルはフレンに謝り、まだ戻れないと告げる。 ユーリはフレンに下町の魔核を投げ、ギルドを始めると告げた。 ユーリたちはそのままダングレストを後にし、ヘリオードへ向かうことにした。 ある程度進んだ森の中で一行はしばしの休憩をとることにした。 その間、ギルドのことを決めることになる。 結果、ギルドの掟やジュディスも加わることが決まった。 休憩が終わり、ギルドとしてはりきるカロルを抑え、ユーリはエステルの今後を問う。 エステルはあの魔物を追いたいと言った。 だが、一行には何の手がかりもない。 そこへジュディスが割ってくる。 あの魔物の名はフェローというらしい。 彼女は以前、あの魔物をデズエール大陸のコゴール砂漠で見ていたという。 475 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 05 40 10 ID HMaogvuy0 一人でも行きそうなエステルを見かね、ユーリがこれをギルドの初仕事にしようと言う。 カロルも承諾し、エステルをあの魔物に会わせることに決定する。 出発しようとカロルを気勢をあげるが、彼の考えたギルド名「勇気凛々胸いっぱい団」にエステルが反発した。 結局、彼女の案により「凛々の明星(ブレイブヴェスペリア)」という名で決まり、一行はようやく出発したのだった。 まずは船を調達するため、トリム港へ向かう。 トリム港へ向かう途中、ヘリオードに着いた一行は、街が以前より閑散としていることに気づく。 ヘリオードには以前から突然人がいなくなるという噂があった。 ほっておけない顔をするエステルを見かね、調査をはじめることになる。 が、すでに夜遅いため、宿屋で休んでからということになった。 夜、皆が寝静まった頃、一人宿を出て行く足音。 それに気づいたユーリは、足音の主を追いかける。 街を眺めるジュディス。 ユーリは初めてジュディスの故郷、あの一緒に飛び回っていた竜について聞いた。 あの竜の名はバウルというらしい。戦争中、彼に救われた彼女はそれからずっと一緒にいるらしかった。 何の戦争かと問うユーリを、ジュディスは誤魔化した。 そして以前、この街でジュディスがバウルと共に現れた時のことを尋ねる。 ユーリはエステルが狙いだったのだろうと指摘した。彼女は狙ったことを否定しなかった。 嘘は得意じゃないという彼女に、ユーリは釘を刺した。彼女も、もう二度とエステルを狙わないと言う。 結局その場はそれで終わりとなった。 翌朝、以前暴走した魔導器を調べておくことにした一行。 特に問題もなく、暴走もしてないらしい。 そこにあのノール港でラゴウに脅されていた夫婦の妻と息子が現れた。 なぜ父親がいないのかと問うエステルに、妻は三日前から行方不明になっていると話した。 心当たりはないかと問うユーリに「いなくなる前の晩に貴族になるためがんばろう」と言っていたと話す妻。 街が完成した時には貴族として住める、という彼女にエステルが「それはおかしい」と指摘する。 どうやらそれを言ったのは、あのキュモールらしい。 いてもたってもいられなくなったエステルからの依頼により、ギルドは次の仕事として夫探しを引き受けたのだった。 476 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 05 41 10 ID HMaogvuy0 調査の結果、街の下層部があやしいとにらんだ一行は、仲間の一人が見張りの兵士を連れ出し、エレベーターで下層部へ向かうことにした。 (ここは誰を選ぶかで展開が微妙に変化) 見張りの兵士を色仕掛けで誘い出し、殴って気絶させた一行は、怪しまれないよう兵士の鎧を拝借した。 そこへ突然、別の兵士がやってきて鎧を来た仲間を連れて行った。捕まえていた魔導士があばれて困っているらしい。 後を追うユーリたち。 騎士団本部へ入ると、兵士たちが倒されていた。 その中心に立っていたのはリタだった。 なんとかリタを落ち着かせ、事情を聞く一行。 どうやら魔導器が気になったため、調査の前に立ち寄ったらしかった。 しかし、リタは夜中、下層部にある労働者キャンプに魔導器が運び込まれていることを知り、忍び込んだらしい。 そこでは街の人々が騎士に脅され、強制労働させられていたのだという。 リタによれば、兵装魔導器が運び込まれているらしく、戦い準備を進めているのではないかという。 まずは当初の予定通り、下層部へ行くことになる。 エレベーターの近くに来た時、逆側からキュモールと一人の男が歩いてきた。 隠れて様子を伺う一行。 二人が話す内容によれば、キュモールはアレクセイの命令を無視し、こんなことをやっているという。 一緒にいる男は『海凶(リヴァイアサン)の爪』を率いていると言った。 キュモールは男を「イエガー」と呼び、ユニオンを倒して騎士団長となる野心をのぞかせた。 二人はそのままエレベーターで下層部へ移動していった。 イエガーはユーリたちが隠れていることに気づいているらしかった。 二人を追って下層部へ着いた一行。 そこであのイエガーが、以前襲ってきた赤眼たちに指示をしているところを見つける。 すぐ近くで働いている男が倒れ、キュモールが叱責する。 その男はあの夫…ティグルだった。 耐え切れなくなったユーリはキュモールに向かって石を投げつけた。 ようやくユーリたちに気づくキュモール。 エステルを見て驚くが、途端に本性を現し、エステルを始末すると告げ、イエガーを差し向けてきた。 477 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 05 42 11 ID HMaogvuy0 イエガーを退けたと同時にフレンがやって来たと騎士が告げる。 イエガーが二人の少女─ゴーシュとドロワット─を呼び、煙幕を張って逃走した。 ほぼ同時にやって来るフレン。 ユーリ達はティグルのことをフレンにまかせ、イエガーたちを追うことにする。 しかし、すでにキュモール達は見当たらず、逃げられてしまった。 ユーリはそのままトリム港へ行く方向で話を進めるが、エステルはキュモール達を追わないのかと言う。 ジュディスはエステルが本来の目的を忘れていることを指摘する。 謝るエステル。フォローするユーリ。 話を把握できていないリタはフェローや凛々の明星について説明しろという。 そこにいつの間にかレイヴンが加わっていた。 なぜここにいるのかと問うユーリだったが、レイヴンはトリム港の宿で事情を説明するという。 トリム港についてユーリ一行。 宿屋でレイヴンの話を聞くと、どうやらユニオンとしてはエステルがぶらぶらしてるのを放っておけないため、 監視役としてレイヴンを派遣したのだという。 一連の事情がわかり、エステルを心配するリタだったが、結局エステルの意思を尊重した。 レイヴンは他にもデズエール大陸のノードポリカを治める『戦士の殿堂』の長ベリウスへの手紙を託されていた。 手紙の内容は、あのフェローのことらしい。どうやらベリウスはフェローについて知っているらしかった。 ユーリ達もベリウスに会うことに決まり、その日はそれで解散となった。 翌日、リタは別にやることがあるはずなので、どうするのか話しているユーリ達。 そこへやって来るリタ。 エアルクレーネの調査をするはずだったのではと問うと、ケーブ・モック大森林については報告済み、 あとは旅をしながら調査をつづけるつもりだったらしいので、一緒に来るという。 港へ向かうと、途中でヨーデルと会った。 どうやらユニオンとの友好協定のことでドンと話し合いに行く最中らしい。 ヘラクレスのこともあり、うまくいっていないらしい。 ユーリはヨーデルがヘラクレスのことを知らなかったことに疑問を持つが、騎士団の指揮は皇帝でなければできず、 今のヨーデルにはその権利がないのだった。 皇帝を継げばいいというユーリだったが、今のヨーデルには帝位を継ぐことができないと言う。 なぜかと問えば、皇帝になるには『宙の戒典(デインノモス)』という帝国の至宝が必要との話だった。 だが、『宙の戒典』は十年前の人魔戦争のおりに行方不明となっており、それが現在、皇帝の座が空位となっている事情だった。 478 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 05 43 13 ID HMaogvuy0 ヘリオードに向かうというヨーデルを見届けた一行は、港へ船を調達に行く。 交渉へ行く途中、船乗りたちが怯えながら逃げ出しいるのを目撃する。 そこには、以前デイドン砦で出会った『幸福の市場(ギルド・ド・マルシェ)』のボス、カウフマンがいた。 もしかすれば、彼女なら船を出してくれるかもしれないというカロルに従い、一行はカウフマンと交渉する。 彼女はユーリを見つけると、一つ仕事をしないかと持ちかけてくる。 どうやらこの季節、魚人の群れに襲われるため、商品を運ぶことができないらしい。 以前から契約していた傭兵団はボス(バルボス)が死んだため、現在使えなくなっているとのことだった。 結局、相互利益ということで船の護衛をした後はその船を貰えることになり、護衛を引き受けたのだった。 船の上を行く道中、カウフマンから『海凶の爪』の話を聞くユーリ達。 彼らは兵装魔導器専門のいわゆる死の商人のギルドらしかった。 その兵装魔導器をどこから仕入れているのかも謎だという。 話の途中、船が揺れ、魚人の群れが襲ってきた。 魚人の群れを撃退ユーリ達。 こき使われると嘆くレイヴンは『聖核(アパティア)』も探しているのに…と口にする。 どうやら『聖核』を探すのはドンからの指令らしい。 もう大丈夫だからと、カウフマンは船の針路をユーリたちにまかせた。 船を進めていると、だんだんと霧が深くなってきた。 霧の中から一隻の船が現れ、ユーリ達の船にぶつかった。 船は沈まなかった。 ぶつかってきたのは古い船だった。人の気配もない。 船体には「アーセルム号」と書かれている。 と、突然アーセルム号からフィエルティア号(ユーリ達の船)へ架け橋が降ろされた。人影は見当たらなかった。 船を出せというリタだったが、船の動力である魔導器が動かず、逃げることができない。 幽霊船を調査するしかないと判断したユーリだったが、カウフマンの抗議から乗り込むのは数人となった。 メンバーを選出し、内部へ侵入したユーリ達は姿の見えない敵に襲われる。 敵を倒しつつ探索をつづけるユーリ達だったが、突然シャッターのようなものが降り、閉じ込められてしまった。 その頃、外では幽霊船のマストが折れてしまっていた。 残ったメンバーはユーリ達を心配し、自分達も突入することを決意する。 479 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 05 44 14 ID HMaogvuy0 内部を探索し、ユーリ達と合流した一行。 しかし入ってきた扉が閉まってしまい、別の出口を探すことになる。 辿り着いた先は船長室らしき場所。 そこには船長らしき人の遺体が机に倒れていた。すでに白骨化している。 傍らにおいてある航海日誌らしきものに目を通すユーリ。 アスール暦232年 ブルエールの月13 それは帝国ができるずっと以前、少なくとも千年以上前の暦だった。 日誌には船が漂流し、船員達は空腹で倒れていったことが書かれていた。 そしてこの船の目的が「ヨームゲン」と呼ばれる街へ『澄明の刻晶(クリアシエル)』を届けることだと。 その『澄明の刻晶』は、ユイファンなる人物から貰った小箱に収めてあるらしい。 『澄明の刻晶』の入った箱は遺体が大事そうに抱えていた。 だが、箱は開くことができなかった。 それどころか、退魔の力を持つと書かれていた『澄明の刻晶』は魔物を引き寄せ、戦うことになってしまう。 魔物を倒したユーリ達。 『澄明の刻晶』を船長に返すというカロル達だったが、エステルがヨームゲンへ届けてあげたいと言い出す。 ジュディスが再び批判し、それにリタが食いかかる。 結局、旅をしながら多少手伝う分には問題ないということでおさまった。 と、その時レイヴンが外に煙のようなものを見つける。 どうやら船の動力が直ったことを知らせる発炎筒のようだった。 ユーリ達は幽霊船を脱出し、ノードポリカへ急ぐのだった。 ノードポリカへ辿り着いた一行。 港へ着くと、一人の男がカウフマンに声をかけてきた。 男の名はラーギィ。ギルド『遺構の門(ルーインズ・ゲート)』のボスだった。 レイヴンの説明によれば、帝国の遺跡発掘の手伝いをしているギルドらしい。 リタは『海凶の爪』に魔導器を横流ししているのでは、と怪しむが、カウフマンは完全にシロだという。 一行はベリウスに会ってからコゴール砂漠へ向かうことにした。 闘技場にいると思われるベリウスを訪ね、闘技場へ赴く。 480 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 05 45 23 ID HMaogvuy0 ベリウスのいるらしい部屋の前に立つ男に声をかけたユーリたちだったが、 男─ナッツと名乗った─は約束がなければ通せないという。 だがレイヴンがドンの名前を出したことで、ナッツは用向きを承るという。 レイヴンはドンに直接渡すよう言われたと告げると、次の新月の晩に来るよう言われた。 ドンの使いが来たことを伝えてもうよう言い、一行は砂漠の情報を集めることにした。 とりあえず、もう遅いため、その日は休むこととなった。 夜、港に立つエステルの元にユーリが現れた。 フェローから言われた言葉がまだ耳から離れないらしい。 ユーリはエステルが世界の毒には見えないと言い、エステルも少しは気分が晴れたのだった。 ふと、空を指したエステル。 夜空に一際輝く星が見える。 それが『凛々の明星』だという。あの星には一つの伝承が残っているらしい。 かつて、世界を災厄が見舞い、それに立ち向かった人々が次々と命を落としていった。 皆が倒れ、力尽きたとき、ある兄妹が現れた。 兄妹は力を合わせ、世界を災厄から救った。 妹は満月の子と呼ばれ、大地に残り、兄は凛々の明星と呼ばれ、空から世界を見守ることにした。 伝承を聞いたユーリは今度カロルにも聞かせてやろうと言い、エステルにも早く帰るよう促して宿へ帰ったのだった。 翌日、情報集めに街中を歩いていると、二人の男が武器を抜いて言い争っていた。 それを止めようとしているのはあのラーギィ。 そこへユーリがジュディスが割り込み、その場は収まったのだった。 ユーリ達に礼を言うラーギィは、ユーリ達の腕を見込んで一つの願いを持ちかけてきた。 が、誰にも聞かれたくないのか、闘技場のほうへ走っていった。 481 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 06 18 26 ID HMaogvuy0 ラーギィを追い、闘技場へやって来たユーリ達。 彼によると、『戦士の殿堂』を乗っ取ろうとしている男がいるため、倒してほしいのだという。 なぜそんなことに関わろうとするのか聞いたリタに、ラーギィは闘技場遺跡の調査をさせてもらっているからだと答えた。 別の人間が上に立ち、街との縁が切れれば、『始祖の隷長(エンテレケイア)』に申し訳がないという。 『始祖の隷長』について聞くカロル。 『始祖の隷長』とは、かつてこの街を作った古い一族であり、『遺構の門』と街の渡りをつけてくれたらしい。 レイヴンがその乗っ取りをしようとしているのが誰なのかを聞くと、それは闘技場のチャンピオンだとラーギィは言う。 真っ向から挑んできたため、『戦士の殿堂』も手を出すことができないらしい。 早い話が大会に出てその男を倒してほしいというのだった。 その男の背後には『海凶の爪』がいるとラーギィは言う。 『海凶の爪』はベリウスを倒し、ギルドの制圧をしようとしているのだと。 キュモールならそう考えると踏んだユーリ達は、出場することを決める。 結局、ユーリが出場することとなった。 大会がはじまり、順調に勝ち進むユーリ。 ついにチャンピオンとの対戦となる。 そこへ現れたのはフレンだった。フレンがチャンピオンだったのだ。 どうやらラーギィに一杯食わされたらしい。 フレンは騎士団の任務でここにいるという。 戦いつづける二人。茶番はやめないかというフレンだが、ここでやめると大ブーイングになるというユーリ。 そこへ、一人の男が乱入してきた。再びやって来たザギ。 ザギは左腕を魔導器に変え、ユーリを殺すためだけにやって来たのだった。 加勢に入るエステル達。 ザギを退けると、ザギの左腕の魔導器が暴走し、闘技場で見世物として使う魔物の檻を破壊した。 ザギは苦しみながら逃げ出し、ジュディスが追いすがろうとするが、エステルが魔物に攻撃され、倒れた。 ユーリ達はまず魔物を倒すことにした。 482 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 06 19 29 ID HMaogvuy0 魔物を倒し続けるが、その数に疲弊していく一行。 その時、エステルの体が光を放った。 エステルが持っていたあの幽霊船で手に入れた箱のせいらしい。 と、突然やって来たラーギィがエステルから箱を取り、走り去った。 闘技場はフレンと騎士団に任せ、ユーリ達はラーギィを追うことにする。 ジュディスとラピードが先行しているらしい。 闘技場から出たところでジュディス達と合流し、ラーギィが街の外へ逃げたことを聞く。 まだラピードが追っているらしい。 ラーギィがなぜこんなことをしたのか考える一行だったが、ラピードとラーギィを追うことにした。 街の出口近くでラピードと合流。 ラーギィの匂いがついたものを使い、匂いで追うことになる。 ジュディスによれば、西の山脈は旅支度がないまま越えることはできないため、追い詰められそうだという。 準備を整え、ラーギィを追いすがる。 洞窟の前に辿り着いた一行。 カロルによれば、この洞窟は「カドスの喉笛」と呼ばれる危険な場所なのだという。 すぐにラピードが物陰に隠れていたラーギィを発見した。 追い詰めたユーリ達だったが、そこへ『海凶の爪』の戦闘員である赤眼達が現れた。 赤眼達を一掃した時にはすでにラーギィは逃げた後だった。 ユーリ達は逃げたラーギィを追い、カドスの喉笛の奥へ進む。 ようやくラーギィに追いついたが、突然エアルが活性化し、行く手を阻んだ。 どうやらここもエアルクレーネらしい。 逃げ出すラーギィ。 だが、突然洞窟が揺れ、天井から巨大な魔物が現れた。 魔物はおもむろにエアルを食べ始め、食べ終わったときにはユーリ達の体が動かなくなっていた。 ピンチかと思われたが、魔物はそのまま去っていった。同時に金縛りも解けた。 同時に逃げ出したラーギィ。 エアルクレーネが気になるリタを促し、ラーギィを追う。 反対側の出口近くでコウモリの群れに行く手を阻まれていたラーギィからラピードが箱を取り返した。 追い詰められたラーギィは、突然口調が変わり、次の瞬間『海凶の爪』のボス、イエガーとなっていた。 イエガーはラゴウの死体がダングレストの川下で発見されたことを告げ、ああはなりたくないと言う。 イエガーはゴーシュとドロワットを呼び、その場をまかせて逃走した。 483 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 06 20 34 ID HMaogvuy0 イエガーが去ると、ゴーシュとドロワットが相手をしていたコウモリたちが集まり、一匹の巨大な魔物になった。 その魔物、プテロプスを倒し、怪我をした二人をエステルが介抱しようとするが、二人は拒否する。 再び煙幕を張り、二人は逃走した。 煙幕には臭いも含まてあったため、ラピードでも追えなかった。 二人が出て行った出口はコゴール砂漠に繋がっていた。 エステルはフェローに会いに行くという。 護衛を引き受けたからにはほっておけないというカロル。 リタは反対したが、近くにあるオアシスの町で一息つくことで決定した。 ジュディスの言う砂漠の街マンタイクへ到着した一行。 なぜか人が少なく、騎士ばかりが目立つ。 一旦、自由行動をし、それぞれ今後のことを決めることにした一行。 宿屋前で集合するが、突然エステルが仕事の報酬として何かを差し出した。 エステルはここで皆と別れ、一人でフェローに会うことにしたのだという。 ユーリは突然、『凛々の明星』の掟である「義を持って事を成せ。不義には罰を」を口にした。 エステル一人を危険な場所へ行かせるのは不義であると言い、エステルに協力するという。 カロルやジュディス、レイヴンも賛成するが、リタはエステルを行かせるのを反対した。 しかし、エステルの意思が強固であることを知り、結局全員で砂漠へ行くこととなったのだった。 砂漠へ行く準備として宿屋で人数分の水筒を用意してもらうことになった一行は、そのまま宿に泊まることにした。 夜、街の雰囲気について話し合うが、そのまま休んだのだった。 翌朝、宿屋の主人から水筒をもらった一行は、騎士たちについて話を聞く。 あれは街の住民を監視しているのだという。その理由もわからないらしい。 最近、この街にも執政官がやって来たらしい。 何でも、ノードポリカでベリウスを逮捕するため、騎士団が動いているらしい。 主人の話によると、ベリウスは十年前の人魔戦争の裏で糸を引いていたという話だった。 訝しむジュディス。 そこへ騎士がやって来たため、話はそこまでとなった。 484 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 06 21 46 ID HMaogvuy0 オアシスで水を汲んだ一行。 その近くで子供を捕まえている騎士を見かけ、ユーリが飛び出していってしまう。 エステルがやって来たため、なんとかその場を凌ぐことができた。 子供達─アルフとライラと名乗った─に話を聞くと、フェローの調査として連れて行かれた両親を探すため、砂漠に行こうとしていたのだという。 ジュディスが二人の両親を探すと説得した。 子供達は仕事の報酬として、大事にしているガラス玉をくれたのだった。 なぜフェローを探しているのか、街を外出禁止にしているのか、分からなかったが、 まずはコゴール砂漠へ行き、街のことは帰ってから調べることにした一行。 砂漠に入り、暑さでまいってしまうユーリ達。 まず、子供達の両親を探してからフェローを探すことに決まる。 と、その時、フェローの鳴き声が聞こえ、フェローがこの砂漠にいることが確認できた。 砂漠の中間地点まで辿り着いたところで水も少なくなり、へばってしまった。 が、カロルが近くに水場を発見し、一休みすることになる。 休憩が終わり、探索をつづける一行。 砂漠の出口近くで倒れている二人の人間を発見し、エステルの治癒術で治療した。 水をほしがる二人に水筒の水を分け与え、どうやら二人がアルフとライラの両親らしいことを確認する。 二人だけで返すのは危険と判断し、近くにいるらしいフェローの鳴き声を頼りに進むユーリ達。 砂漠の出口へ辿り着くと、突然気味の悪い魔物が襲い掛かってきた。 なんとか勝利をおさめ、エステルはなぜかその場に舞い降りたフェローの羽を手にする。 限界にきていたユーリ達はその場に倒れてしまった。 薄れゆく意識の中、ユーリはカドスの喉笛で出会ったあの魔物の姿を見た… 323 :ゲーム好き名無しさん:2009/01/15(木) 23 57 45 ID VVKOLDDX0 すいません、テイルズ オブ ヴェスペリア途中まで書いた者ですが。 諸般の事情から続きが書けなくなってしまいました。 大変申し訳ないのですが、他の方、お願いいたします。 368 :ゲーム好き名無しさん:2009/12/20(日) 21 47 40 ID R1kIgfh10 テイルズオブヴェスペリア投下します。 物語の1部、2部の途中までは他の方が詳しく記述してくださってるのでその続きから。 意識を失ったユーリ達が目を覚ますとヨームゲンと呼ばれる村にいた。 以前遭遇した幽霊船の船長が目指していた村の名前だと気付き、澄明の刻晶を届ける相手を捜す。 澄明の刻晶の箱を開ける鍵を持った女性ユイファンを発見。だが彼女の話と幽霊船の日記の話が合わない。 (幽霊船の日記は1000年以上も前に書かれたのに対し、ユイファンはその幽霊船の船長が旅に出て3年しか経っていないと言う) 澄明の刻晶を賢人に届けて欲しいと頼まれ、訝しがりつつも賢人のもとへ。賢人の家にいたのはデューク。ひとまず澄明の刻晶を渡す。 彼によると澄明の刻晶は『聖核(アパティア)』と呼ばれるもの。デュークは剣を用いて聖核をエアルに分解してしまう。 事情をよく呑み込めないユーリ達。デュークは説明する気は無いらしい。 ユーリ達は諦めてアルフとライラの両親をマンタイクに送る。するとマンタイクにはキュモール隊がいた。 キュモールはマンタイクの住人や自分の配下を無理矢理砂漠に送り出しフェローの捜索をさせていた。アルフ達の両親もキュモールたに砂漠に放り出されて行き倒れたと言う。 カロルが帝国の馬車をこっそり破壊し出発は延期された。だが時間稼ぎにしかならない事は明白。 宿屋でキュモールの行いについて話し合う一行。レイヴンの「バカは死ななきゃ治らない」という言葉が頭から離れない。 皆が寝静まった後、ユーリは1人行動を開始。キュモールの寝室に侵入する。 部下もおらず(ユーリが予め倒したと思われる)必死に逃げるキュモール。 キュモールは追いつめられ命乞いをする。恐怖のあまり足を踏み外し流砂に呑み込まれてしまい、助けを懇願する。ユーリは冷たく言い放つ。 「お前はその言葉を、今まで何度聞いて来た?」 断末魔をあげて流砂に消えて行くキュモールを見下ろすユーリ。 ユーリは背後から声をかけられる。そこにいたのはフレン。 場所を変え、オアシスの前で話す2人。フレンはユーリがラゴウを暗殺した事に気付いていた。 個人の感情で人を砂漠のは罪人の道だ、悪人は法で裁くべきだと主張するフレン。 ユーリは法で裁けない悪党がいるから自分が手を汚すと主張する。自分が罪を犯す事で救われる命がある。罪人の道を自分をもう選んだと言う。 フレンはユーリが罪人の道を行くのならユーリを止めると仄めかしたその時ソディアが報告に現れる。 フレンが目を反らした間にユーリは姿を消した。 隠れるユーリのもとにエステルが現れる。エステルはフレンとユーリの一連のやり取りを聞いていた。 ユーリが近付くとエステルは思わず一歩引いてしまう。自分が怖いかと問うユーリ。エステルはユーリの手を労るかのように取った。 翌日、フレン隊の到着によち住人迫害を犯していたキュモール隊は捕縛されマンタイクは解放されていた。そしてキュモールは行方不明という扱いになっている。 新月が近いのでノードポリカのベリウスに会いにいくことに。 ノードポリカに戻ろうとするが途中カドスの喉笛が騎士団によって封鎖されていた。洞窟ではフレン隊が魔物を用いて検問をしている(魔物を調教し通行人を脅していた様子) レイヴンが魔物を暴れさせ、騎士団が混乱した隙に乗じて突破。 途中でシュヴァーン隊のルブラン、アデコール、ボッコスが哨戒にあたっていた。レイヴンが「気をつけ!」と声を張り上げるとルブラン達が一斉に気をつけをする。 その隙に突破し、無事カドスの喉笛を抜けることに成功した。 369 :テイルズ オブ ヴェスペリア:2009/12/20(日) 21 50 02 ID R1kIgfh10 ノードポリカに到着、丁度約束の新月の夜。ベリウスに会いに行く。 ベリウスの部下ナッツを通してベリウスと面会。統治者ベリウスの正体は狐のような姿をした『始祖の隷長(エンテルケイア)』だった。 エステルはベリウスに満月の子、世界の毒についての話を尋ねる。その時魔狩りの剣が闘技場に潜入。 ベリウスに魔狩りの剣のボス、クリントが挑む。ベリウスは自分は大丈夫だからナッツらを助けて欲しいと頼み、ユーリ達はナッツ救出に向かう。 魔狩りの剣は魔物を倒す事を信条とするギルド。ベリウスを魔物とみなし討伐すると言う。レイヴンは魔狩りの剣と行動してる青年を見つけて驚く。 ナッツを助けると負傷したベリウスとクリントが現れる。 ベリウスを治そうと治癒術をかけるエステル。ジュディスの制止の声も間に合わず、ベリウスに治癒術がかけられる。途端ベリウスが苦しみだす。始祖の隷長にとってエステルの治癒術は猛毒だった。 暴走したベリウスは自分を殺してくれと懇願、彼女を倒すことでようやく暴走は収まった。 愕然とするエステルを慰めるベリウス。自分を癒そうとしてくれたその心を大切に。そう言ってベリウスは息絶えて後には聖核が残った。 聖核を欲する魔狩りの剣と交戦するユーリ達。その中でエステルは自分が殺してしまった、自分が世界の毒、誰も救えない…とショックを受けていた。 ユーリはエステルの目の前で自分の腕を斬りつける。反射的にユーリを癒すエステル。 「ちゃんと救えたじゃねぇか」 ひとまず退散しようとフィエルティア号に引き返すユーリ達。だが途中、フレン達がユーリ達を足止めする。フレンにより、ユーリがラゴウやキュモールを屠った事が皆に明かされてしまう。しかしユーリは怯まず、魔物を使った封鎖など、らしくないフレンの行いを責める。 帝国を変えようと騎士になった。それなにのお前がやってる事は自分達が嫌いだった帝国のやってることそのものだ。ユーリの言葉に立ち尽くすフレンを他所に船に引き上げる。 出航しようとするとレイヴンが魔狩りの剣と行動していた青年ハリーを連れてやってくる。 彼はドンの孫であり天を射る弓の一員だが、偽の情報を掴まされベリウスに攻撃を仕掛けさせてしまったらしい。 ユーリがラゴウ達を暗殺した事に対し複雑な心境のカロル。さらに、ジュディスが突然フェエルティア号の動力である魔導器を破壊してしまう。 各地で魔導器を破壊していた竜使いがジュディスだと悟り驚愕するリタ。ジュディスは一方的に別れを切り出し、相棒の竜バウルに乗ってどこかへ飛んで行く。 幸い予備の魔導器があったため再出発。凛々の明星の今後に一抹の不安を覚えるユーリ。 聖核をベリウスの盟友のドンに渡すためダングレストを訪れるとベリウスのギルド『戦士の殿堂(パレストラーレ)』が押し掛けていた。 ドンが『海凶(リヴァイアサン)の爪』のアジトに向かったと聞いて背徳の館へ。館の奥でイエガーと対峙するドンを発見。 ノードポリカで魔狩りの剣とハリーがベリウスを襲った騒動の裏には海凶の爪が関係してると見抜いたドンは単身イエガーに対決を挑むがイエガーには逃げられてしまう。 ドンに聖核を見せるユーリ達。ドンはベリウスがこんな姿になってしまったと悔やむ。聖核について尋ねようとするが、ドンはもう時間が無いと言う。 襲ってくる海凶の爪。レイヴンがドンのために時間稼ぎしてくれと頼む。ユーリ達が海凶の爪の相手をしてる間にドンはダングレストに戻る。 ユーリ達がダングレストに戻ると一騒動が起きていた。 戦士の殿堂のボス、ベリウスが天を射る弓のハリーが原因で死んだ。それにより戦士の殿堂の報復が始まろうとしていた。それを防ぐには天を射る弓が相応の代償を払わねばならない。つまり、ドンの首を差し出すことに。 悲しむカロルを諭し、広場で自決をしようとするドン。ドンは全員にに「これからはてめぇの足で歩け」と言い放つ。 ハリーが自分の責任だから自分も自害すると駆け寄るが、レイヴンが「バカ野郎が!」と殴って止めた。 ドンが介錯を頼むが介錯人は現れず、ユーリが名乗り出る。ドンはユーリを損な役回りと言い、お前のこれからを見たかったと呟いた。ユーリはあんたの覚悟を忘れない、と告げる。ドンは自分の腹に刃を向けた…。 370 :テイルズ オブ ヴェスペリア:2009/12/20(日) 21 51 52 ID R1kIgfh10 ドンの死によって戦士の殿堂とユニオンの衝突は避けられたが、ダングレストは大きな支柱を失う。 ドンに認めてもらいたかった、ドンが憧れだったというカロルはギルドに対する意欲を失っていた。ユーリはお前の夢だったギルドはそんなものかと強くカロルを説得する。 カロルがいなくても凛々の明星は止まらない、ユーリは1人でも凛々の明星を続ける事を告げる。ユーリが去った後、カロルは1人咽び泣いた。 ユーリはギルドの掟の重さを痛感し、ジュディスの処遇について考える。 ジュディスの行き先の情報を掴んだユーリ達はテムザ山に行くことに。だが、カロルが姿を見せない。心配するエステルとリタ。 ユーリはカロルなら大丈夫と船に向かう。船を出航させようと言うところでカロルが乗り込んでくる。 カロルはボスと胸を張って言えるようになるまで自分をボスと呼ぶのはやめて欲しいと頼む(今までユーリがカロルをたまにボスと呼んでいた) レイヴンによるとテムザ山は10年前、『人魔戦争』と呼ばれる大きな戦が起こった戦場跡(レイヴンは戦争の当事者らしい)。 人魔戦争とは人と魔物が戦った戦争。人の勝利に終わったが生存者はほとんどおらず、帝国が情報操作している為に真相を知るものは少ないらしい。 道中、魔狩りの剣を叩きのめしているジュディスを発見。うちのギルドのメンバーに手を出すなと脅し魔狩りの剣を撤退させるユーリ。 ギルドを裏切る形で別れたジュディスへのけじめをつけに来たユーリ。ジュディスは理由を話すからついてきて欲しいと言う。 ジュディスすら場合によっては許さないと言うユーリに、カロルは何かを思う。 山頂で自らの行いについて語るジュディス。 ヘルメス式魔導器と呼ばれる魔導器を開発したヘルメスという科学者がいた。 ヘルメス式魔導器は通常の魔導器よりも高出力で技術の革新になるはずだったが、同時にエアルを大量に消費した。結果、各地のエアルクレーネは消費されたエアルを補う為に異常にエアルを放出するようになる。 始祖の隷長は脅威に気付き、ヘルメス式魔導を壊し始めた。人がそれに抵抗し、戦に発展した。それが人魔戦争だった。 ジュディスは始祖の隷長に代わりヘルメス式魔導器を壊してきた。 リタは何故今まで言わなかったのか、1人で世界を救ってるつもりかととジュディスを責める。 そこに魔狩りの剣のティソンとナンが現れる。 近くにジュディスの相棒バウルがいると踏んだ彼らはバウルを始末しようとテムザ山に現れたらしい。 カロルの制止も虚しく2人と戦う事に。2人を気絶させた後バウルのもとに向かう一行。 バウルは若い始祖の隷長であり、成長のために数日動けなかった。始祖の隷長にとってエステルの治癒術は毒。苦しむバウルを癒せぬことを歯痒く感じるエステル。 やがてバウルが成長し、巨大な鯨の姿になる。バウルに乗ってテムザ山を後にする一行。 疲労で眠りにつくジュディスの回復を待つ。世界のためとはいえギルドを裏切ったジュディスについて考えるユーリとカロル。 翌日ジュディスが目覚めた後、話し合いが再開される。 魔導器は大気中のエアルに干渉して世界を乱す原因だが、ある程度までは始祖の隷長が体内に蓄積することで世界のエアルを調整できる。 しかし始祖の隷長の聖核を手に入れようと人間が始祖の隷長を狙うようになり、今では役目を果たすのも難しくなっている。 (始祖の隷長が死ぬと聖核ができるので、高密度エネルギーである聖核を欲しがる人物はたくさんいる) また、以前ジュディスがヘリオードでエステルを狙ったのはエステルの治癒術がヘルメス式魔導器と同じくエアルの乱れの原因になるからだった。 ジュディスはフェローと約束した。人間であるエステルを見極める時間が欲しい。もし害のある存在ならば、エステルを殺す、と。 それを知っても尚エステルは自分のことを知るためにフェローに会いたいと言う。 371 :テイルズ オブ ヴェスペリア:2009/12/20(日) 21 53 05 ID R1kIgfh10 バウルに乗ってフェローのもとへ。リタは執拗に止めるがエステルの覚悟は揺るがない。 エステルはフェローに自分の力、満月の子のこと、世界の毒とは何かを教えて欲しいと訴える。もし自分が生きる事が許されない存在なら死んだっていい、でも何故死ななければならないのか理由が知りたい。 フェローは語り始める。満月の子の力はどんな魔導器よりも大量のエアルを消費し、エアルクレーネを刺激する。 リタはエステルの力が世界に及ぼす影響に勘付いていた。自分の仮説が間違ってて欲しかったと悔やむリタ。 世界を救おうとするフェローのとエステルを救おうとするユーリの主張が食い違うが、ジュディスが仲裁。 エアルを抑制する方法を捜させて欲しい、その前に世界が限界に来るようならジュディスがエステルを殺すという約束でフェローは納得する。 ユーリはエステルの「死んだっていい」という発言に苛立っていた。二度と言わないよう忠告する。 魔導器は古代に創られたもの。ならば昔も同じようにエアル関連で問題が生じたはずだと、その手がかりを求めフェローの言っていた「罪を受け継ぐ者」を捜す。罪を受け継ぐ者とは魔導器を創りだしたクリティア族と結論づけ、クリティアの街ミョルゾを目指す。 アスピオにいるクリティア族がミョルゾを知っている可能性があるとリタが言う。ユーリ達はアスピオを目指す。 カロルはジュディスがギルドの掟を破ったけじめについて、みんなで罰を受けようと提案する。 ジュディスが1人で世界のために行動していた、知らなかったとはいえカロルは仲間であるジュディスを助けなかった。仲間に協力しなかったことは一人はみんなのために、みんなは一人のためにという掟に反する。 そしてユーリも自分の道だからと仲間に話さないことがあった、それは仲間のためにならない。だから皆、罰を受ける必要がある。 正しいことをしてるのに掟をやぶったから罰を受けるべきかカロルはずっと悩んでいた。だから皆で罰を受けてやり直そうと提案する。 カロルの提案を皆が受け入れる。罰の内容は休まずクリティア族を捜すこと。 クリティア族のトートに出会い、ミョルゾへの行き方を教わる。 ミョルゾへ行くためにエゴソーの森へ。ミョルゾへ行く交換条件として、クリティアの聖地であるエゴソーに入り浸る集団を排除して欲しいと言われる。 エゴソーの森を守る騎士達は騎士団長直属の部隊だった。突然襲いかかってくる。 山頂に設置された兵装魔導器で狙撃されるがエステルの力をで事無きを得る。だが、エステルの力は感情に反応して無意識に発動するようになってきている。 兵装魔導器を止めようと山頂をめざす。兵装魔導器の技師を捕らえ機能停止させようとするがもう1台の魔導器に狙われる。その隙に技師に逃げられるが、リタが機能を停止させる。 文字通り死ぬ気で頑張るリタに感嘆するレイヴン。レイヴンも人魔戦争で死にかけたのだろうと言うユーリ。 「死ぬ気で頑張るのは生きてる奴の特権だわな。死人にゃ信念も覚悟も……」言った後茶化すレイヴン。 リタが2台目の兵装魔導器を停止させる間に騎士達と応戦するユーリ達。魔導器停止には時間がかかり、皆の疲労の色が濃くなっていく。 ならばいっそ魔導器を壊そうとするリタだがエステル達が止める。仲間に支えられ、リタが魔導器の機能停止に成功。騎士団が引き上げていく。 トートから受け取った鐘を鳴らすとミョルゾが出現。 ミョルゾは始祖の隷長に包まれた空を浮遊する空中都市だった。バウルに乗ってミョルゾへ。 372 :テイルズ オブ ヴェスペリア:2009/12/20(日) 21 54 55 ID R1kIgfh10 ミョルゾで長老に会う。クリティア族は魔導器を創った一族だが、大昔に捨てたらしい。 長老によると魔導器に使われる魔核は聖核を砕いたものだという。 さらにミョルゾの伝承を調べると、大昔に魔導器がエアルを乱し災厄を招いたという伝えがあった。 乱れた大量のエアルは星喰み(ほしはみ)となり世界を包む。その後、始祖の隷長と人間が力をあわせて星喰みを鎮めた。満月の子の犠牲を以て。 クリティア族はそれ以降、魔導器を捨てた…。 ショックを受け、姿を消すエステル。エステル不在のまま話をまとめるユーリ達。全ての魔導器は星喰み出現の危険をはらむものであり、ヘルメス式魔導器も満月の子も危険の一部に過ぎない。 全ての魔導器が危険の原因だが人は簡単に魔導器を捨てられない。 魔導器を使ってもエアルを消費しなければいい…リタがハッとする。リタ達魔導士が求める究極の到達地点「リゾマータの公式」 確立されればエアルの制御が容易になり、エステルも世界も無事になるかもしれない。 レイヴンはリゾマータの公式に辿り着くことこそが夢物語だと言って部屋を出ていってしまった。 ユーリ達は危険分子であるヘルメス式魔導器をつくり出している黒幕を捜すことに。聖核を狙ってる連中を追っていけば見つかる。話がまとまったその時、どこかで転送装置が作動する。 レイヴンとエステルが同時に姿を消した。訝しがる一行。 ユーリの脳裏にエゴソーの森でのレイヴンの発言がよみがえる。 『死ぬ気で頑張るのは生きてる奴の特権だわな。死人にゃ信念も覚悟も…』 初めて会った帝都の地下、騎士団長アレクセイが直々に迎えに来て釈放されたレイヴンの姿。なんでこんな時に思い出す、ユーリは苦々しげに呟く。 エアルの流れを辿ってエステル達の行方がヨームゲンの辺りに向かったと判明、ユーリ達はバウルに乗って砂漠へ。 ヨームゲンは廃墟となっていた。不思議がるユーリ達はデュークを見かける。デュークはカドスの喉笛で見た魔物と一緒にいた。同時にアレクセイが登場。 そこでユーリ達が遭遇してきた数々の事件。バルボス、ラゴウ、全ての黒幕が元を辿るとアレクセイによるもの判明する。 フレン隊が到着。フレンはアレクセイが謀反を起こした事が信じられない様子。 イエガーが登場し、アレクセイは去って行く。アレクセイにユーリ達を始末するよう言い渡されたイエガーだが、彼はエステルはバクティオン神殿にいると言って去っていった。 ユーリはアレクセイにまんまと利用されたフレンを責める。フレンの口からアレクセイの暴挙が明かされる。 ヘリオード、マンタイク、キュモールの行動、ヘルメス式魔導器の開発、聖核の回収、全てアレクセイの命令だったという。 ヨーデルの護衛に向かったフレンと別れ、ユーリ達はエステル救出にバクティオン宮殿へ。 373 :テイルズ オブ ヴェスペリア:2009/12/20(日) 21 56 13 ID R1kIgfh10 バクティオン神殿に向かうとそこではヘラクレスが始祖の隷長アスタルを攻撃していた。アスタルはバクティオン神殿の中に逃げ込む。 神殿に乗り込んだユーリ達の前にアレクセイが現れる。捕らえたエステルの力を強制的に引き出して攻撃。ユーリ達は倒れて意識を失ってしまう。 そこにソディア率いるフレン隊が駆けつけ救われる。フレンがユーリを助けるよう寄越したらしい。 ソディアがユーリを敵視する。何故ユーリのような人物がフレンの友人なのだとあたる。ユーリの存在はフレンのためにならない。ソディア達はその後すぐにフレンの合流すべく引き返して行った。 神殿の奥には結界が設置されて通れない。そこにエステルを殺しにきたデュークが現れる。 エステルを何としても助けるというユーリに、デュークは自分の剣を渡す。剣は『宙の戒典(デインノモス)』と呼ばれるもの。宙の戒典があれば結界を解けるらしい。 アレクセイとエステルの元にたどりつく。アレクセイはエステルの力を使いアステルを殺して聖核を入手した。 続けてエステルの力を使ってユーリ達に攻撃を仕掛けるが、宙の戒典の力で中和する。 アレクセイはもともと宙の戒典を欲していたが入手できなかったためエステルで代用しているらしい。 自分の力で皆を傷つけてしまうことにエステルが絶望する。 そんな中アレクセイの部下である親衛隊が現れる。その中からシュヴァーンが登場。ラピードが激しく吠える。 「……やはり犬の鼻はごまかせんか」 シュヴァーンの声はユーリ達のよく知る男の声のものだった。 天を射る弓の幹部であり、エステルをさらいアレクセイに引き渡したレイヴン。彼の正体は騎士団ナンバー2シュヴァーンだった。 ユーリ達に剣を向けるシュヴァーン。交戦の最中、シュヴァーンはわざと攻撃を受け、倒れる。 斬られた部分、はだけた胸に魔導器が埋め込まれていた。シュヴァーンは10年前の人魔戦争で一度死んでいた。アレクセイが心臓代わりに魔導器を埋め込んだことで蘇生させられたと言う。 突然神殿が崩れ、閉じ込められた。アレクセイはユーリ達をシュヴァーンと一緒に生き埋めにするつもりらしい。 ようやく訪れた死、と動こうとしないレイヴンをユーリは叱咤する。レイヴンは観念したようで脱出路を作るがその時天井が崩れる。 身を賭してユーリ達を逃がすレイヴン。アレクセイが帝都に向かったと告げる。ユーリ達が脱出した後、シュヴァーンの支えていた天井が崩れる…。 レイヴンの死を悼む仲間達に檄をとばすユーリ。 神殿の入り口でルブラン達と遭遇。彼らはシュヴァーンを捜していた。生き埋めになったことを告げるユーリ。呆然とするルブラン達をよそに帝都へ。 バウルで帝都に向かう途中ヘラクレスを発見。ヘラクレスにアレクセイがいると踏んで侵入を決意。砲撃が薄い左後方側から侵入する。 侵入するとそこにはルブラン隊がいた。そこにレイヴンが颯爽と登場、驚くユーリ達。 レイヴンは部下のルブラン達にアレクセイの部下を片付けるよう命じ、ユーリ達と同行を希望。駄目ならこの場でユーリ達に殺されても構わないと。 ユーリはギルドのケジメとしてレイヴンの命を預かった、勝手に死なさないと宣言。1人1人がケジメとしてレイヴンに鉄拳制裁を与えた。 アレクセイがいると思われた制御室に到着すると、ザギが急襲。ヘラクレスは囮でアレクセイはここには居ないらしい。 ザギを倒しヘラクレスを停止させるが、ザギが復活してヘラクレスの装置を破壊。ヘラクレスが誤作動を起こす。 その時イエガー達が突然現れてユーリを救出、ザギを倒す。イエガーはアレクセイが帝都にいると告げて去って行った。 ヘラクレスの動力を断つため動力室へ。動力室では聖核とエアルが暴走し、エネルギー主砲に集まっていた。主砲が放たれれば帝都ザーフィアスが粉々になる。 宙の戒典でエアルの暴走を止めることに成功するが、既にエネルギーが集まってしまい主砲が発射されてしまう。その時フレンの指揮により騎士団の船がヘラクレスに体当たりし、軌道を変え、ザーフィアスは難を逃れた。 ヘラクレスを発ちザーフィアスを目指すユーリ達。バウルに乗って帝都に行くとザーフィアスの結界が解けていた。 アレクセイによってエステルの力が暴走。エステルは苦しみ、嘆く。 ユーリはエステルの手を取ろうと手を伸ばす。エステルもまたユーリの手を取ろうとするが、手が届く前にユーリは吹き飛ばされてしまった。 「これ以上…誰かを傷つける前に… お願い 殺して」 エステルの悲痛な叫びが聞こえる。ユーリ達はバウルごと吹き飛ばされてしまう。 374 :テイルズ オブ ヴェスペリア:2009/12/20(日) 21 57 17 ID R1kIgfh10 カプワ・ノールの近くに不時着し、重傷を負う。身体を休める為にカプワ・ノールへ向かった。バウルは傷つき、しばらくユーリ達を運べそうにない。 ノール港では上空にエアルが溜まって赤くなり住人がパニックを起こしていた。 そこでティグルと再会、医者を紹介してもらい休憩する。 情報収集するユーリ。ヘラクレスの主砲によりエフミドの丘付近が道が消滅していて通れなくなり、ノール港は孤立してしまった。 ザーフィアスへの迂回路を探るが、船は騎士団が全て持って行ってしまい船も出せない。 八方ふさがりのユーリ達にティグルが提案する。海岸から続くゾフェル氷刃海では流氷が道になり、遠回りだが帝都に行けるという。 ゾフェル氷刃海、足場となる氷のあちこちに武器が刺さってた。冷たい海を巨大な魔物が泳いでいる。 途中で活動停止したエアルクレーネを発見。その時魔物が急襲、魔物の攻撃によりエアルクレーネが活性化する。 とっさにユーリがカロルを突き飛ばしカロルは難を逃れるが、濃いエアルによりカロル以外は身動きが取れなくなる。 カロルに逃げろと叫ぶユーリ。カロルは仲間が魔物に襲われようとしている所を目の当たりにする。 「ボクがやらなきゃ……今やらなきゃ… 今やらなくていつやるんだぁ!!」 勇気を奮い立たせ魔物に挑むが手も足も出ない。何度も何度も吹っ飛ばされ、その度に起き上がる。 ついに武器がはじかれ丸腰になってしまうカロル。頼むから逃げてくれと叫ぶ仲間達。 カロルはみんながいるから、後ろにみんながいるから大丈夫とあくまで魔物に立ち向かった。 カロルは遠くに大剣が氷に刺さっているのに気付き、魔物に向かって駆け出した。カロルの姿ユーリ達の死角に消えて、打ちのめされた音がした。 次の瞬間、空高くふっ飛ばされたカロルがユーリ達の目に映る。その手には大剣が握られていた。 「ボクの勝ちだ!」 上空からのカロルの急襲に魔物が怯み、エアルクレーネが制止。その隙に全員抜け出す。皆の力を合わせて魔物を倒す。 戦闘後、気が緩んで意識を失うカロルを気遣うユーリ達。眠るカロルにユーリが「ありがとうな、首領(ボス)」 しばらくして目を覚ましたカロルはドンの言葉を思い出す。「仲間を守ってみろ、そうすれば応えてくれる」その意味が分かった気がすると言う。 それがお前の見つけた答えならきっと正解だ、と励ますユーリ。一方、リタは先のエアルクレーネがエアルの乱れの制御の手がかりにならないかと考ええていた。 帝都の前にハルルを訪れる。カロルが熱を出し、休む場所を捜す。 ハルルは帝都から逃げて来た人の避難先となっていた。だが、避難した人が貴族ばかりなのを気にするユーリ。 ヨーデルと遭遇。ハルルに避難民を受け入れるようはからったのは彼だった。 帝都はエアルが暴走し人が住めない場所になってしまった。そんな場所に下町の人間が取り残されてしまったという。 宿屋に戻るユーリ達。帝都を包み込む程のエアルの暴走、全てアレクセイがエステルに負担をかけているらしい。エステルはもう無事では済んでいないのかもしれないと不安がるリタ。 ユーリは風に当たると言って宿屋を後にする。ついてくるラピード。 ユーリはヨーデルと遭遇する。ヨーデルはエステルの身を心配していた。 エステルは強い力を持っていたため評議会に担ぎだされた。そしてその力は世界の災いとなる。事によっては騎士団はアレクセイだけでなくエステルを討つこともあるかもしれない。 ユーリは帝都に向かう途中エステルのことを思い出す。少し休憩するとラピードに言って、眠りにつく。 目を覚ますとカロル達から攻撃される。勝手に1人で帝都を目指したユーリを責める仲間達。 ラピードがカロル達を連れて来たらしく、カロル達はユーリ1人で帝都に行かせないという。全員で最後まで行こうと決め、再出発した。 最悪の場合エステルを討つことになる、討たねばならないかもしれない。その決断を決めあぐねる仲間達。ユーリは1人覚悟を決める。 375 :テイルズ オブ ヴェスペリア:2009/12/20(日) 21 58 37 ID R1kIgfh10 帝都は異常に成長した植物が蔓延り、下町は覆いつくされていた。 だが城内はエアルが充満しておらず、人が普通に行動できる環境。アレクセイがエステルの力を使ってそう仕向けたらしい。 城の奥には下町の人間が避難していた。ルブラン達が下町の人間を救ったらしい。安堵するユーリ。 ルブラン達はアレクセイ親衛隊が『御剣の階梯(みつるぎのきざはし)』について話していたのを聞いていた。そこにアレクセイがいる。 御剣の階梯の頂上でアレクセイ、エステルと対面する。 アレクセイはエステルを返すと言う。だがエステルは操られていた。ユーリに刃を向ける。 エステルの力は本人の意思では制御できない暴走した状態だった。エステルが襲いかかる。 アレクセイがエステルを術式で拘束し、エステルが苦しむ。アレクセイはエステルの力を使い封印を解くという。海から巨大な建物が浮かび上がる。 その建物こそがミョルゾの伝承にある、世界の災厄を打ち砕いたという究極の魔導器、ザウデ不落宮なのだとアレクセイが高笑いする。 アレクセイはエステルをユーリ達を倒すよう仕向ける。 エステルが我に還った時自分の手で仲間を殺したと知った時の姫のことを思うと心が痛む、と嘲笑して消えた。 ユーリに再度剣を向けるエステル。 「これ以上…誰かを傷つける前に……お願い 殺して」 「今……楽にしてやる」 静かに言い放つユーリに全員が息を呑む。 エステルとユーリが一騎打ちとなる。 「帰って来い エステル!」 道具として死ぬつもりかと説得するユーリに、エステルが剣を落とす。 「わたしは… わたしはまだ人として生きていたい!!」 エステルが叫び、暴走がおさまる。空のエアルの乱れが消え去る。しかし、再度苦しみだすエステル。 リタがエステルを解放しようと解析するが、聖核の役割を果たしていたアレクセイの剣が無いため解放できない。 ユーリは宙の戒典を使うことを提案。皆に逃げるよう言うエステル。だがユーリが必ず助けると説得。エステルは笑顔を見せる。 解放に成功し、エステルの無事を喜ぶ皆。エステルはユーリの腕の中に落ちる。 「……おかえり」 「……ただいま」 ユーリはフレンの部屋でザウデ、アレクセイのことについて話す。ユーリはアレクセイ打倒のため明日ザウデ不落宮に挑むという。 ソディアの報告によりヨーデルに帝国の全権が委ねられる決定が下されたこと、フレンが団長代行と昇格が伝えられる。 ユーリはフレンを祝う。フレンはエステリーゼ救出はユーリのおかげと言うがユーリは細かいことはいい、と部屋を後にする。 それぞれ休んでいる仲間達と話すユーリ。 ジュディスはフェローにザウデについて訊いていた。 ヘルメス式魔導器を壊していた時は色々あることを考えないで済んでいたとユーリに打ち明ける。アレクセイ打倒を誓う。 ラピードが見つけて来た下町の住人の道具の修理を請け負っていたカロル。カロルは自分でもやれることをやっておきたいと言う。 エステルの身体の術式を解析しようと悩むリタ。エステルは帝都から出るとエアルが乱れてしまうらしい。エステルを自由にする方法を模索していた。 城の地下牢でくつろぐレイヴン。1人考え事をしていたらしい。今まで考えずにいた、だから考え直す、エステルからケジメを受けたことを話す。 翌日、フレンと別れ皆と合流する。 リタから宙の戒典を渡される。エステルの制御は上手くいったらしい。また、ジュディスはフェローからの警告を告げる。ザウデに触れてはいけない、と。 だが、エステルの姿はない。リタはエステルはもう戦えないという。エステルの力を抑えるため、レイヴンと同じく生命力を動力にした。 生活する分には問題無い。しかし術技を使えば生命力が削られてしまう。 そこにエステルが現れる。自分も連れて行って欲しいと。 最初はこれで普通に暮らせると思った、しかし皆が世界のために命懸けで戦おうとしてるのに自分だけ何もしないわけにはいかない。一緒に連れて行ってほしい。 ユーリ達はエステルの意志を尊重し、受け入れる。リタは1人で無理しないことを条件に甘受する。 バウルの怪我も癒えたのでバウルに乗ってザウデを目指す。 376 :テイルズ オブ ヴェスペリア:2009/12/20(日) 21 59 26 ID R1kIgfh10 ザウデの警備は厳重だった。侵入経路を考える一行。そこにフェローが現れて囮となってくれる。フェローの力をもってしてもザウデには手も足も出なかった。その隙に低空から到着。 通風路からザウデ内部に侵入し、途中アレクセイの親衛隊を倒しながら進む。そこでイエガーが登場。 イエガーは単身勝負を挑んで来た。ドンの仇を取るというレイヴン。イエガーの胸にもレイヴンと同じく魔導器が埋め込まれていた。イエガーは息を引き取った。 その様子をイエガーの側近ゴーシュとドロワットが見、去って行った。後味の悪さを抱きつつアレクセイを目指す。 途中フレンと合流。相変わらずソディアから敵視されるがここは協力した方がいいと、フレン隊と一緒に行動。アレクセイのもとへ。 アレクセイは元は騎士の鏡とも言える存在だったのに何が貴方を変えたのかと問うフレン.アレクセイは何も変わっていない、やり方を変えただけとせせら笑う。 今の帝国の在り方に不満を持ったアレクセイはザウデという絶対的な力を使い世界を1つにしようとしていた。エアルも始祖の隷長も関係ないアレクセイが覇権を担う世界を創ると。 全員が反発し、勝負を挑むがアレクセイの攻撃がユーリを狙う。フレンがユーリを庇うがフレンが膝をつき、ソディアがユーリを睨む。 アレクセイの足元が動きだし、上昇する。アレクセイのいる足場に飛び乗るユーリ達一行。 ザウデの頂上にてアレクセイとの戦闘に勝利する。そこには巨大な魔核があった。アレクセイが傷つきながらもザウデを発動させてしまう。 空の巨大な何かの塊が出現。それはミョルゾの神話に伝えられていた災厄、星喰みだった。 ザウデとは災厄を打ち砕いたのではなく、封じていた魔導器だった。自分自身の手で世界の破滅を呼び寄せてしまったと狂い笑い、絶望するアレクセイ。 アレクセイはもう駄目だと笑い続ける。もっとも愚かな道化が自分だとは、と自嘲する。その時巨大な魔核が降ってくる。涙を流してアレクセイは魔核に押しつぶされた。 ユーリはかろうじて逃げるが魔核を隔てて皆と別れてしまう。星喰みを眺めるユーリのもとに駆け寄る音。 フレンかと思って振り返った瞬間ユーリは腹を刃で貫かれた。眼前にはソディアの姿。 ユーリはザウデから転落し、海に落ちた。 377 :ゲーム好き名無しさん:2009/12/20(日) 22 01 43 ID R1kIgfh10 以上で2部終了です。 3部は後日投下します。 ミスして368のタイトルを入れ忘れてしまいました、申し訳ないです 369 :TOV:2010/06/10(木) 23 24 41 ID nlvPqiav0 埋めついでにTOV。 2009年12月20日の分の続きから。 ユーリは目覚めたら帝都の自分の部屋にいた。デュークが助けてくれたらしい。 貸していた宙の戒典を回収するために助けたらしく、剣を回収してデュークは素っ気なく立ち去った。 その後を追おうとしたユーリの前にラピードとエステルが現れる。ラピードはユーリがいるとわかっていたらしい。 そのままみんなと再合流すると、リタがエアルを制御する方法を思いついたと言いだした。 そのためにドンが持っていたベリウスの聖核が必要だったのだが、ハリーが盗まれたという名目で貸してくれた。 それを持ってゾフェル氷刃海に行くと、エアルの変換器を作るつもりが、それ以上のものができた。 聖核を経て始祖の隷長が転生した存在、精霊ウンディーネを生み出して、さらにエステルの力も制御してくれた。 精霊はエアルを制御する存在だから、精霊がいれば星喰みをどうにかできるのでは?と新たな希望が生まれた。 ザウデの魔核が本格的に壊れて星喰みが世界中の空を覆うなか、最低限必要な四属性の精霊を生み出す。 ウンディーネの他にフェローがイフリート、グシオスがノーム、クロームがシルフに転生する。 デュークのことを前から知っていたクロームの話によると、デュークが人間嫌いになったのは人魔戦争時に 彼の友であった始祖の隷長エルシフルを帝国が裏切って殺したためであるらしい。 それで人間を信じられなくなったデュークは、人間すべての命を使ってでも星喰みを倒すつもりのようだ。 四属性の精霊が揃ったので、精霊の力を収束する機械を作るためにカプワ・ノールへ行く。 宿屋に泊ったところで大きな振動があり、慌てて外に出てみればアスピオのあたりから変な建造物が現れた。 精霊たちはそれをタルカロンの塔と呼んでいた。デュークはタルカロンの塔で人間の生命力を吸収し、 それをもって星喰みを倒すつもりなのだ。 さらに、そこへユーリを探してソディアたちがやってきた。 フレンがヒピオニア大陸で危ない、という話を聞いてフレンを助けるために向かうことになる。 魔物のあまりな量の多さに、リタが作ったばかりの精霊の力を収束する機械を使わせてもらうことにする。 なんとかリタが作った機械のおかげで魔物を撃退することはできたものの、星喰みに使うにはとても出力が足らなかった。 四属性の精霊だけではなく、世界各地に無数にある魔導器の魔核を精霊にして数で補うしかない。 魔導器がすべて使えなくなるのだから、帝国やギルドの人間に話してこうするしかないと理解を得ることに成功する。 リタが世界中の魔導器の魔核を精霊に転生させるシステムを組んでいる一方、ユーリはフレンと話す。 自分の功績とされていることのほとんどはユーリのやったことだとフレンはいうものの、ユーリはそんなつもりはない。 言葉で上手く伝わらないのでいっちょ戦い、自分たちはお互いに手の届かないところがあり、それを補い合っているのだと 再確認した。 タルカロンに向かい、途中にいたザギを倒し、最上階にいたデュークと対決する。 精霊の力で星喰みを倒せるのだとしても、それは人間に都合のいいように世界を造り変えているわけで、 デュークはそれを何たる傲慢かと非難して結局相いれずに戦うことになる。 なんとかデュークを倒し、精霊の力を星喰みにぶつけたもののあと少し足りない。 エルシフルの望んだものは生きとし生けるものすべての安寧――そのために人は変わっていけるのか、と ユーリたちの行動を見ていたデュークが星喰みを倒すために宙の戒典で助けてくれた。 彼の助力でなんとか星喰みを倒すことができたのだった。おしまい。 10 :ゲーム好き名無しさん:2009/02/05(木) 22 08 11 ID 7PikbEU+0 一月にテイルズオブヴェスペリアの執筆予告をしたものです 途中かけのがあるようですが、初めから投下します 前の人すみません 11 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/02/05(木) 22 18 11 ID 7PikbEU+0 登場人物のあたりは前回の人と同じでいいと思います 第一部から ある日帝都の下町の水道魔導器(アクエ・ブラスティア)が故障してしまう ボロい魔導器しか与えられていない下町だ、毎度のことかと様子を見に行くと 魔導器の魔核が盗まれていた。魔導器は魔核がなければ動かないというのに… ユーリは情報を元に貴族街の「モルディオ」邸へ行くが、不法侵入に家捜し、騎士団との衝突と無茶が祟って捕まってしまう。 生活に必要不可欠な水道魔導器を壊れたままにはしておけない。 隣の牢のうさんくさいおっさんから「モルディオ」は学術閉鎖都市の天才魔導師だという情報を聞き出すと彼は脱獄し、城の外を目指す。 城から街へ抜ける途中、身なりのよい女性が騎士に追われているのに出会った。 ユーリが彼女を助け事情を聞くと、彼女はユーリの親友でもある「フレン」に会いたいと懇願してきた しかしフレンは既に城にはおらず、ユーリをフレンと勘違いをした赤眼の暗殺者に襲われる始末。 確かに異常事態なのは間違いないようだ。 「お願いします!助けてください!今の私にはフレン以外に頼れる人がいないんです。せめてお城の外まででも…」 エステリーゼと名乗るこの女性はどうしてもフレンに直接会って伝えなければならないことがあるという。 ユーリは相棒のラピード(犬)と合流しモルディオを追って学術都市へ、エステルはフレンに会うためハルルの街へ、 方角が同じため彼らは協力し、城を抜けて共に旅をすることになった。 呪いの噂があるという怪しいクオイの森を抜け、もう少しでエステルの目的地ハルルの街に着こうというところで一人の少年が飛び出してきた。 カロル・カペル。魔物討伐を専門にするギルド「魔狩りの剣」に所属する少年。 自称、魔狩りのエースであるカロルは森の出口である魔物を狙っていた。 目的地ハルルの街の結界魔導器は、巨大な樹と絡み合って複雑な構成をしている。 ところがこの街の名物にもなっているこの巨大樹が枯れてしまい、結界魔導器の力が失われて街は魔物に襲われていた。 フレン率いる騎士団が魔物を撃退したが、彼は魔導器の不調を調べるため発った後だった。 カロルはこの樹を治す除毒薬を作るため、素材に必要な魔物を刈ろうとしていた。 ユーリ達がこの方法について探っているとカロルが意外そうに驚いた 「信じてくれるの・・・?」今までの失敗から気を取り直して素材になる魔物を狩り、 薬を完成させて樹の根元に撒くカロル。しかし樹は反応は見せるものの回復しない。 街中が失意に飲まれる中、エステルは花が咲くよう祈る。すると光が発し樹は花を咲かせ結界が回復してしまった。 この力が何なのか、本人すらもわからずただ感激する中で城で襲ってきた赤眼の暗殺者たちを目にする 街の人に迷惑はかけられない。その上フレンは既にこの街にはいない。 強がっては見せるものの一人が嫌らしいカロルを加え、学術都市へと向かう。 12 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/02/05(木) 22 30 59 ID 7PikbEU+0 学術都市は帝国直属の魔導研究機関。許可がないものは立ち入り禁止だった。 犯罪まがいの手口で忍び込み、ようやく会ったリタ・モルディオは魔核泥棒の件はいいがかりだ、自分は無実だと主張する。 彼女にとって魔導器は何よりも大切なもの。自分が魔導器にそんな扱いをするなんてありえない。 論より証拠、と彼女は身の潔白を証明するため窃盗団のいる遺跡へ同行することを提案する。 遺跡に同行すると魔核泥棒の一味を追い詰めることに成功した。下町を襲った泥棒ではなかったが情報を得ることができた。 「港町にいる隻眼の大男が魔核を集めている。下町の魔核もおそらくそこにある。」 泥棒の件で疑ったことをリタに謝罪し、ハルルへ戻ろうとする一向 だが共に戦ううちにリタはエステルが不思議な力を使うことに気付いていた。 (エステルの力は自分の研究の手がかりになるに違いない…) 彼女はエステルの力が治したという大樹を見るという口実をつけ同行を申し出る。 「私、同年代の友達初めてなんです!よろしくお願いします!」 表裏なく喜ぶエステルに戸惑いながらもリタが一緒にいくことに。 ハルルへ戻ると少し前にフレン達が戻ってきて港町へ発ったという。 またしてものすれ違いに、ハルルの村長はフレンからの言付けを渡す。 それは「僕はノール港へ行く。早く追いついて来い」という挑発とユーリの手配書だった… 暗殺者と騎士団というふたつの厄介に追われ、ユーリ達は港町へ。 現時点での目的 ユーリ:魔核泥棒を捕まえるため港へ エステル:フレンに会うため港へ カロル:先に行った魔狩の剣のメンバーに追いつくため港へ ラピード:飼い犬 リタ:エステルの力に興味を持ち同行 丘を越えて港へ行こうとすると、丘では問題が起きていた。 旅人の安全のため設置された結界魔導器を竜に乗った槍使いが壊して飛び去ったという。 仕方なく丘を海の見える迂回路を通ることに。帝国一般人は街から出ることが滅多にないこの世界。 広大な海に感動すると同時に、ユーリ達はそれぞれ自分達のいた世界の狭さを自覚することとなる。 「早く追いついて来い、ね。簡単にいってくれる…。」 13 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/02/05(木) 22 53 06 ID 7PikbEU+0 辿り着いた港では執政官が圧制をしいていて重い雰囲気だった。降り続く雨に船も出ていない。 子供を人質にとられた両親が、税のため魔物を狩りに行こうと躍起になるような場面にまで出会う。 兎にも角にもフレンに会い、エステルはようやく用事を伝えることが出来た。 しかしフレン達は帝国騎士。ユーリが罪を犯したことに対して憤っている様子だった。 加えてフレンの部下ソディアはユーリの罪状について追求する。 ユーリは自分の罪に対し魔核泥棒を捕まえるまで待って欲しいと猶予をもらい、街の事情を調べることに。 どうやらここの執政官「ラゴウ」は重税を課し、住人をいたぶって遊んでいるという。 船を出せないような降り続く雨も執政官の天候を操る魔導器のせいという話しだ。 天候を操る魔導器などありえない。リタは調査したいというが、執政官の屋敷には騎士さえ入れないらしい。 有事特権があれば強制捜査ができるというフレン達 「なるほど、執政官の屋敷に泥棒でも入ってボヤ騒ぎでも起こればいいんだな」 ユーリは屋敷に忍び込むことに決める 屋敷前でユーリが城の牢で会ったうさんくさいおっさん「レイヴン」に出会い、屋敷潜入の協力を持ちかけられる。 協力といいながら彼はユーリ達を囮にして屋敷の中へ、ユーリ達は屋敷の地下へ入れられてしまう。 屋敷の地下には魔物が巣食い、攫われた人間も同じ場所にいれられていた。そこかしこに魔物に食われた骨が散らばる… 地下をさ迷うと巨大な魔導器を見つかった。いくつもの魔導器をつぎはぎにして、確かに天候を操っている。 魔導器の妙な使い方に魔導器を愛するリタが憤慨していると、丘で話しに聞いた竜使いが現れ魔導器を壊して飛び去ってしまう。 強制調査権限を使って乗り込んできたフレン達に後を任せ、逃げたラゴウ執政官を追って船着場から船に飛び乗ると そこにはギルド「紅の絆傭兵団(ブラッド・アライアンス)」が雇われて活動していた。 どうやらこの男が遺跡で聞いた魔核泥棒の親玉である隻眼の大男、紅の絆傭兵団のボス「バルボス」のようだ ここまでユーリを追ってきた赤眼暗殺者の一人、ザギを相手にしている内にラゴウとバルボスは逃亡 沈みゆく船の船室からは少年の声が聞こえてきた 14 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/02/05(木) 23 21 59 ID 7PikbEU+0 少年を助けて隣の港街でフレンとエステルから話を聞くと、彼は次期皇帝候補の1人ヨーデル殿下であるとのこと。 なぜそんな人が…と話しているとそこへラゴウが現れた 街で圧制を敷き国家重要人物まで誘拐していたにも関わらず、ラゴウは堂々と登場し白を切り通す。 結局ラゴウは証拠不十分と権力行使により不問となってしまう。 権力の力はここまで大きいのか。 目の前で死に行く国民も守らず上層でいざこざを起す帝国にユーリが苦言を呈するとフレンと言い合いになってしまった 「そうやって帝国から背を向けて、何か変わったか?」 「何も変わってないのは俺だってわかってるよ…!」 帝国全体を変えないといけないというフレン、目の前の人間を見捨てられないユーリ やり切れない思いを抱えて街を歩いていると、再びうさんくさいおっさんレイヴンに会い「紅の絆傭兵団らしき集団が北の廃都へ行った」と聞く ラゴウの屋敷で騙されたばかりで怪しむものの、他に手がかりもなく、 向かった廃都にいたのは「紅の絆傭兵団」ではなく「魔狩の剣」だった。 カロルはようやく仲間に追いつけたと喜ぶが、魔狩の剣の少女ナンに ハルルから出る際ついてこなかったのは逃げ出したからだと勘違いされ、クビを言い渡されてしまう。 気にかけてた女の子から、「むかしっからいつもそう!臆病者ですぐに逃げ出してどこのギルドも追い出されて…」 と痛いところつかれた上でのクビ宣言 カロルはショックをうけ行き場をなくしてユーリ達についてくる。 廃都の地下にはエアルが充満していて、みるからに凶暴そうな魔物が暴れているという非常事態だった 魔狩の剣が逆結界で魔物を捕らえていたが、またしても竜使いが現れこの結界魔導器を破壊してしまう 暴れる魔物に苦戦していたが、この魔物は落ち着きを取り戻すとエステルをじっと見つめ、立ち去っていった。 街へ戻ろうとすると貴族で編成された騎士隊、キュモール隊が待っていた。 彼らは実は帝国の姫であるエステルを乱暴に取り戻し、賞金首であるユーリを下民扱いし殺すよう命令する。 そこへここまでユーリ達を追っていた騎士隊、シュヴァーン隊が現れて牽制し ユーリ達を捕えエステルを保護したことでその場は収まった 15 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/02/05(木) 23 33 50 ID 7PikbEU+0 連行された先の新興都市ヘリオードで取調べを受けていると騎士団長アレクセイが現れる。 ヨーデルとエステルという二人の皇帝候補の取り計らい、 彼らの救助と護衛という名目でユーリの罪が白紙に戻された。 皇族であるエステルはユーリ達と別れ帝都へ帰るということだ。 この日ヨーデルから聞いた話しでは、今帝国ではエステルとヨーデルどちらを時期皇帝にするかが問題になっている。 エステルは評議会の、ヨーデルは騎士団の後ろ盾を受け、騎士団と評議会がもめている状態だそうだ。 翌日、激しい振動とともに街の結界魔導器が異状を起こし、大量のエアルを発生。 リタが修理を行い魔導器を治すが、高濃度のエアルにやられリタは倒れてしまう。 騒ぎの後カロルが無力な自分に落ち込んでいた。 大人にだってできないことはあるとのユーリの励ましに、カロルは一緒に新しいギルドを作らないかと持ちかける。 「ギルドか…考えておくよ」ギルドというのは下町でくすぶっていた自分では思いつかなかった新しい可能性だった。 部屋ではリタが目を覚ましていた。 自分を看病し続けてつかれて眠っているエステルを見て、自分はエステルにどう思われているか?とユーリに問う 今まで魔導器ばかりで他人など気にしてこなかったリタも、この旅で人との関係というものを学んでいた。 ほどなくエステルが起きだしリタに治癒術を使うと彼女はこう告げる 「もう大丈夫よ、それと治癒術を使うのに魔導器を使うフリはやめていいわ」 エステルの力とは魔導器なしでも治癒術が使える力。 魔導器なしでは術技の使えない世界では相当特異なものだが、リタとユーリはこれを見抜いていた。 そこへ竜使いが現れ一方的に攻撃を仕掛け、去っていく。話はうやむやに流れてしまう。 ユーリたちはこのままギルドの街ダングレストへ行き、紅の絆傭兵団の情報を集めることになった。 帝都へ戻るエステルに挨拶をしていると騎士団長アレクセイが現れ 帝国直属の研究機関の魔導師であるリタに、先日の魔導器の暴走についての調査を依頼する。 似たような異状が起きている大森林に行って貰いたいというのだ。 エステルが自分の力も役にたつはず、同行を嘆願する。まだ旅をしていたいという彼女の密かなわがままでもあった。 騎士団長アレクセイはユーリに護衛を任せることでそれを許可した。 一行はまず、大森林への通り道でもあるギルドの街ダングレストを目指す。 16 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/02/06(金) 00 39 00 ID TKyKA+sA0 ダングレストはギルドの巣窟。帝都に次ぐ規模であり、五大ギルドが総括する「ユニオン」の街。 今はギルド「天を射る矢(アルトスク)」のボス、ホワイトホースが統領(ドン)である。 そして、紅の絆傭兵団も五大ギルドのひとつであった。 情報を得ようとユニオン本部へ向かう途中、魔物の襲来を告げる警鐘が鳴り響いた。 そして突然、結果が消失してしまった。地鳴りのするほどの大量の魔物が直接街に襲いかかる。 応戦していると大柄の屈強な老人が現れ魔物をなぎ倒していった。 この男こそ天を射る矢のボス、この街の元首であるドンだった。 フレン達騎士団も現れ手を貸そうとするが、ドンは「帝国の世話にはならない、自分達の街は自分達で守る」と突っぱねた。 ここは彼に任せ、魔導器のスペシャリスト、リタとともに結界魔導器へ急ぐと赤眼の暗殺者が魔導器の修復を阻止しようと襲ってきた。 彼らを倒し結界魔導器は修理したが、魔物の襲来、暗殺者と不審続きである。 事情を聞こうにもドンは魔物の群れを追っていき、落ち着きを取り戻した街にはいないことがわかる。 この間に帝国から依頼された調査を終わらせるため、大森林へ行くことにした。 そんな彼らの会話をレイヴンが密かに聞いていた。 ケーブ・モック大森林へ付くと確かに新興都市ヘリードと似たようなエアルの異状が起きていた。 そこへレイヴンが現れ同行を願う。 本当の目的を言わない明らかに胡散臭いレイヴンにユーリ達は警戒しつつも、共に奥地へ。 大森林の奥では大量のエアルが放出され、魔物が暴走していた。四方を囲まれ窮地に立たされる一行の前に、白髪の男が現れる。 彼が持っていた剣を掲げると、エアルの異状はおさまり魔物の動きも落ち着きを取り戻した。 レイヴンは彼を知っているようで「デューク」と呼んだ デュークは「エアルクレーネには近づくな」と謎の警告をして去っていく。 エアルクレーネとは世界に点在するエアルの源泉であり、この大森林のエアルの異状もそこから起こっていたものだった。 リタはエアルを鎮めたあの剣の力こそが、自分が研究して捜し求めている「リゾマータの公式」ではないかと推測する リゾマータの公式とは、 エアルの仕組みに自由に干渉することが可能にする世界中の魔導士が追い求めている現代魔導学の頂点 これまで消費する一方だったエアルを、使用し、形を変え、また還元することができるという未知の理論 リタはこの現代魔導学の頂点を追い求めていた。 エステルの力がヒントになるかもしれないとついてきたのもこの公式のためだったのだ 17 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/02/06(金) 00 45 19 ID TKyKA+sA0 大森林の入り口では魔物を追ってきていたドン・ホワイトホースに会った ドンに声を掛けられるレイヴンはどうやら天を射る矢の一員らしかった。 ドンは急用が入り街へ戻るという。ユーリ達の用件もダングレストで聞いてもらえるということで話がついた。 ダングレスト、ユニオン本部へ行くとフレンが来ていた。ドンの急用とは騎士団からの話だったのだ。 フレン達騎士団の用件は、ユニオンと紅の絆傭兵団の盟約破棄、および討伐の協力を仰ぐというもの。 近頃行き過ぎた行動の目立つ紅の絆傭兵団への処置を考えていたドンはこれに乗り気であり、話はうまくまとまりそうに見えた。 しかし、フレンが持ってきたヨーデル殿下からの密書には 「ドン・ホワイトホースの首を差し出せば、(紅の絆傭兵団)バルボスの件に関しユニオンの責任は不問とする」 との記述。 ヨーデル殿下がこんな密書を出すはずがないと訴えるフレンだが、 ドンは憤った様子でフレンを牢へ入れ、帝国との前面戦争を宣言した。 ユーリが1人地下牢へ忍び込みフレンにこの件について聞くと 道中あの赤眼達に襲われ、その時に書状をすりかえられたのではないかという。 騎士団とギルドの衝突を狙う例の執政官ラゴウが仕組んだことだろう。 そこまでわかっているならさっさと取り返して来い、とユーリはフレンの身代わりに牢へ入った。 実はドンも書状が偽者であるということ、黒幕がいるということに気付いていた。 黒幕をおびき出すため、血気盛んなギルドの連中を納得させるため、わざと戦争などと煽ったのだった。 牢へ来たドンはユーリに責任をとって黒幕を探し出せと言い、さらに状況を煽りにいった。 外へでるとエステル達が紅の絆傭兵団を見かけた駆け寄ってくる。 彼らが潜む建物に突入すると、紅の絆傭兵団のバルボスとあの港町の執政官ラゴウがいた。 ユーリ達が踏み込むも外では帝国とギルドの争いの音が聞こえる。 このままでは騎士団とギルドが衝突し、双方が壊滅的な打撃を受けるだろう。 騎士団が壊滅すれば評議会が帝国を支配できる。ドンが死んで主力ギルドが弱体化すれば、紅の絆傭兵団がギルドを支配できる… ラゴウとバルボスはこういった利害関係の内に手を結んでいたのだった。 一発触発の睨み合い続く草原に、フレンが書状を取り戻して駆け馳せた。 魔導器を使い逃げるバルボスを例の魔導器破壊の竜使いが現れ追おうとする。 ユーリは竜使いに足になってくれるよう頼み、仲間をおいてバルボスを追っていった。 18 :テイルズ オブ ヴェスペリア ◇l1l6Ur354A:2009/02/06(金) 02 11 43 ID TKyKA+sA0 ユーリと竜使いはバルボスを追って怪しげな塔につく。 巨大な魔導器で構成されたこの塔、竜使いは一部しか壊すことができず二人は囚われてしまった。 牢の中で改めて竜使いの姿を見ると、彼女はクリティア族の女性だった。 ジュディスと名乗る彼女に魔導器を壊す理由を尋ねると「壊したいから壊しているだけよ」とはぐらかされてしまう 意気投合した二人が一芝居打ち、牢からの脱出すると街からは仲間達がかけつけていた。 共に塔を上りバルボスと戦いに向かう。ただし、リタを含む仲間にはジュディスが魔導器壊しの竜使いだとは隠したまま。 リタにとって魔導器は特別な存在。それを壊すジュディスのことを告げて、今わざわざ事を荒立てる必要はないのだ。 屋上では見たこともない強力な武器を使うバルボス。彼の武器にはユーリが探していた下町の水道魔導器が使われていた。 そこへ急に大森林で会ったデュークが現れバルボスの魔導器を破壊して去っていく。 バルボスと戦い決着をつけたユーリは、ようやく水道魔導器の魔核を取り返すことができた。 自分の負けを悟ったバルボスはユーリは若いころのドンに似ていると話し始める いつか大きな敵を作り世界に食いつぶされる存在だと。 「悔やみ、嘆き、絶望した貴様がやってくるのを先に地獄で待つとしよう…」 言い終えるとバルボスは塔の上から身を投げ暗闇に消えていった。 目的をはたしたジュディスと別れ、ダングレストへ戻るとラゴウが糾弾され、騎士団に連行されていた。 これで帝国も安定し城の中にも安全になる。エステルは迷いながらも今度こそ帝都に帰ると告げる。 しかしその夜、今回もラゴウは評議会の立場を利用し、大した罪には問われなくなったことがわかる。 ラゴウは帝国を混乱に陥れた。人を人とも思わず蹂躙し、大勢の人間を好奇によって殺してきた。 にも関わらずラゴウを法で裁けない帝国の現状。 ユーリがフレンに話を聞きにいくと、フレンは隊長に昇格していた。 隊長になっても蹂躙される人々を助けられないと悔しがるフレンに、ユーリはそのまま上に行けと告げる 「俺も俺のやり方でやるさ…」 そしてユーリは再び悪事を企て密談していたラゴウの元へ行き、一閃の元に殺害した。 19 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/02/06(金) 02 15 19 ID TKyKA+sA0 次の日、リタは各地のエアルクレーネの調査のためにダングレストを去った。 エステルも街を出ようと挨拶をしていると、巨大な魔物が現れ街を襲う。 魔物はエステルに向き合うとこう告げる「忌マワシキ 世界ノ毒ハ 消ス」 騎士団が強力な兵器を持ち出し応戦し、町中は混乱に陥った 魔物を見上げていたジュディスも引っ張るように混乱の街から逃げる一向。 そんな中エステルは帝都へ戻らずにユーリ達と旅を続けたいと言う。自分にはまだ、知らなければならない世界がある。 ユーリもカロルとギルドを作るため帝都にはまだ戻らないと決心。 崩れた橋の向こうで立ち竦むフレンに彼らは一方的に別れを告げ、下町の水道魔導器の魔核を託してダングレストを後にした。 その上空を、巨大な魔物も何故か攻撃を止め、飛び去っていく…。 20 :テイルズ オブ ヴェスペリア:2009/02/06(金) 02 20 53 ID TKyKA+sA0 第一部終了です。今日はここまで。 大きくまとめて三部までで相当長い話ですが、なるべく綺麗に簡潔にまとめるよう努力します 途中でなんですが、語句等疑問があったら補足しますのでどうぞ
https://w.atwiki.jp/malicestella/pages/128.html
カロル先生がユーリを観察してるだけの話(笑)。 扉が閉まり、忙しない足音が遠ざかっていく。男は、足音が完全に聞こえなくなった頃、漸くうっすらと目蓋を押し上げた。開けた視界は目を閉じていたときとあまり変わらなかった。 他の町で利用するような安宿と違い、新興都市の真新しい宿の天井はしみ一つもない。そんなことを考えながらソファーの上で仰向けになっていたら、いつの間にか眠りに落ちていたらしい。それなりに高かった筈の陽はすっかり山向こうに沈み、灯りのない部屋は天井のしみの有無を判別することが困難である程度には暗くなっていた。 こんなに暗くなる前にさっさと灯りを点ければ良かったのに、と今はもう居ない足音の主に男は声には出さずに語り掛ける。灯りを点ける間も惜しんで、一体何をしているのだと、長く細い息を吐き出しゆっくりと上体を起こしに掛かった。 開け放されたテラスの手摺り越しに輪郭を薄ら青く浮き彫りにした山々を見留め、寝起きで乾いた口内からそろりと引き摺り出した舌先で唇を舐めた。乾いた唇は裂けていて、痛みは感じなかったが血の味がした。 「何だか、なぁ……」 すっかり沈んでしまった太陽の名残を眺めたまま、男は溜息と共に呟いた。 クセノスの子ら Mad Pain and Martian Pain 20090314 宿に戻ったカロルを迎えたのは、人気のない冷えた部屋だった。 今日は午後から雨が振り出して、日ももう沈むという先刻になって止んだ。雨上がりの空気は冷たく澄み渡り、誰が最後にこの部屋を後にしたのか広々としたテラスに通じる出窓は大きく開け放たれている。個人的に自由に出来る時間とはいえ、誰も彼も身勝手なものだ、と真っ先に部屋を飛び出していった自分のことは棚に上げ出窓へと近付いた。 雨はよく降るものの風が強く吹く地方ではないので、部屋の中に雨水が入り込んでいる様子はなかった。これなら太陽が完全に沈むそのときまで窓は開け放したままでも良いだろう、とカロルは思った。 淡い色をした空に陽の光を照り返して、黄金に耀く帯状の雲が拡がっている。明日は晴れる、そう確信して窓に背を向け、どきりとした。誰も居ない、自分だけだと思っていた部屋の中に人が居たからだ。 ソファーの手摺りから、だらりと魔導器を引っ掛けた腕が垂れ下がっている。沈み込んでいるらしい身体はカロルの立つ場所からは見えなかったが、窓から差し込む彩度の高い陽の光を照り返す金色の魔導器の持ち主を連想するのは容易い。毛足のそう長くはない筈の絨毯は、それでも子供一人分の足音を簡単に消してしまった。そうして、回り込んだ先には案の定長い黒髪の男が、指先を床の上に掠めるように投げ出してソファーを陣取っていた。 カロルの仲間であるこのユーリ・ローウェルという男は、基本的に人の気配に聡い。例えば、野宿なども多く、そういった場合は大人数であっても、起きている人の気配があっても、きちんと休んでいるようなので神経質というわけではない。ただ休んでいた筈の彼が、人の気配、そこに何かしらの動きを感じ取るとふ、と確認するように目を開いていたことがそう少なくはないと気付いていたカロルは、物言わぬ彼の胸が緩やかに上下するのを不思議な気持ちで見下ろしていた。 ユーリの眠るソファーの傍らに片膝を突き、覗き込んでも彼が起きる様子はない。カロルが部屋に入ってきた時点で存在を認識し、確認し、その上でカロルが気付く頃にはまた寝入っていた、と考えるのが妥当かとも思いながら、物珍しいこの一回り近く歳の離れた男の寝顔を食い入るように見つめる。 髪は、長い。丁度カロルの視線の高さ辺り、彼の背の中程で毛先は揺れている。カロルとユーリとには四〇センチ以上の身長差があるので、少なくともその程度には長い。髪が黒いこともあってか、服装も黒い色を好んで着ている傾向がある。時折女性と間違われることがあるのはこの長い髪のせいだということをカロルは知っている。 ユーリは精悍とまでは行かなくても決して女顔というわけではなかったし、線の細さや、女性的なたおやかさとも無縁だった。魔導器をぶら下げた腕も、その先の手や指先すらも節の目立つ筋張っていたり、筋肉質であったりするもので、女性特有のまろみは微塵も感じさせない。彼の顔立ちは同性であるカロルの目から見ても整った美しいものではあったが、誰もが振り返るような突出した美しさはなかった。それこそ彼の幼馴染みである騎士団長代理や、かつての人魔大戦の英雄の外見の方が余程、柔らかさや線の細さを感じさせた。 けれど、彼は女性に間違われる。 それが大した手入れもしていない、ただ無精で伸ばし続けた長い髪のせいだということを、たったそれだけのせいだということを、彼もまた知っている。カロルが当たり前のように知っているのだから、彼も知らない筈がない。それでも、間違われる度に相応の不満をこぼしはしても、知っていて尚ユーリは髪を伸ばし続ける。彼はそれを惰性だと言い、無精であるとは言わなかった。 何でもない顔をした、ただ無個性に整っただけの男の顔を、ただ見つめた。傾いた陽が、部屋の中を暖色に染め上げる。閉じられた目元の、そこを縁取る睫毛が色濃く陰を落とすのを見て、睫毛は意外と長いのだな、と思った。 閉じた瞼の向こうには夕闇を思わせる深い色があり、彼はその瞳でカロルを見守ってくれる。緩く結ばれた薄い唇が選択を柔らかく促し、時に叱咤を、時に後押しするような言葉をカロルに与える。それはこの男が仲間の全てに等しく向けるもので、自分だけが特別ではないことをカロルは知っていた。けれど、例えばユーリが浮かべる表情一つ、彼がときにカロルのためだけに紡ぐ何気ない一言、一挙一動が自分の意識を惹き付けて止まないこともまた、カロルは知っていた。 理由は、それとなく思い当たる。何てことのない、単なる刷り込みなのだという自覚は、ある。 情けない話、本当にどうしようもないとき、それこそ八方塞がりとでも言うべきそのときに、圧倒的な「大人」、揺るぎない「大人」、そして何より身近な「大人」として出会ったのがユーリだったのだと、それだけのことだった。もっと、更に言うならば、あのときの自分にとって都合が良かった存在というだけのことでもある。 (でも、それってボクにとってだけじゃないでしょ、ユーリ?) 彼にとってもまた、自分の存在は都合が良かった筈だ、とカロルは眠る男を見下ろしたまま声には出さず断定した。 恐らく、この男に抱いている感情はかつてカロルを「魔狩りの剣」に誘い入れてくれた少女に抱いていた憧憬にそれとなく近い。自分には無いものへの憧れ、或いは渇望だ。けれど同時に、彼女への憧憬が何処か甘やかな感情を孕んだものであったのに対して、ユーリに抱くのはそうした優しさや柔らかさを連想するものからは程遠いように思えた。 眠る男の、相貌から上下する胸元、そして武具の外された右手が無造作に腹部に乗せられている。その、恐らくは丁度真下辺り――カロルは節の目立つ男の手ではなく、またその指と指との間から覗く彼の黒い服でもなく、その下にあるであろう真新しい傷痕を思い、目を細めた。 ザウデ不落宮でかつての騎士団長アレクセイとの交戦後、ユーリとはぐれたことがある。はぐれた場所はザウデ不落宮の最上層で、どう考えても海に落ちたのだとしか思えなかった。そのときの言い知れない絶望感と来たら、誰も彼もが冷静さを失い、彼を慕うエステルなど今にも海に飛び込みそうな勢いだった。なのに当事者であるユーリは、あれだけ探したというのに見つからなかったユーリ・ローウェルという男は、数日後にはことも無げに再び姿を現わすと「海に落ちた」、と分かり切っている真相を告げて笑った。結果ではなくそこに到った原因は何なのだ、と詰め寄る少女たちにも彼は曖昧な言葉ばかりを返した。 カロルが少女たちと一緒にユーリを問い詰めなかったのは、彼の脇腹に塞がってはいるものの、真新しい、見覚えのない傷痕があったからだ。それは小さく、目立たない。けれど彼の不意を打ち、注意力を削ぐには充分過ぎるほどに深い傷だったのだろう。例えば、落ちる筈の海に足を滑らせる程度には。 陽は、霧掛かり輪郭のぼやけた山脈の向こうへと沈みかけていた。少しずつ彩度の失われていく部屋の中でカロルはただ、男の手の、その下のことを考えていた。 彼が、その傷のことを、足を滑らせたその原因を誰にも、それこそ幼馴染みであるフレン・シーフォにすら明かさないのは、それが既にユーリの中で完結してしまっていることだからなのだと、カロルは思った。今は塞がっている、けれど真新しいその傷は確かに血を流した筈なのに、この男の痛みには成り得ない。傷付き、血を流したという事実はただの事象でしかなく、男の中には始めから本来感じるべき痛みは存在していないかのようだった。 ユーリが、起きる様子はない。起きる様子がないから、カロルはつまらないことばかりに気を巡らせる。早く、起きれば良いのにと思う。思いながら、夕闇の迫る部屋の中で、そう目にする機会のない男のあどけないとさえ言っても良いような物珍しい寝顔をまだ眺めていたい、とも思う。 男の手は罪のないとはとても言えないにせよ、それでも確かに人の血で汚れていた。彼は、法に背き自らの判断で人を殺めた。だから彼は、同じように法の加護から外れた報いが訪れたという事実をある種の諦観を以って受け入れるしかなかったのかも知れない。或いは因果でしかないのだと、当たり前の事実であると彼は最初から解っていたのかも知れない。罪でも罰でもなく、後から訪れるものもなく、また後に残るようなものですらないのかも知れない。 カロルには彼が、まるで優しいもの、温かいもの、柔らかいもの、その全てを置き去りにしているように見えた。置き去りに、若しくは端から自分には不要なのだと押し付けるように「誰か」に託して、自らはただ生き急いでいるかのようだった。 夜は、もうすぐそこまで迫っていた。陽の光に光源を頼っていた部屋は、間もなく暗闇に沈む。カロルは膝立ちになると身を屈め、ソファーを覗き込んだ。視覚細胞の活動は、殆んどが桿体へと移行していた。 彩度の落ち込んだ部屋に、ぼんやりとユーリの顔が薄ら白く浮かび上がって見える。その頬に、落ち掛かった黒髪を小鳥を撫でるような仕草で脇に流すと、手を背凭れと肘乗せの上にそれぞれ添えてカロルは屈めた上体を更に前へと倒した。そのまま、男の口の端に唇を押し当てる。殊更冷たいというわけでもない。ただ、あまり体温というものを意識させない男の唇は乾いてささくれ立っていた。 カロルは目を閉じていなかったので、ユーリの顔をこんなに近くで見たのは初めてだな、と思った。こんなに近くで目にしても、やはり彼の顔はただの何でもない男の顔で、ただの何でもない男のかさついた唇は切れて、血が滲んでいた。 唇を離して、舌先で舐めると錆びた味がする。引き入れた舌先から口内に広がる自分のものではないものの味が薄まったところで、カロルは今一度顔を男に近付けて、同じ場所に唇を落とした。 今度は、目を閉じた。 窓から見える、まだ薄っすらと地平線の明らんだ西の空に夕星を見つけた。カロルはいつかのときと同じように廊下に座り込んでいた。視線を青々と光る星から外すと、そのままゆっくりと俯き抱えた膝に額を押し当てた。それから、カロルは頭を足と足の間に押し込み、更に両手で抱えて項垂れた。 「何だか、なー……」 誰にともなく、呟く。 気付いたらカロルはここに居て、星を見ていた。恐らく、我に返るか何かで恐慌状態に陥り、そのまま逃げるようにあの部屋を後にしたのだろうということは想像に難くない。 逃げるように後にしたあの部屋に残された男が溜息と共に吐き出した言葉をカロルが知る筈もなく、口の中に残っている(ような気のする)錆びた味に、一人自己嫌悪に陥るしかなかった。 でも、第三部ってヘリオード行く用事ないんだよなぁ。(20090314)
https://w.atwiki.jp/malicestella/pages/147.html
アレクセイがさり気なくひどい言われようかも知れません。 アレクセイが好きな方(私だ!)(笑)はそっと回れ右してみるのも手です。 健やかな喧騒はすっかりなりを潜め、町は静けさに沈んでいた。 下町の坂を何をするわけでなく緩慢な足取りで上りながら、自分の故郷はこんなにも寂寥としていただろうか、とユーリは首を傾げる。そして、擦れ違う人の陰鬱な顔を横目で見遣ると、そのまま空に踊る天殃を仰いだ。 「まー……分からないでもない、か」 なあ、と傍らに寄り添い歩く相棒に目配せをすれば、いつもの相槌が返される。期待通りの答えに満足して、ユーリは相棒の耳の裏を一撫でし、また歩きだす。 空を覆う、古の災厄の名を「星喰み」という。太古に栄えた魔導器[ブラスティア]文明がエアルの増加を誘発し、結果エアルの調停者だった始祖の隷長[エンテレケイア]がその過負荷に耐え切れず転化した負の遺産だ。 ザウデ不落宮に封じられていたそれを、こともあろうか兵器と勘違いして解放した馬鹿が居る。帝国の、元騎士団長だ。哄笑と共に舞台を降りた道化は、災厄を純粋な力と思い込み、その力を以ってして世界を纏め上げるつもりだったらしい。 男は自身の所業を「手を汚すことも厭わない」、と形容した。つまり、どれだけ崇高な目的であるよう唱えはしても結局は帝国の強いてきた独裁制と自身の理想(野望?)がそう大差ないことを自覚はしていたのかも知れない。その点――つまり、自身の信じる、或いは貫こうと思う正義に絶対性が伴いはしない点を意識的にせよ無意識的にせよ理解しているという点では、不本意だが男の言わんとすることは分からないでもない。理解出来るのは言わんとすることに限られ、その理想の方向性に納得など勿論出来るわけがなかった。ただ、己の信じるところを成すために自ら汚れ役を買って出る、というブレのない男の姿勢は奇妙にユーリ自身と被ることもあり、若しかすると傍からは自分もあの男のように見られているのだろうか、と思わないでもない。そして、それは何となく、少し、嫌だな、とユーリは思っていた。 そうして解き放たれた「星喰み」は空を覆い、大地を喰らい、着実に世界を侵していった。男の声高に称えた理想の果てに訪れたものは何ということのない、世界の終末だ。そして、そんな未曾有――などでは決してない、過去の皺寄せを前に帝国とギルドのみならず、始祖の隷長[エンテレケイア]までもが一つになろうとしているのは大した皮肉だ。男の意図とは外れたところで歯車は正しく噛み合い、回りだした。古今東西、共通の敵や脅威を前にバラバラだった思想や理念が団結するというのは随分と使い古されたものだが、どうやら未だに有効であるらしい。 (違うな。『有効』だなんて可愛いモンじゃなくて、単に学習してねぇだけか) 古今東西使い古されている上、飽きもせずに同じ手に食い付くというのは、そういうことなのだと言い切ってしまって良いだろう、とユーリは思う。決意を固め「敵」を見据えているその時だけは皆心に誓うのだろう。 「『もう二度と、同じ過ちは繰り返すまい』――って、か」 この平和を、友情を、永久に尊び守ることを誓う。虚構の誓約の名の下に、志の辻褄を合わせた勇士が集う。 それも、構わないとは思う。例え争いがまた巡っても、今度の平和は永く続くこともあるのかも知れない。ただ、平和と抗争のプロセスなしに世界は廻らないという事実、その事実を皮肉に思う。独裁者の投じようとした劇薬は、結局こうして一番収まりの良いところ、良いように、落ち着いてしまったというわけだ。どちらともを最良とは呼べず、ただただ不毛な過程だけがまた繰り返される。 せめて後始末くらいはしていってくれ、と思わないでもなかったがこの危機を巧く捌けばフレンの株も上がるだろうし、それで良しとしておくことにした。そうでなくとも、もう居ない人間を中傷するのは気が引ける。 坂を上りきり、市街地へ出ても相変わらず帝都は閑散とした様子で、普段なら子供たちの行き交う午後の広場も今は静けさに包まれている。 遠く、高らかな尖塔から時を告げる鐘の音が響くと、これはまたますます終末じみてきたな、とユーリは肩を震わせて笑った。 スワンプマンの埋葬 Burial Play 20090604 道具屋で不足していたボトル類を補充すると、鐘の音に誘われるように郊外へと向かった。用は済んだのでこのまま下町の宿に戻っても良かったが、どうせ今は自由行動中で日が暮れるまでは誰も戻りはしないだろう。自分含め、どうにも落ち着きがない。 郊外には共同墓地がある。普段からこの周辺は閑散としていたが、迫り来る世界の脅威を前にしてもその光景に変化はない。寧ろ以前来たときよりも増えているくらいかも知れない。見苦しくない程度に手入れの行き届いた花壇を横目に、花くらい持ってくるべきだったかな、とユーリは思った。 墓地の門に差し掛かるとそこでラピードは立ち止まり、糸杉の下で座り込んだ。聡明な相棒はユーリが命じるまでもなく分別というものを弁えているということらしい。確かに、万人が犬に対して好意的な目を持っているわけではなかったし、無用な誤解を生むこともない。 ちょっとだけな、と頭を一撫でするとラピードは腕に顔を埋めて伏せた。 相棒の頭から手を離して屈めた上体を起こす際、流れ落ちる髪の間に見慣れている気のする石楠花色に目を止める。姿勢を正し、改めて見遣ればその背中は矢張りレイヴンのものだった。 「なーにやってんだ、あのおっさんは……」 ユーリが首を傾げながら呟くと、視界の隅で相槌を打つようにラピードの長い尾が揺れた。 最初は、昔戦友兼想い人だったという女の墓参りにでも来たのだろうか、とユーリは思った。海凶[リヴァイアサン]の爪の暗殺者たちからレイヴンと女、そしてイエガーの関係を聞いたのはつい最近のことだ。意外と面倒臭い――繊細な性格をしているレイヴンが、感傷的になって彼女の墓に顔を出すという構図は然したる苦もなく容易に思い浮かぶ。だから、もしあの面倒臭い――繊細な男が在りし日の思い出に浸りたいだとか、感傷的な自分に酔いたいというのであれば声を掛けずにそのまま立ち去るつもりでいた。だが、男の立ち尽くす墓の前には想い人の愛したという明るい色の花はなく、ユーリ同様その手には何も持たなかった。 それはそれで面倒臭い気もしたが、何より好奇心に勝てなかった。短く刈られた緑の絨毯を踏み締めて、黒い鳥の巣に声を掛ける。 「黄昏てんなあ、おっさん」 ユーリに気付いていた男は、少し顎を引いて肩越しに視線を寄越した。目が合う。 「あーら青年。なになにー?俺様恋しさにストーキング?」 「やー、何か場違いなのが居んなーと思ったらつい、な」 「ひっどいわー。って言うか、そりゃお互い様ってもんよ。お前さんこそこんな寂れたところで何しておいで?」 問い掛けを投げながら、レイヴンはユーリへと向き直った。少し低い位置から湖の色をした目が真っ直ぐにユーリを覗き込む。 「別に?まあ、俺も一応人の子なもんで」 下町に根を張っていたときでこそ、いつでも行けるのだと足が遠退いていたが今は帝都に寄る度に一応は立ち寄ることにしていた。母親の墓がここにはある。 別に隠すようなことではないので至極軽い調子でユーリが答えると、レイヴンからは同様に軽い相槌が返された。 「で?木の股から生まれたおっさんは、こんなとこで何やってんだ」レイヴンの横に並び立ちながら、疑問をそのまま口にした。「元上司の墓参りにでも来たか?」 レイヴンより幾らか高いところにユーリの視線はあるので、見ようと思えば墓碑に刻まれた名前を覗き込むことも出来たがしなかった。当て推量に、女とはまた違うレイヴン関係の故人を臭わせただけだ。 ユーリの不躾とさえ取れる問いに、レイヴンは小さく肩を竦める。そしてそのまま肩を引き、ユーリから視線を外して墓石へと落とした。一連の動きを了承と受け取り、ユーリもまたレイヴンに倣い視線を落とす。 「ってかさあ、あのでっかい魔核[コア]の下から大将引っ張り出すのは事っしょー。騎士団もそんな暇ないって」 レイヴンの言うように、確かに墓石に書かれた名前はかつての騎士団長のものではなかった。勿論、数回しか聞いたことはないが、レイヴンの愛したという女の名でもない。 「ふーん。ザウデ、調査入ったって聞いてたからな。そんとき回収したのかと思ってたわ」 「最初はねー、結構臭うもんで気が散って調査出来ないとかそういうデリケートな意見とかもあって、魔核[コア]退かそうとかって動きもあったことはあったのよ。でも、何せ奴っこさんあの大きさっしょ?砕いて退かそうにも……」 「あー……アスピオの魔導士か」 「そそ。抗議の声がたっくさんねー。その内皆さん鼻の方が慣れてきちまって、そのまーんま」 仲間の一人である魔導士の少女を散々変人呼ばわりしている彼らアスピオの魔導士たが、男の話を聞くと第三者から見れば五十歩百歩な気がしてならない。目糞鼻糞を嗤う、でも良い。 「良く言えばまあ何だ……研究熱心で何より」 寧ろそれ以外の言い種が見つからず、色々と曖昧に濁して締め括る。そして改めて、足元の墓石に視線を落とす。 「『シュヴァーン・オルトレイン』、ね」 墓碑に刻まれたを読み上げると、並び立つ男は少し困ったように笑った。 「十年前のアレで、いつ終わりが来たって構わないって覚悟はしてたんだがねぇ」 「いざ自分の名前が書かれた墓とか目の前にすっと、何かしら思うところもある、ってか?」 言い淀んだレイヴンに代わり付け足し確認する。レイヴンはユーリの問い掛けを否定も肯定もせず、ただしゃがみ込んだ。かつて自分だったものの名を、その軌跡を辿るような手つきで男は撫でた。 ユーリは、沈黙を守る丸い背中から視線を外すと、結界が煌めき天殃の踊る空へと向けた。光る輪の向こう、奇禍の渦巻く終末の空にも、変わらず宵闇の先ぶれは輝いている。 「覚悟は、していたさ。まさか、置いてかれるとは思ってなかっただけで」 西の空から再び男の背中へとユーリは視線を戻した。何となく、相槌は不要かとも思い口は開かずにいた。すると男は、シュヴァーンともレイヴンともつかない表情を肩越しに寄越し、笑った。 「うっわ、面倒くさ」 丸く、明るい榛の色をした目を極限まで絞り、眉根を強く寄せしかめっ面をした子供に、ユーリは小さく顎を引いて同意の意を示した。 「そう。レイヴンは面倒臭い。いい歳こいて思春期の青少年並みにおセンチかつ繊細だもんだから、すっげぇ面倒臭い」 つられて寄りそうになる眉根から意識を逸らそうと、子供の眉間に指をあてがって皺を引き伸ばしてやる。子供は寝台の上に寝そべり頬杖を突いたまま、されるが儘にしている。 宿屋の二階に間借りしているユーリの部屋には、今はユーリとカロル、そしてラピードしか居ない。思春期真っ盛りの中年の面倒を最後までみる気が失せて、墓地に彼一人残してさっさと引き上げてきたところ、程なくして帰ってきたカロルに掻い摘んで先刻の男のことを話した。女性陣は――隣の部屋なので解らないが、エステルとリタは行動を共にしているだろう。 限りなく愚痴に近い報告に、カロルから得られた答えがそれとなく自分の抱いた感想に近いことにユーリは満足した。主観を交えて話してしまった分、自分に分があることには敢えて目を瞑る。 「生きてるのに死んでた人が、急に死んでるのに生きてる人になっちゃったんだし、それも仕方がないのかもね」ユーリの手から離れ、ごろりと仰向けになりながらカロルは言った。「十年、だっけ?ブランク。サボってたツケが喪失感だけなら、それはそれでラッキーなんじゃない?」 行き場をなくしたユーリの手は、そのままカロルの顔の脇にぱたりと倒れた。つられて、床に腰を下ろしたまま寝台にこめかみを押し当てる。 喪失感、と子供は言った。喪失感、なのだろうかとユーリは思った。 「んー……何か、もっと単純っつーか、曖昧っつーか…………どっちかっつーと違和感とかなんじゃねぇの?」 シュヴァーン・オルトレインとして生まれ、英雄として生き(生かされ?)、道具として死んでいく男を喪失することへの違和感だ。そうだ。喪失など有り得ない。有り得ないことへの違和感だ。或いは、シュヴァーン・オルトレインとして死んでいくことの適わない違和感、と言い換えても良い。 「そう簡単には割り切れねぇんだろ。それこそ俺らより長く生きてる分、な」 「何か寂しいね。折角生きよう、って思えるようになったのにその違和感がずっと付き纏うなんて」 端から見ている分にはそれもあるのかも知れない、とユーリは思った。少なからず、英雄とさえ呼ばれたあの男の脆弱さに接触する機会のあった身としては放っておけないのも解る。 「まあ、あのおっさんも自分で生きることを決めたんだ。俺らがあれこれ言わなくても、とっとと自分で折り合い着けるだろ」 決着、とは言わなかった。何となく、彼がどんな答えを導きだしたとしても妥協の域を出ない気がしたからだ。そして、それを子供に悟られたくはない程度の矜持はあの男にもあるだろう。 「それでも、支えるくらいは出来るよね?傍に居るんだもん」 子供は、そう言って同意を求めてきた。寝台の上に落とした手を持ち上げて、子供の頭を掻き混ぜながら「だな」、とユーリは呟いた。 どのみち、この聡い子供は気付いてしまうのだろう。そして気付いた上で、それでも綺麗なものや、尊いものを選ぶのだろう。そんな確信が、ユーリにはある。だからきっと、多少言葉を濁したところでこんなものはつまらない時間稼ぎでしかない。 ユーリにせよ、名前に先立たれた男にせよ、これ以上ないほど惨めに、不様に、隠していたことを暴きたてられて尚、どうしてもまだ踏み込まれたくはない一線というものが存在している。そんな自分たちの仄昏い部分を、子供――子供、たちは、きっと、許してくれるのだとも、思う。 だからきっと、名前を持たないもの達は明るい場所を忌避して暗がりに身を寄せる。出来れば誰も掘り起こしてはくれるなと、鼻歌混じりに埋め立てる。恐らく、それらはユーリと男の中に共通する数少ない概念だ。 ぼんやりと思考を巡らせていると、カロルの頭を撫でていた手を取られる。撫で付けた前髪が崩れるのが気に入らなかったのか、と腕を引こうとすると手首を掴む手が本体ごと前のめりになってユーリの顔を覆いかぶさるようにして覗き込んできた。 「近い!近いぞカロル」 迫る子供の頭を押し退けようと床に投げ出したままだった方の手も持ち上げるが、こちらも矢張りカロルの空いている方の手で阻まれた。絶妙な捻り具合のまま上体が固定されてしまったため、脇腹から背骨にかけての筋がとても痛い。 「意外……ここでユーリが同意するなんて」 「何が?っつーかまじ痛ぇ!」 素直に痛みを訴えると、カロルはあっさりとユーリの両手を解放した。そのまま姿勢を直して、寝台の上に座り直す。ユーリはユーリで立ち上がり、違えた筋を伸ばしながら窓際に寄った。 西の地平に太陽が沈んでから大分経つ。明々と瞬く宵の空の一番星を見上げながら、隣の部屋に顔を見せるべきか、と逡巡する。 「――……意外……?」一通り思考を巡らせ、身体の機能の回復を確認したところで引っ掛かった。「意外、って何がだよ?」 窓の縁に浅く腰掛けながらユーリは問う。すると寝台の上に座る子供は、死人の名をなぞる男を「面倒臭い」、と断じたそのときと全く同じ形相で深々と溜め息を吐いた。 「ユーリはさ、レイヴンのことどうこう言えないんじゃないかなあ、って」 寝台の上に寄った、シーツの皺を凝視するようにしてカロルは呟いた。成る程、矢張り根幹的に賢い子供のようだ、とユーリは感心する。 「俺、何も言ってねぇけど?カロル先生に同意しただけだって」 知らずと、口元が緩んだ。 「ボクが言いたいのは、人の振り見て我が振り直せ、ってことだよ」 「何でおっさんの話から、矛先が俺に向くのか分からねぇ」 これは本当だった。その上、心なしかカロルの機嫌は急激に下降している。しかも珍しく、怒りに由来しているように見える。 この子供が憤りでなく、純粋に怒りだけの感情を滲ませることはそう多くない。その物珍しさに可愛げすら覚えながら、それが顔に出る前にカロルから視線を逸らしてしまうことにする。 逸らした視線の先、宿屋の前をエステルとリタが連れ立って歩いているのが見えた。ジュディスは――姿は見えないが、多少暗くなってもあの二人のような心配は要らないだろう。 窓から通りを覗いていたユーリに気付いたエステルが、下から大きく腕を振る。 「分からないの?本当に?」 苛立ちを通り越して、飽きれてすらいるような子供の声が、エステルに手を振り返していたユーリの背中に掛けられた。 「分からねぇよ、本当に」 エステルたちが角を曲がる、その背中を見送りながら言葉を返す。 「飽きれた!」 「知ってる」 間一髪入れずに言うと、今度は沈黙で返された。 カロルが何をそんなに不機嫌でいるのかは測りかねたが、顔を高揚させて感情を顕にしている様子は、取り敢えず可愛らしく微笑ましいのでまあいいか、とユーリは思う。 「ああ!もう!信じらんない!ユーリがここまで面倒臭いなんて!」 「何だよ。俺、おっさんと同列かよ?」 「そうじゃなくて!」 肩越しに背後を伺うと、寝台の上の子供は頭を抱えてのた打っていた。面白い生き物だ。 「レイヴンとシュヴァーンは同じ人間だけど、ユーリとフレンは別々の人間なんだからね!」 「うん?……うん、まあ、そうだな」 これまでの話の流れから、どうして急に幼馴染みの名前が引き合いに出されることになったのだろう、と首を傾げながらカロルの言葉をユーリは肯定した。 不本意ながら、根本的なところはよくよく似通っていると言われるユーリとフレンだが、レイヴンとシュヴァーンとは違い外見的に合致する箇所はほぼ皆無だ。せいぜい、身長が同じことくらいだろう。 そのために、意を決したように詳細を説明した(らしい)カロルの言葉の半分も理解しないまま、ユーリは答えた。 「ああ!駄目だこの人、全然解ってないよ!致命的だー!」 ばれている。 とうとう突っ伏してしまったカロルを見て、少し気の毒になった。 「まあ……心配しなくても俺とフレンは違う人間だし、同じ人間だと困るし、寧ろ嫌だし」 小さく丸まった背中はとても可愛らしかったが、同時に可哀想でもあったので何となくフレンを扱き下ろしながら、それとなくフォローを入れてみた。けれど結局、カロルはレイヴンが戻るまでずっと寝台の上で唸り続けていた。 本当はもう少しカロル先生に核心を喋らせたかったのですが、 文章全体通した時に美しく(笑)なさそうだったのでブッツリ切りました。(笑)代わりにユーリがぽろっと喋ってます。 (20090604)